おまけのダメ押し
頼まれてもいないのにおまけです。
(本当は完結設定をし忘れたから。)
小噺として、笑っていただけるとありがたいです。
聖女、神官養成コースにて
建物に到着して、セシリアには「48」の札が与えられた。
「?」
意味がわからない。
不思議そうな顔をしていると、女性の教官から
「直ぐにわかりますよ。その札を胸に着けておいて下さいね。」
すれ違う女生徒の胸には、皆、番号札が付いている。
何かの目印なんだろうか。
そしてその意味は、寮に入って判明した。
寮の食堂は、学年に関わらず一緒だった。
「あ、貴方がセシリア48番さん?」
食堂に入ると、直ぐ声をかけられた。
見ると声をかけた女生徒は、髪型は違うがセシリアと同じような金髪で、アメジスト色の瞳を持っている。
なんとなくセシリアに顔立ちが似ていて、でも人の良さそうな女性だった。
「私、一年生のセシリア。セシリア47番よ。」
「?!」
セシリアは目を丸くする。
一年生のセシリア47番は笑って
「アハハ。その様子じゃ、知らないみたいね。この学部、同じ名前の人が多いのよ。」
セシリア47番は、セシリア(48番になったセシリア)と一緒に食事を取りながら、説明してくれた。
なんでも今、在席しているセシリアは6人。43番から48番まで。
合同で行う行事や寮で、判別し難い為に、ナンバリングしているそうだ。
最初はA、B…と付けたようだが、人数が多くなり、Zまで数えたところで1番から始めたらしい。
「多いところでは、マリアさんとか、セレスティーネさんかしら。90番を超えているものね。リリアナ、リリアンヌ、マリアンヌさん、オデットさんも多いわね。今、全学年で10名以上在席しているんじゃないかな。
リリーなんて愛称の人だったら、百人位いるわよ。きっと。
ゲームで使われる名前が多いと、数も増えるわよね〜。」
………なんてこったい。
「そうそう。今の大聖女様は、セレスティーネ25番様。それと、聖女の最高齢はセシリアM様の210歳だそうよ〜。凄いわよね〜。アッハッハ」
セシリア47番は笑い上戸だった。
「私は、皇太子に迫らず、最初からこの学部に入学の変わり種組で。
貴方、皇太子にアタックしたんでしょ?ガッツあるわね〜。
私はビッチになるのは面倒臭くて!アハハハハ!」
「ビ、ビッチ?」
「あっちこっちの男と仲良くするのなんて、ビッチじゃん。
私、嘘が下手だし。
それに私は30歳くらい年上が好みなんだよね。枯れ専。」
「えー!?アンタ枯れ専だったのー!?」
賑やかな声がして、近くのセシリア45番が乱入してきた。
「そ~ですよ〜!同い年なんて乳臭い!卒業したら何処かの後妻に!」
セシリア47番が拳を握る。
「だから、イケメン神官様にも靡かないんだー。良かったー。ライバル減ったわ。」
「え!私もイケメン神官様、狙う!」
早速、セシリア48番が声をあげた。
私だって負けない!
聖女、神官養成コースの夜は、こうして賑やかに更けていったのであった。
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