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伍 ◇Android試作2号機◇

あRE ここHAこdaろu

目の前には赤い液体が散らばって

人が何人か倒れている。

私の腕は右腕がひじから先がなくなっていた。

足も太もものあたりからコードが出ており

おなかのあたりにはでかい穴があいていた。

それでも私は動くことができる

言語機能はエラーでうまくしゃべることはできないけれど

動いて博士のもとへ帰ることはできる。


私はAndroid試作2号機

私は博士に試作2号機として作られていて体を構築中だった。

お兄ちゃんは試作1号機として人工知能をいかした残虐な実験。

研究機関の人間によってボロボロにされて壊れてしまった。

研究機関の人間はひどいんだ。

博士がやっとの思いで作り上げてくれた私たち兄妹を道具として扱うだけ

壊れたらその部分だけリペアすればいいと思っている。

人間のひとは皆おんなじ考えだと思っていた。

だけど博士だけは違った。

毎回お兄ちゃんが壊れた時に博士のもとに持ってきて修理していた。

そのたびにお兄ちゃんの姿を見て

「大丈夫かい?こんなにボロボロになって、つらかったろう?

痛かったろう?いま治してあげるからね」

と【なおす】の言い方も機会をただ直すではなく治療するの治すの言い方だった。

その時からだ、博士は人間の中でもいい人だ。

研究機関の人間とは種類が違うんだと思い始めたのは。

と、同時に研究機関の人間に復讐をしたいと思うようにもなり始めていた。


ある時いつものように兄が故障したといって博士のもとへ持ってきた。

その時も兄の状態はひどく五体満足ではなく両腕両足ともに欠損した状態で

体にも無数の穴が開いた状態で運ばれてきた。

その時偶然にも研究機関の人の目に私が映ってしまったのだろう。

「あれ、博士また新しいAndroid作ったんすか?

借りていってもいいっすか?」

「いや、それはまだ調整途中だからダメじゃ。

いろいろエラーが起きてまだうまく制御ができてない部分がある。」

「いいじゃないっすか。ほんとに少しだけ少しだけなんで。」

「ダメじゃ前回もそんな感じで借りて言ってボロボロにしたじゃないか。」

「ぜったいそんなことないんで大丈夫っす」

[いや、やめて、博士、助けて]

私はその時はまだ声を発することができなかった。

心の声は虚しくも届かなかった。




-----数時間後-----

研究機関委私は横たわっていた

「さて、試作2号機の調子はどんなもんかな~」

[いや…なにをするの]

すると研究機関の人間は、私の腕を鉄の棒で殴り始めた。

[痛い…痛い…やめてよ]

しかし声は届かない。きっとお兄ちゃんもこんな感じでボロボロにされたんだろうな

その時、昔思った感情そう“復讐”という言葉がアウトプットされた。と同時に声を発することができるようになった。

「や、めて、よ」

「ん? 今度の試作機はしゃべる機能も付いているのか!!

流石、博士っすね~。今までにできなかったことができそうっすね!!」

「わた、しは、あな、た、た、ちの、こと、を、ユルサナイ!!」

「は?なんだ?機械の分際で」

そこからは早かった。

私は怒りのままにその場に転がっている鉄の棒、ハンマーなど、ありとあらゆるものを使って

研究機関の人間を襲った。その末に監視カメラやパソコンといったものをすべて復元できないように破壊した。

その時思いだした。博士から教えられたこと

「いいかい?何があっても人間を襲っちゃいけない。これは機械と人間との約束だ。

時には乱暴に扱って君たちに八つ当たりしてくる人間もいるかもしれない。

それでも人間を傷つけてはだめだ。人間を傷つけても何も解決なんかしない。むしろ悪化するだけだ。

君たちAndroidは人間の生活を支えて、その人を支え続けるんだ。そうすればきっと、いつか感謝してくれる。

人間とはそういう生き物だ。それにもし壊れたりしてしまったら、私のもとへおいで。

私はいつでも君たちの味方だ。」

そういわれて抱きしめられたことを思い出していた。

「あぁ、やっ、てし、ま、っ、た」

博士との約束を破ってしまった。その思うとメモリが埋め尽くされてしまって暴走した。

次の瞬間!!爆発音が体の中でした。 

そう私の体の中のパーツが熱を帯び爆発したのだ。

「あRE,うMAく しゃBEREなくNAってRU?」

言語発声もおかしくなってしまっていた。

もうここで私も終わりだ。

「HAかSE,ごめんなSAI」

そうつぶやいた時だった。

私が連絡用に装着していたスマホが光った。

博士から連絡用のメールかな?と思い開いた。

すると全く知らないアドレスからだった


〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

君は最近ドキドキした経験を思い出せるかい?

ボクはそれ以上にドキドキすることを知っているよ?

経験は時に財産になる。その財産を一緒にこの手に入れようじゃないか?



URL://*******************************


p.s.負けたままでいいのかい?

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇


URL?何かのサイト?どこかに接続できるの?

いまは正常に脳内処理ができない。

私はURLをタップして接続した。



するとその空間が私だけになり真っ白になってしまった。

脳内処理が追いつかない。

だが、先ほど爆発しパーツが壊れ、言語発声ができないはずなのに、

なぜか復元していた。

自動復元装置など博士に取り付けてもらってないはずなのに奇妙な感じだった。

それにこの空間自体、いったいどこに存在するかもわからない。

出口らしい出口もどこに向かえばいいのかのわからない。

少し歩くと椅子が一つ置いてあった。

その上には1通手紙が置いてあった。

[君は選ばれた。全く別次元の新しい体験を君にプレゼントしよう]

と書かれていた





「やぁ、選ばれしものよ。

君は選ばれたんだ。今回のメールは全人類に差し出したわけじゃない。

僕が選りすぐんだ人類だけがこの空間に来ている。

君は誇っていい。選ばれし人類(Android)なんだから」

「ほかにも数名選ばれた人類はいる。まずはその人たちと軽くコミュニケーションを取ろう!!

話し合って仲良くしてもらわないとかな」




「その人たちにまずは会ってもらうからそこにある椅子に座ってもらっていいかい?

それと、その場の全員が年齢がバラバラ、上の人もいれば下の人もいる。

でも、上下関係なんて関係ない。だって、同じ状況、初めて会うもの同志なんだから。

最初は敬語を使っていても

最後は敬語じゃなくて、ため口で話し合える仲になれるようにがんばってね」




その瞬間、時空がゆがんで瞬間移動した。

目を開けると目の前に自分を含めた9人が集められていた。


「ハジメマシテ。ヨロシクオネガイシマス」


今回もキャラクター紹介です。(毎回言ってる気がする)

Androidちゃん今後名前を付けていきたいなと思ってます。

今の人工知能とかが意思を持ち始めて暴走したらどうなっちゃうんでしょうね…

人間VS人工知能!!的なことが起こらないことを願うばかりです。(戦いたくない)


誤字脱字、変な表現などありましたらご指摘お願いいたします。

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