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名駅ラビリンス

名駅というのは名古屋駅のこと。めいえきと発音する。

名駅の改札を出たのは良いが、次はどうしようとMちゃんと考え出す。計画では「高いビルから夜景を見よう」となっていたが、今の2人の疲れ方からみてとても夜景を楽しむ体力がなさそう。はっきり言ってすでに眠いのだ。お互い連日の仕事と雑用の疲労が溜まっているのだ。じゃあ、といって高島屋の51階にあるカフェ ド シエルで景色を見ながらお茶をする事になった。


しかし、高島屋で51階? ネットで調べると、タワーズプラザレストラン街の12階、もしくは13階から「高島屋パノラマサロン」へのエレベーターを利用とのこと。

うーん、分からない単語が並んでいる。


どこに行けばいいのか迷いつつ歩き始める。

歩いているとビルの案内図があったが、さらに混乱する。


・JRセントラルタワーズ

・JRゲートタワー

・タワーズプラザレストラン街

・ゲートタワープラザレストラン街

・タカシマヤゲートタワーモール


慣れている人にはどれもはっきりとわかるのだろうが、初心者にはその差すら分からず混乱してしまう。

まるでダンジョンの中で、迷い込んだ部屋にあるヒントをひとつずつ突き止めてやっと中ボスの部屋へ到着、みたいに試行錯誤が続いたので疲れた。足が痛い。毎回、名駅周辺で迷うのだが、今回はすごかった。名駅は私の中では迷駅だ。そんなに広くないと思うのだが。そして、すでに2人とも疲れているので、諦めて他の店を探すといった考えは思いつきもせず、いや、ここまで来たら絶対に辿り着いてやるという思いだけで歩き回る。具体的には建物内の地図を見てエスカレーターやエレベーターを使って、何度も似たようなところを通った。タワーズプラザレストラン街の12階も何度か訪れたが、51階に行くエレベーターのある表示を見逃していた。案内が謙虚すぎる。知らない人がすぐにわかるような表示をお願いします。

もう、ホントね、歩くだけでレベルアップするアイテムを持っていたら何段階か上がっていたかもしれない。ちなみに私はよほどの事がないと人に道を尋ねない。自分の足で探すのが好きなのだ。


名古屋駅の乗り換えやビルやお店の行き方など、親切に教えてくれる動画がいろいろとあるので、ぜひそれで予習してから名古屋へ行くか、現地で動画を見ることを強くお勧めする。

あと、名古屋駅コンコースにある「金時計」の場所を把握しておこう。この場所を起点として行き方を教えてくれる動画が多いからだ。


やっとのことでカフェ ド シエルに辿り着く。遠かった、ここまで。いや地図的には近いんだけど。

店には10人以上が並んでいたが、もうこれ以上歩きたくない。椅子があったので座りながら順番を待つ。しかし、思ったより回転が良いらしく、どんどんと進んでいく。次の次くらいの順番になると「窓際の席になさいますか?」と聞かれた。窓際だともう少し待つらしいが、ここまで過酷な旅をしてきたのはここからの景色を見るためだったので迷う事なく待つ事にする。後の人に抜かされたが、思ったよりもかなり早く順番が巡ってきた。間違いなく窓際の席に通された。窓と窓の間が結構あるのでパノラマというわけには行かないが、さすが高い所。景色が良い。陽も傾き始めた頃で斜めの光が影を作りより綺麗に見える。名古屋の地理に詳しくないので、いきなり夜景をみていたら、どこに何があるかわからなかったので、明るい時に来てよかったと実感する。


最近はスマホの地図でビルの立体図もわかって、ホントに便利。自分たちが見ている方向、ビルなどもよく分かって楽しい。ただ座って景色を見ているだけでもかなり楽しい。

名古屋は周辺に歴史の教科書に出てくるような有名な地名が多いので、地図上にその名を見るとワクワクする。以前名古屋に来た時に、高速道路の行先表示に「小牧 長久手」とあって、教科書(小牧・長久手の戦い)みたいと喜んでいたが、今地図を見てみると小牧と長久手は名古屋からは別方向にあるのがわかる。


入店待ちの時もそうだったが、ここの店員さんはとっても気が利く方でなかなか気分がいい。注文したケーキセットが来て、視線は景色からテーブルの上に移る。私が頼んだのはシフォンケーキのフルーツ盛り、Mちゃんはストロベリーパフェ。どちらも盛り付けも綺麗だ。美味しいしここにきて良かったと思う。だんだんと日差しに色が付いてきて夕焼になってきた。さて、休んで足も少し復活したしそろそろ帰ることにしよう。


カフェ ド シエルを出ると右側にエステがあるのだが、ちょうどお客さんが帰るところで店の人が見送りをしている。お客さんと一緒に店から出て、少し歩いた所にあるエレベーターのボタンを押して、お客さんがエレベーターに乗るのを確認してから頭を下げてのお見送りにびっくりした。さらに驚くことにお辞儀の角度はピッタリ90度。多分高級なエステなんだろうなあと思いつつ、関係ない私は自分でエレベーターのボタンを押す。


帰りは迷う事なくすんなりと駅まで行けた。もう迷わない。


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