名古屋を感じさせる昼食
名古屋駅に到着しホームに降り立った。すぐにMちゃんに電話をかける。12号車から降りると新幹線のりば南口改札が近かったのでそこで落合うことにした。歩きながら話しているとMちゃんの姿が見えたので電話を切った。思ったよりもホームと改札が近い。久しぶりのMちゃんは仕事で疲れてボロボロになっていると聞いたけれど、思ったより元気そうで安心した。
まずは今日泊まるコンフォートホテル名古屋新幹線口に荷物を預けて身軽になろう。
このホテルは色々検討した結果、次の理由で選んだのだ。
・名古屋駅から近い
・値段の割に部屋が良さそう
・無料の朝食の評判が良かった
・スタッフの評判が良かった
ホテルに入った瞬間聞こえるスタッフの明るい声。うん、評判通り良さそう。
荷物を預ける際に「荷造りはできていますか?」と聞かれ、まだだと答えるとフロントの右側にある部屋を使って良いと言われた。中に入ってみると、すでに何人かが使用している。私たちはこれからの観光に必要な物だけを選び、残りは大きなバッグに入れてそれを預けた。おかげでかなりスッキリとした。
荷物を預けたら次は昼食だ。いろいろ探すのも疲れるので名古屋駅近くの地下街エスカで選ぶ事にした。まだ11時過ぎなのでお店は空いているはず、と思いきやすでに行列の店が。みそかつ矢場とん。調べてみると行列ができる店で人気があるらしい。並んでいる人たちも老若男女様々。幅広い人たちに人気があるのが分かる。
しかし味噌が苦手な私たちには関係ないなと行列の横を通り過ぎた。ちなみにMちゃんはエビが食べられない。味噌とエビって名古屋のイメージなのに、それがダメなのに名古屋旅行を選ぶって我ながら勇気があると思う。
さて、味噌とエビ以外で名古屋っぽいもの、かつエスカ地下街にあるものは何か、フロア案内図があったので眺めた。そう言えばMちゃんが知り合いに教えてもらったオススメの風来坊があるからここに来たのを思い出した。以前、名古屋に来た時に世界の山ちゃんは行ったが、風来坊は知らなかった。それじゃあそこに行ってみようと、歩きはじめた。
風来坊とは名古屋にある鶏手羽先唐揚げで有名なお店だ。調べてみると県外やアメリカにもあるらしい。夜のみ営業の店が多い中、ここエスカ店は11時開店なのでランチが食べられる。
風来坊は私たちが今いる所とは反対側だったため歩きながら色々なお店が目に入った。
大体が東京にもあるチェーン店が多かったが、そんな中で特別に目を引いたのは中日ドラゴンズのショップ、青いカラーが光っていた。しかし私たちは野球の事は何もわからないのでそのまま素通り。ずんずん歩いて目的地の風来坊に着いた。11時からのランチは始まったばかりなのでお客さんがほとんどいない。どうしようとMちゃんと目を見合わせたが、Mちゃんも私も鶏肉が大好きなので入店決定。
味噌が苦手な2人はランチの選択も殆ど出来ないので、名古屋コーチンの親子丼と名古屋コーチンのひつまぶしにすぐ決定した。
水を飲んでいるとまずはMちゃんの注文した親子丼がきた。小鉢数点と手羽先の唐揚げ2個付き。続いて私が頼んだひつまぶしが来た。うなぎじゃなくてもひつまぶしにするんですね。食べてみると、歯応えがあるのが名古屋コーチンっぽい。確かに美味しい。一膳目はそのまま、二膳目は薬味を乗せて、三膳目はお出汁をかけて。私の好みはお出汁をかけたもの。出汁なのにお茶漬けとかいうのが不思議だけどこれが一番好きなのだ。
Mちゃんに味見用に渡すと、あちらも味見用に親子丼を分けてくれた。親子丼も美味しい。煮ている分ひつまぶしより鶏が柔らかい。どちらも美味しくて良かった。
しかし、風来坊と言えばきっと手羽先の唐揚げなのだろうなと思い、手羽先を食べるMちゃんを見つめた。
「胡椒がよく効いている」
そう言いながらMちゃんは一つくれた。食べてみると確かに胡椒が効いている。でも辛くて食べられない程ではなくちょうど良い。そしてふりかかっている胡麻の味もちょうどでなかなかなお味。
まずは、名古屋飯の手羽先を食べた。
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