ちゃんと観光もしよう
昼食も済んだし、一カ所くらいはちゃんと観光したいなと選んだ場所は、熱田神宮。
ここは三種の神器の一つ、草薙の剣を祀る神社だ。
行きは名鉄を利用することになった。私は名鉄に乗った事がないからだ。
名鉄名古屋駅は名鉄百貨店の地下にある。せっかくだから名鉄百貨店が良く見える様にと外から行くことにする。JR名古屋駅から思ったよりも歩く。今回はMちゃんが道を知っていたので難なく行けたが、一人だったら迷っていたかもしれない。毎回名古屋駅周辺は迷うのだ。なんで? そんなに大きな駅でもないのに。今回もただついていっただけなので位置関係が良く分からないまま名鉄百貨店に到着した。階段を下りて改札に入る。
思ったよりコンパクトな駅だ。
コンパクトなのにカオス、きっとそれが名古屋駅なのだと思う。
私鉄の名古屋駅だから、ターミナル駅のつもりで起点だと思っていたら違うのね。
動画などで予習をしてから行くと良いかもしれない。
(私はしなかった)
さて、ホームに着いたが自分の乗りたい電車をどこで待ったら良いか分からない。行先案内表示が色で分けられているらしいのだが、一見にはわかり辛い。適当に待っていたら正しい電車に乗れた。よかった。慣れてない人は乗り間違えると定評のある駅だから。
やってきた電車はロングシートではなくクロスシート。名古屋なのに田舎っぽい。でも、旅行に来た感じがしていい。車窓を見ると、並行して走っているJRのオレンジ色が目を引く。そうこうしているうちに目的地の名鉄神宮前駅に着いた。神宮前駅は工事中でちょっと残念だった。工事用の囲いの上から見えた屋根は熱田神宮の屋根と似ていたので、出来上がった駅は神社っぽいデザインなのだと思われた。
信号を渡って熱田神宮へ。しかし、特に下調べもせずに来てしまったので、どこに行ったら良いのかもわからない。とりあえず人が向かっている方に歩く。といっても人はまばらだ。熱田神宮といえばかなり有名だと思うのだが人が少ない気がする。いやここだけじゃない。名古屋から電車に乗る時も思ったが全体的に人が少なく感じる。週末ではないからだろうか。まあ混んでいるよりはマシなのだけれど。あまりに人が少ないのも不安になる。勝手なものだ。
大きな屋根の周りに人が集まっているのが見えた。これが本宮か。お賽銭を投げて祈願する……でも、ここって何にご利益があるのだろうか。ネットで調べたら家内安全・無病息災・縁結び・出世開運・商売繁盛・合格祈願とある。大抵の人が望むものが網羅されているから大丈夫だ。でも、すべてだとそれも不安になる。どれかに特化した方が願いが叶いそうな気がして。まあ気のせいだろう。
続いて刀の展示をしている草薙館に行ってみる。なんでこんなに刀があるのかと思ったけど、なるほど奉納されたものなのね。展示にあるキャプションを読んでみるのだけど、はっきりいって「熱田神宮に来たからついでに入ってみよう」などといった適当な気持ちではこの内容はわからない。とにかく知らない単語の羅列。前もって刀の知識を入れておかなければ全く理解できない。結局、せっかく書いてあるキャプションを読む事なく、刀のみ見て回る。刀といっても色々な形があるのを知った。
真剣の重さを体験するコーナーでは一番小さい刀でも結構重い事がわかった。ちなみに、何メートルもある刀は全く持ち上げられなかった。ここのコーナー、単純だけど楽しめる。行く機会があったらぜひお試しを。
境内もまあまあ見終わったので、名古屋へ戻る事にした。行きは名鉄を使ったので帰りはJRにした。JRでは熱田駅が最寄駅になる。今いる場所からだと名鉄駅より少し歩く。駅までの間、何軒もの店の前を通るが、ほとんどが閉まっていてシャッター通りみたいになっているのだが。夜になったらこれらのお店は開くのだろうか。それとも単に定休日なのだろうか。よくわからない。道を右に曲がると駅が見えてきた。
時刻表を見ると上下とも1時間に4本。名古屋へ戻る列車を待っている間、いろいろな列車が通過していく。貨物も過ぎて行った。そういえばこの辺の貨物は桃太郎ばかり見る気がする。やってきた列車はボックスシートだ。同一方向を向いてるシートより一層旅行っぽさを感じる。でもこの辺りに住んでいる人はこれで通勤通学しているのよね。味わいがあるなあ。
列車に乗り込み、Mちゃんと向い合せに座る。旅行気分を味わいつつ名古屋駅に戻る。
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