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詩全集3

融け残り

作者: 那須茄子

もう誰かのために

泣いたふりなんて

しないと決めた夜もあったのに



鈍く色づく

感情が冷めきる前に

擦れて剥けた心が

まだ灯るのはなぜだろう


静かに揺れるカーテンが

影を呼び戻す

ちいさな裂け目から

差し込む陽が

やけにまぶしかった


――― たぶん 


愛なんて

融けかけの氷菓みたいに

焦がれて 

痛くて

それでも唇に残してるもの


いまさら言葉なんか

追いつけない

気づいてしまった


――― 嘘に優しい声


耳を撫でて

無意識に

名を呼びかけそうになる


そのうち

これも同じ痛みになる



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