僕はとんでもない物を開発したようです。
どうも、ゆきうさぎです。化農砲の説明の部分、ぶっちゃけ自信が無いです。
どこか間違ったことを言っていたら教えてもらえると助かります。
そんなこんなで陸軍士官学校に入学した僕は、神様に与えてもらった、もともとの世界の全ての叡智を用いて、飛び級に飛び級を重ね、わずか一年で陸軍士官学校を卒業してみせた。
そして僕は、様々な兵科への適性があったため、それらを選ぶことが出来た。
適性があったのは砲兵、騎兵、重装歩兵、軽装歩兵だったが、僕は砲兵を選んだ。
理由は、前の世界から持ち込んだライターである。これを仲間に教えて量産すれば、
導火線を使うこの世界の砲の使い勝手はかなり良くなるはずだ。
他にも、前の世界の知識で化農砲や速射砲など、この世界に存在しない兵器を広めるには、
砲兵が最も都合がいいのだ。
士官学校を主席かつ最年少で卒業した僕は、エリートばかりが配属される陸軍第一砲兵団
に配属された。階級は中尉。他の兵士たちも皆それくらいの階級だ。
しばらく砲術の訓練に励む毎日だったが、毎晩、とある物を設計していた。
化農砲である。
元いた世界では16世紀ごろから使われていたが、こちらの世界の砲はどれも
大口径短砲身の、臼砲に近い姿をしており、精密射撃に向いていなかった。
一方、化農砲は砲身が長く(大まかに30口径以上とされる)、直射での精密射撃が可能だ。
これを配備することが叶えば、敵陣地に遠距離で砲撃、前進してくる敵にも臼砲で対応可能、
というこちらからすれば夢のような、敵軍からすれば悪夢のような戦術をとることが可能だ。
数日後、完成させた化農砲の図面と、その戦術的価値を説いた書類を上官に提出したところ、
すんなり将軍からもOKがもらえたため、兵器開発を行う公都の研究所に図面と書類を届け、
一週間が経った午後。
「ユウト中尉に将軍からの命令書が届いております!」
他の兵士にそう言われ、命令書を読んでみる。
<ユウト中尉
直ちに陸軍総司令部へ出頭せよ>
命令書にはこの一文と将軍の印が押されているのみ。
取り急ぎ公都に向かう。