表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆらり  作者: kamye
4/6

prologue4

さて

後ろに幼馴染こと有紀がいるのはわかってる

けど

振り向けないというこの情けない状況

さっきから20秒も続いている


「・・・・あのさ、この人、ゆーら?」

この呼び方は、有紀だ

僕のことを本名で呼んでくれる数少ない一人

「チガウ」

「そうでしょ」

即、否定を否定されてしまった

「照れてんのよ。15でドーテーだから」

可菜が言う

「ドーテーは関係ない!照れてないし」

「うっそぉ。ドーテーなの?」

有紀のこの馬鹿にするような一言で頭にきて

「ドーテーは関係だろ!」

って言いながら思わず振り向いてしまった

三年ちょっとあってない有紀は、結構変わっていた

身長はあれからあんまり伸びてない

僕のことをチビチビ言ってたのが嘘みたいに小さい

そしてルックスは・・・やっぱちょっとかわいくなってた

(それでも接戦を制して吉田さんの勝利だが)

ただメイクが気に入らない・・・

スッピンのほうが絶対可愛いだろう


「ぶっ。でかっ。チョーウケルわ」

第一声がこれだった

でっかいのは見た最初から分かってただろ

と心の中でツッコんでみる

「やっぱりこの髪型がありえないと思うんスよ」

「そーだよねぇ」

妹からは散々批判を受けてきたこの髪型。僕としては結構気に入っていた

けど、第三者である有紀にそんなこといわれると、ちょっと傷つく

「そーかな・・・」

僕が自身を失った声でそういうと

「切ったほうが似合うぜ!多分」

と、有紀は励ましにも似た声で言ってくれた

そう言った事に多分、誰も気づいてなかった


そんなやり取りがあった後

「そーだ先輩!さっきお好み焼きやってる屋台があったんですよ」

「あーあたしも食べたいわ」

などと意気投合し、勝手に二人で人ごみの中に消えていった



そう、俺と坂本君を残して

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ