3話
「騎士王様、おはようございます。」
朝に目が覚めると、統括が俺の部屋に来て俺の部屋にいる俺専属のメイド長兼黒狼騎士団団長の黒恵に俺の装備の手入れをさせて統括自身は俺の服を手に持っている。俺の着替えの準備をするために来たのだろう。
「黒恵…今日行う外の世界の調査とは別に近くに人の住む場所があるかを探るように頼む。お前の持つ暗殺部隊の中にお前も同行することは今回は許す…が、次回にこの世界の強さの基準が分かれば暗殺部隊の人数は減らす。最悪はお前ひとりのみとする。」
「かしこまりました。では、そのようにするようにとの指示を出しておきます。」
そういうと、黒恵はその場から消えて部下たちの待つ騎士舎に向かって行った。
「さて、のんびりとするより体をほぐしておこう。統括、今回はヴォイスが俺の傍にて護衛をしてお前は遊撃を頼む。つまり、索敵は黒恵達に任せてお前は俺の後ろにて戦闘準備をヴォイスは俺の前にて盾の役目をしてもらう。俺は何時ものことだが固定砲台として動く。」
「王が魔法を使うのは数百年ぶりですね。戦争では王達の条約で王が戦うのは禁止でしたがこの世界ではすきに使うことが可能ですし。」
まぁ、王達ではなくあれはゲームの中だからゲームルールなんだけどな…
「さて、着替えたことだし武装は外に持って行ってくれ。いや、俺のアイテムボックスに入れておく。統括は、何時ものように政治を行うようにと桜狼騎士団長に言っておいてくれ。」
「かしこまりました。では、桜花に伝えておきます。」
桜花は、騎士国の桜狼騎士団長で銀色の綺麗なロングの髪に白くきれいな肌で中性的な顔立ちをムキムキの体の上にのせている。オカマになる。まぁ、俺がそのように作ったのだが渋い声なのにオカマ口調と可哀想なことになっている。けど、本人が怒ると男らしいところが出てくるので漢の中の漢と言われている。ちなみに、回復魔法のスペシャリストで医療のトップに立つ。何故か、女性も安心して治療をうけることができると噂が多い。
「よろしく、さて、今回も気楽に行こうか。なにせ、この国の戦力の半分と少しが調査に行くのだからさ。」
この国の戦力はこのようになる。
100として
騎士王:25
統括:25
騎士団長:2
副騎士団長:1
大狼騎士:1以下
狼騎士:1以下
犬騎士:1以下
となっている。俺と統括がいかに化け物か分かるだろう。まぁ、この国で1以上の段階でもゲームの中では化け物扱いを受けるほどなので俺と統括が無駄に強すぎるだけなので問題は無い。
「かしこまりました。それと、この首都の周りにいる魔物は騎士程度の強さなので首都にいるのは犬騎士以上だけですのでこの周囲の森では我々に手を出せるものはいません。」
それが分かっただけでも行幸か…
「わかった。では、調査に向かうとヴォイスに伝えておいてくれ。久々の暇な業務から離れての散歩がてらの調査だと。」
そう俺が言うと統括は微笑みを浮かべて…
「騎士王…おっしゃっていることはかっこいいのですが…足が震えておいでです。」
「そうか、締まらん王ですまんな。」
「いえ、それが一番王らしいですから。」
恥ずかしいのでさっさと城の正門に向かって進んでいく。