表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鉱山奴隷だが、楽しく生きる  作者: もちぞう
1/1

最初

 俺はアルファ鉱山奴隷だが、その料理番を任されることになった。鉱山奴隷の環境は劣悪だった。その内容は採掘だ。寝ても醒めても採掘だった。この場所の奴隷は借金奴隷ばかりだった。そこに俺が当てがわれた。まぁ料理は出来るので歓迎していたがな。そんな俺の初仕事が、今日の晩飯だった。近くの肉屋から骨を沢山もらって来て豚骨スープを作る。じっくりコトコト煮込む。見張りの兵士が腹を空かせて見に来る。



「おいアル何作ってるんだ!?」兵士ドルク

「へへへ、豚骨ラーメンですよ」

「まじか!何だそれ!美味そうだな?!味見してやろう!」ドルク

「ドルクさんヨダレヨダレ。しょうがないなぁ、一口ですよ?」

「ああ、んぐ!?美味い!アルお前何者だ!?」ドルク

「おいおいドルク何やってる?」ギル

「ギルさん味見ですって」

「おいおいこんな美味そうな匂いの物を1人だけ食ってるのか?」ギル

「すみませんギル先輩。一口どうぞ!」ドルク

「うむ、ズズ、美味い!濃厚なスープが絡んで最高だ!」ギル

「ちょっと早いですが、食べて行きますか?」

「「ああ」」

「ラーメン大盛り2人前入ります!!」

「「おお!」」

「いっちょ上がり!」

「美味い!腹にガツンと来るぜ!」ギル

「まじ美味い!最高だ!」ドルク



「「ふぅ」」

「美味かった」ギル

「最高だった」ドルク

「お粗末さまです、みんな待ってますね?ラーメン20人前入ります!」

「「「「「「美味そう!」」」」」」奴隷達

「美味いぞう!感謝して食え!スープは残すなよ?」ギル

「「「「「「了解です」」」」」」奴隷達

「うめぇ〜!何だこの匂い美味い!」ドワーフ

「くぅ〜!美味しい!初めて食った!」獣人

「まじかまじか!今日が俺の誕生日か!?」人間

「貴方の誕生日は9月9日でしょう?ズズ、美味しい、、、、初めての味です」エルフ

「ふふふ、自信作ですから!麦茶でも飲んで下さい」

「お茶が美味しい!」獣人

「かぁ!酒でもあればな!ちくしょう!」ドワーフ

「ありますよ?飲みますか?」

「「「おう」」」ドワーフ、兵士

「飲み過ぎないで下さいね?明日に響きますよ?これが冷えたエールです」

「「「美味い!」」」ドワーフ、兵士

「あ!チャーシュー入れ忘れた、1人3枚までです」

「「「「「「肉!!」」」」」」奴隷達

「こんなんなら休み要らねーな!休みの日の飯がわびしいぜ」ギル

「トロける!俺はまだまだ働けるぜ!」ドルク

「まじかまじか!どうすればこんな肉になるんだ?!シェフを呼んでくれ!」人間

「はーい、俺が作りましたが何か?」

「まじで美味かった、人生で初めてだ、ありがとう」人間

「こちらこそありがとうございます、あ、そうだ、三ツ矢どうぞ、炭酸飲料です、エールみたいにしゅわしゅわですよ」

「プハー、美味い、染み渡る甘さ、最高だ」人間

「明日も頑張れる」エルフ

「「「「「「ご馳走様」」」」」」全員



 全員の顔に希望のひかりが差し込んでいた。皆笑顔だ。男女問わずに。これが初仕事だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ