「仮放免20年」が許されてしまうクルド人問題
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
今回は「クルド難民問題」とそれに対する政府の対応の酷さについて語っていこうと思います。
※僕はクルド人の方々を民族的に攻撃したいのではなく、「政府の対応が酷すぎる」と考えている立場です。
質問者:
今回は具体的にどのような案件なのでしょうか?
筆者:
産経新聞の3月19日の
『川口クルド人男、同居女性殴り逮捕 難民申請5回目不認定 大野知事から感謝状も』
と言う記事から引用させてもらうのですが、
『埼玉県川口市内で同居女性を殴ってけがさせたとして、埼玉県警は傷害の現行犯で、トルコ国籍でクルド人の男(36)を逮捕した。男は5回目の難民認定申請が不認定となり、不認定を不服として滞在を継続中だったという。
捜査関係者によると、男は今月11日、川口市内で同居する女性と口論になり、握りこぶしやスマートフォンで数回殴って約1週間のけがを負わせたとしている。
男は川口市に20年以上滞在。入管施設への収容を一時的に解かれた仮放免の不法滞在状態で、解体工事会社を実質経営している。昨年1月には同社が埼玉県の基金へ100万円を寄付したとして、大野元裕知事から感謝状を手渡されていた。
男は高級外国車やクルーザーを運転するなどし、近所やSNS上でも知られた存在だったという。』
と言う内容でした。
高級車と言うのはフェラーリのようですが、そのような車に乗る「難民」と言うのは存在しないと思うんです。
質問者:
そりゃそうですよね……。
筆者:
ちなみに、埼玉県議会でも3月19日の同じ日に「感謝状を渡したことは適切だったのか?」について答弁がなされたようです。
この質問に対して大野埼玉県知事は、
『寄付を受けたのはクルド人個人からではなく会社からだったから適切だと考えている。』
と、全くお話にならない回答をしています。
代表者は別の外国人ではあるものの、今回逮捕された男が実質的に経営しているとされており、感謝状を渡したことは不適切なのは間違いないでしょう。
質問者:
それは色々と問題ですね……。
筆者:
ちなみに、今回逮捕されたクルド人と言うのは過去の記事を探してみるとマヒルジャン氏ではないか? とも言われています。
マヒルジャン氏は埼玉県のクルド人コミュニティのリーダー的な存在でもありこの後の訴訟の状況も注目されると思います。
仮放免状態の方が不起訴になったりすると外国人に対して「忖度」しているのではないか? と司法への信頼と言うのが損なわれることにも繋がると思います。
不起訴にすることはそのものは裁判の裁量の範囲内だとしても、その理由を明確にして誰もが納得できる内容であって欲しいところですね。(示談が成立するなどすると取り下げられることがある)
◇このような状況を生む背景
質問者:
フェラーリを持っているような方なら、どうして正規のビザを取ろうとしないのでしょうか……。
筆者:
長期の日本滞在のためには日本語能力が問われてたり日本人の方との結婚などが要件となってくるのですが、それらには該当しないようです。
大抵の場合には同じ国の方同士でまとまって生活をしていることが多いので日本語を学ぶ機会も無いようなのです。
質問者:
それならどうして本国に帰らないのでしょうか……。
筆者:
本国であるトルコは確かにクルド人の方に対する差別ほどまで行かなくても偏見に近いものは持っているようなんです。
日本も最近は治安やインフラが怪しくはなってきてはいますが住む上での環境は整っているために、日本で暮らしたいと思うのでしょう。
質問者:
30年経済が停滞、実質賃金が低下しているとはいえ基本的にはまだ日本は世界では上位の国ですからね……。
でも、外国人の方の事件がここまで注目されるというのはどういう事なんでしょうか?
筆者:
一つは見た目の違いからでしょうね。見ただけで明らかに民族が違うと分かれば何かと奇異の眼で見られがちになります。
二つ目は先ほども申し上げた通り同じ国のコミュニティでまとまってしまい日本に溶け込まないことです。
僕は外国人差別をしたいのではなく、日本に住む以上は日本文化を尊重し、日本に溶け込もうと思われている方は来ていただきたいと思っています。
ですが、日本語を学ぼうとせず、日本にいながら母国の文化を押し付けようとすること(例えば土葬など)は問題だと思っています。
質問者:
そりゃここは日本ですからね……。
◇日本のシステム面に「大きな穴」がありそれを「追認」する形に
質問者:
そういえば、24年から入管法改正が施行されて難民申請の上限が2回になったと思ったんですけど、どうしてこの方は5回難民申請をしている状況なのにまだ滞在しているんでしょうか……。
筆者:
産経新聞の3月16日の『難民申請複数回の半数はトルコ国籍 川口のクルド人男性は5回目不認定もなお滞在中』と言う記事では、
『令和6年に難民認定申請した外国人約1万2千人のうち、2回以上の複数回にわたって難民申請を繰り返した人は1355人で、このうちトルコ国籍者が半数近くを占めたことが、出入国在留管理庁のまとめでわかった。
(中略)
改正法による3回目以降の強制送還の対象となり得るが、不認定を不服として審査請求した場合、結果が出るまで滞在が続くという。』
とありました。
複数回難民申請を「悪用」している方の半数はトルコ国籍(ほとんどがクルド人)ということのようです。
そして、3回目以降だからと言って即強制送還と言う事は無く、色々と手続きを要するために当面の間は日本に滞在することができると思います。
※また、難民申請中は強制送還されることは無いです。だから難民制度が“悪用”されていると言われています。
因みに過去の事例で3回以上難民申請をして難民認定された事例はゼロであると入国管理局はデータを出しているために合理的な基準であると思っています。
質問者:
そうなるといよいよ強制送還と言う事になるのはまだ先と言う事ですか……。
筆者:
「仮放免」の制度も酷く、就職がかなり制限されることから同じ国のコミュニティに入らざるを得ないといった状況を生みやすくしています。
最低でも日本語を学ばせつつ日本政府が認めた企業で働かせて管理するなどに改善しなくては状況の改善には全く繋がらないでしょう。
質問者:
仮放免だからと言って完全に無罪放免になっているわけでは無いですからね……。
筆者:
23年4月5日の産経新聞の記事では、
『出入国在留管理庁によると、仮放免者は令和3年末時点で5910人と、感染拡大前の元年末と比べて約8割増えた。こうした状況を受けて入管庁は、3、4年中に逮捕された仮放免者の数を初めて集計。これによると3年中は337人、4年中はさらに増えて361人だった。』
と、仮放免者の犯罪率が高いことも分かっています。
更にですね、トルコの少数民族クルド人の一部と地域住民の軋轢が表面化している問題で、政府は25年3月14日、トルコ国籍者の短期滞在の査証の一時停止について、
「現時点で直ちに停止する必要があるとは考えていない」
と、従来の立場を繰り返す答弁書を閣議決定しています。
つまり、現状を追認・肯定している状況です。
仮放免は放置、難民申請中は強制送還はしない、流入は認めるの「三大柱」で日本を明け渡そうとしているという事です。
質問者:
不思議なことに「外国人を守る」ことに関してはことさら権利を保障しているように見えますが、日本人に関しては軽薄な印象を受けてしまいます……。
筆者:
そう思われても仕方の無い状況だと思います。
しかしながら、
「クルド議員連盟」
と言うのが存在し自民党を中心に10人以上の議員が所属しているようです。
(近年、公式ホームページが更新されていないために何をやっているのか不明)
彼らが「擁護」に入っている状況ですと中々状況を覆すことが難しいという事です。
以前にも紹介しましたがクルド人の方々はほとんど「出稼ぎ」で日本に来ているという事が調査で分かっています。産経新聞の24年11月24日の『<独自>川口クルド人「出稼ぎ」と断定 入管が20年前現地調査 日弁連問題視で「封印」』という記事があったものの表には全く出てこなかったということもありました。
政治家が擁護をする現状では中々この状況を覆ることは厳しいです。
そのために国民側から気づき、声を上げていくことが重要だと思います。
質問者:
何か外国人の方に関する制度の問題を「隠している」印象すらありますね……。
筆者:
僕はこれらを周知させ国民全体で議論していく必要があると思っています。
その上で今後どうするか、どう改善するのか? について考えていく必要があるでしょう。
勿論、完全に隠されているわけでは無いので僕のような自営業で時間に余裕がある人間であれば辿り着くことも出来ます。
しかし、多くの方は物価高から生活のために仕事に追われて中々難しいと思います。
そのために今後も僕は外国人問題について僕なりの視点で解説をしていきますのでどうぞご覧ください。
ちなみに令和7年1月1日時点の川口市の総人口は60万7447人で前年比と比べ1132人増加。
しかし、日本人は55万9286人で3901人減、外国人は4万8161人で5033人増えたという状況です。
「外国人に優しい市」なのですから当たり前ですね。