闇の中の真実を探して~第17話~
敢えて記載せず。次回投稿をお楽しみに…。
「記事は仕上がり次第、上司に報告して、打ち合わせ通りに編成にまわしてくれ。」部長室を出た内田が記者に指示を出す。
「既にまわしてあります。部長の総括記事を編成にファクスして頂ければ、とりあえず現段階では完了です。」「よし…。後は割り込みがあれば、随時差し替えるやり方で頼む。夜回り組や社内待機組を含む夜勤者、よろしく頼む。」「上杉あがれ…。」「部長…。お先に失礼致します。」「上杉くれぐれもよろしく。これからは君の力が一番必要な正念場になる。」「お役にたてるかどうかは…。しかし出来る限りは…。」内田に一礼して、上杉は政治部を出た。後を山崎秘書が追って来た。「上杉さん…。会社の玄関先に送迎用の車が迎えに来ています。そちらをご利用くださいとの伝言です。それと本日は私も非常呼び出しの予備に名前がありますので、室長補佐のお宅に宿泊せよと言う話ですので、申し訳ありません…。新婚早々の御家庭に…。」「山崎さん。新婚早々の御家庭ではなく…。年よりの単なる同居だよ…。どうも僕は長年独り暮らしだから…。内心気が重かった。年より同士でも、女性と同居は…。」「上杉主任キャップ、ダメですよ…。室長補佐が傷つきます。年より呼ばわりは…。女性には禁句です。その言葉は…。(笑)。」「僕は失言放言の上杉で有名な人間…。しかし今後は慎もう。(笑)彼女は社主の姪らしいし…。」「同期入社で今日まで室長補佐が社主の姪と御存知なかったなんて…。」「僕は社内の事には疎い。記事を書ければいい。それだけ出来れば、出世も全く眼中になし、だから独身なんだが(笑)。」
送迎用の車の運転士に山崎は、一礼して車内に乗り込む。上杉はそれに続いた。
社主の豪邸の離れまで5分程度である。離れ専用の入り口から、山崎を先導に上杉は入った。離れと言っても、一般的な住宅東京都内都市部の一軒家の二倍程度の広さの離れであった。
「山崎さん。合宿が出来るな。この離れで…。」「そう思います。私も…。」
敢えて記載せず。次回投稿をお楽しみに…。