2話
あれから、俺は自分の能力の確認を行っていた。
俺の能力は
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天狼
種族:獣人(神狼)
スキル
・戦闘用
雷属性魔法(神域)
狼化
・指揮用
念話
地図
気配察知
心技発動
・常時
魔力高速回復
魔力操作補正
無詠唱
・任意
王の威圧
配下強化
配下進化
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となっている。
スキルの強さの視方は
始級:見習い
初級:半人前
中級:一人前:
上級:超一流
最上級:達人
精霊級:英雄
竜級:人外
神域:化け物
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のんびりとしていると、ヴォイスが俺の護衛の為に来た。
「シリウス様、ヴォイスです。お出かけするのですか?」
俺の前に現れたのは、この騎士国の上から三番目の地位になる騎士団長の一人で赤の王と言われている赤狼騎士団の団長になる。体はムキムキで鎧は着ていない。赤狼の共通のシンボルは体のどこかに赤いバンダナを付けるがヴォイスは頭に着けていて上半身は服すら着ていないズボンは紅い海パンで人によっては騎士ではなく海賊とも言うこともある。というか、赤狼は大抵鎧を着ておらずこのスタイルが多い。戦闘時や俺が表に出るとき以外はこの格好になる。まぁ、この格好でも騎士団長クラスの者以外にこいつに傷を付けることはできない。統括を除いた近接戦闘最強の赤の王の名は伊達ではない。
「そうだな、今回は出かけないが明日近くに人里が無いかの確認の為に俺とお前と静音の三人で外に出る。」
そう俺が言うと、ヴォイスは戸惑ったように俺に進言してきた。
「シリウス様!?何時ものこととは違うのだぞ!!俺達がもしシリウス様を守れないほどに強い敵がいたらどうするつもりだ!?」
何時もの口調に戻ったな。
「そうか?その場合は俺は死ぬな…それにな?俺は世界最強の魔法使いで統括は世界最強の戦士とそこに統括レベルではないがそれに準ずるお前の戦力があってなお負けるならこの城にこもっていても俺の死ぬ確率は高い。分かるな?それに、危険なところに部下を行かせておいて俺がここに残るのは性に合わん。」
そういうと、ヴォイスは頭を抱えるようにして
「シリウス様がそういうのは知っている。確かに、それが一番の内の3人での最強戦力とは分かるが3人に拘る必要は無い!」
まぁ、言うことは確かにあっているが…
「俺の決定だ。それ以上の意見はお前が臆病風に吹かれたと判断して他の騎士団長に頼むだけだ。」
そういうと、ヴォイスは諦めたのか
「わかりました。しかし、いつもと違い黒狼の暗殺部隊を10人護衛に着けることを許してくれ。」
このあたりが落とし所か…
「よかろう、それといつも通りこの国の政策すべてを桜狼に任せる。問題が大きい場合は統括か俺に聞くまでは待機させとけでは後の手はずを統括に聞いて準備を進めとけ明日出るのは確定だお前がその恰好だろうと俺が死にかけようと出ることに変わらないぞ?」
俺がそういうと、ヴォイスは右手を俺に突き出して心臓のところに右手を置く敬礼をして謁見の間を出て行った。
さて、明日は何時もの戦争よりも緊張するな。そして、俺達の強さがどの程度なのかが楽しみだな。