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陸ノ弐 ◇小野村 彬央◇

今回は前回に引き続き同じキャラの紹介です。

僕は高校を卒業して専門学校へ行った。

卒業してからはすぐに就職してダラダラと人生を過ごしている。

そんな時に不意に自分が生きている意味とは何か?

と考え込んでしまった。

このままでいいのかな…毎日些細なミスをして上司にこっぴどく叱られ

幸せを感じたことなんてあったかな?

全然覚えてないや。


目の前にはロープがある。

そう、自分で首を吊るためにホームセンターで購入してきた頑丈なロープだ。

遺書も用意した。


「僕は疲れました。

人生において幸せとは何か、20年生きて探し回りましたがみつけることができませんでした。

職場ではろくに成果を出すこともできず、何のために生きて何を目標にすればいいのかわからなくなってしまいました。

自分では何回も悩みました。

それでも解決策は出ません。いっそのこと死んで楽になりたい。そう思う日々が続きすぎたのかもしれません。

母さん・父さんへ

先立つ不孝をお許しください。

僕が先にあっちの世界で来るのを待っています。」


短いかもしれないが思いは伝えれるはずだ。


-翌日-

会社のデスクの上で紐を垂らし死ぬ準備をしていた。

今日でこの世ともさらばだな。そう思うと涙がこぼれた。

「あれ…おかしいな。

覚悟は決めたはずなのに。

いざ本番になるとやっぱり死にたくないのかもしれない。」

結局なにもやりたいことができずに終わったな。

夢は小さい頃はあったけど挑戦することすらなく死んじゃうのか。

大粒の涙が出てきて手元が狂ってしまう。

それでも着々と準備を進めていく。

「あと30分でほかの社員が出社してくる時間だ。」


そろそろお別れだ。

縄で作った輪に首を通した瞬間だった。

『ピロン♪』

スマホの通知音が鳴った。

「あれ、スマホ家に置いてきたつもりだったんだけど

朝、慌ててたから間違えて入れてきちゃったのかな?」

通知の表示を見ると

『メールが届来ました。』

一応最後に確認だけしておこうかな。

と思いメールを開いた。


〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

君は最近ドキドキした経験を思い出せるかい?

ボクはそれ以上にドキドキすることを知っているよ?

経験は時に財産になる。その財産を一緒にこの手に入れようじゃないか?



URL://*******************************


p.s.負けたままでいいのかい?

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇





迷惑メールか…

よりにもよって最後の最後の最後が迷惑メールとか笑えるな…

「さて、死のう」

そういってスマホを胸ポケットに納めた。


「あとは、机から落ちるだけ。落ちるだけ。」

ぶつぶつと呟きながら

過去の思い出に浸る。

いろいろなことがあった。

楽しいこともあったのかもしれない。

でも、辛いことや悲しいことのほうが多かった。

あと数センチだ。

辛いのは一瞬いや、一瞬とはいかないか…

数秒苦しめば、あとは楽になれる。

いよいよ、あと一歩、あと一歩で楽になることができる。

決意を固め、踏み出した。

そして、


机から踏み外す。


その瞬間、縄が首に食い込み息がしづらくなった。

「苦しい。苦しい

酸素が欲しい。息が吸いたい。」

と思う感情と

「死ねる。もうすぐ死ねる。

やっと楽になれる。これで辛い苦痛から逃れられる。」

という感情が同時に頭の中によぎる。


だが身体というものは正直で

脳が動かないように支持を出していても

「苦しい。助かりたい。」

ともがいてしまった。

身体をバタバタさせてもがいていると

一瞬強い閃光が走り、自分のいた部屋が真っ白な空間になった。


「やっと終わったんだ。ついに楽になれたんだ。」

と思っていると首を吊ったはずの縄が、途中で切断されていた。

「?」

頭の中が疑問符でうめつくされた。

「あれ、死んだはずじゃ?え?」

おかしい。ぜんぜん死んだ感覚がない。

試しにほっぺたをつねってみる

痛い。

「痛い?え…え…?


死んだんじゃ…ないのか?」

だとすればどう説明をする?

この真っ白く何もない空間。

おなかもすかないし走っても疲れない。

全く何も感じない不思議な空間だ。


しばらく歩いていると椅子が一つ置いてあった。

その上に1通の手紙が置いてある。

[君は選ばれた。全く別次元の新しい体験を君にプレゼントしよう]

と書かれていた。


すると、

「やぁ、選ばれしものよ。

君は選ばれたんだ。今回のメールは全人類に差し出したわけじゃない。

僕が選りすぐんだ人類だけがこの空間に来ている。

君は誇っていい。選ばれし人類なんだから」

と、どこからか声が聞こえてきた。

「ほかにも数名選ばれた人類はいる。まずはその人たちと軽くコミュニケーションを取ろう!!

話し合って仲良くしてもらわないとかな」


…死んだのか死んでないのかさっぱりわからない状態で何人かと話をしてコミュニケーションを取れと?

挙句の果てに仲良くなる!?

無理げーだ。もう人と話すのは嫌だ。

どうせいいことなんかありはしない。



「その人たちにまずは会ってもらうからそこにある椅子に座ってもらっていいかい?

それと、その場の全員が年齢がバラバラ、上の人もいれば下の人もいる。

でも、上下関係なんて関係ない。だって、同じ状況、初めて会うもの同志なんだから。

最初は敬語を使っていても

最後は敬語じゃなくて、ため口で話し合える仲になれるようにがんばってね」

そう言われてしぶしぶ、椅子に座った


その瞬間、時空がゆがんで瞬間移動した。

目を開けると目の前に自分を含めた9人が集められていた。



「はぁ、まだ死ねないのか…」

こんばんは。


今回もキャラクター紹介です。

長くなってしまいましたが小野村 彬央君の紹介回でした。

ストレスと同じで嫌なことが続くとどんどん気が落ちて行ってしまいますよね。

その時は思い切って違う方向にシフトチェンジしてみると変わった世界が見えてきて

ストレスを解消することができるかもしれませんね

私は、ストレスがたまったりしたら寝たりお菓子とかを食べてストレスを解消しています!!


誤字脱字、変な表現などありましたらご指摘お願いいたします。

意見や感想などいただくと励みになります。

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