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『転生獣医の異世界もふもふ開拓記』〜なぜか精霊たちと最高峰の牧場を作ることになりました〜  作者: eccen.


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第5話「新たなる仲間と、交わした誓い」

ガルドナ領との協力を決意してから数日後。


ハルトの牧場には新たな風が吹き込んでいた。ガルドナ領から派遣された補助人員が少数ながらもやってきたのだ。


その中でも目を引いたのは、ひとりの若い女性剣士だった。漆黒の髪をひとつに束ね、軽装ながらも洗練された鎧を身にまとっている。


「初めまして。私はセリナ・クローディア。ガルドナ領警備隊の副隊長です。これより、牧場の防衛任務に就きます」


彼女はきりっとした瞳でハルトを見据えた。


「うわ……あの子、ちょっと怖そうだね」


小鳥の姿のシエルがハルトの肩でつぶやく。だが、ハルトは首を横に振った。


「いや……真面目な人なんだと思う。俺みたいな性格には、こういう人が必要かもしれない」


セリナは早速、牧場の周囲を調査し、防壁を点検。動物たちが安心して過ごせる空間づくりに尽力してくれた。


その日の夜、納屋の横に集まったのは、ハルト、シエル、キール、セリナ、そして村の古老だった。


「敵の動きは止まっていない。あの“影の猟犬”は、偵察の一環だったと考えた方がいい」


キールの声は重かった。


「だとすると、次はもっと大規模な攻撃が来る可能性がある」


セリナが頷く。


「ガルドナ領の兵力を全面投入できればいいのですが……領主リューシア様も、内政問題で動きが制限されています」


「つまり、守るのは自分たちってことか」


ハルトは深く頷いた。


「なら、やるしかない。牧場を、動物たちを、仲間たちを……この手で守る」


その言葉に、全員の表情が引き締まる。


「私も協力するわ」


セリナが立ち上がり、剣の柄に手を添えた。


「ここに来て、わかったの。あなたの牧場は、ただの畑や動物の集まりじゃない。人の心を癒す“希望”なのよ」


「……ありがとう」


ハルトは彼女の真っ直ぐな眼差しを受け止めながら、ゆっくりと微笑んだ。


その夜。


牧場の空には満月が浮かび、銀色の光が大地を照らしていた。


ハルトは、シエルと並んで納屋の屋根に腰かけ、静かに星空を見上げていた。


「本当に、少しずつだけど……仲間が増えてるんだな」


「うん。ハルトの“想い”が、届いてるんだよ」


彼の胸に、強くて温かいものが灯っていた。

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