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五章 迫ってしまったロリ巨乳 ー 1

「それじゃ、行ってくる」


 出発の挨拶はとても地味で普通なものだった。


 朝イチでサタンに声をかけ、リアに見送られ、ルルと二人きりで旅に出る。目指すは、人間の親玉がいる王都。ここからとても遠い。それを徒歩で行こうというのだから、大冒険だ。時にはルルで飛ぶこともあるだろうけど、基本は歩きになる。せっかくの異世界探索だからな。雰囲気も大事。


 エドとキースは夜中に出ていったきり戻っていない。結局、襲撃はどうなったのだろうか。ゲームなら何日か過ぎたら情報が入ってくるんだが、現実はそうはいかない。とりあえず、俺は俺のやるべきことをやろう。


 ルルと二人、並んで歩く。本日はお日柄もよく、見ようによってはちょっとしたピクニックだ。内容はピクニックとはほど遠い……いや、今はまだそんな物騒なことはないか。


 俺は今、ある場所を目指している。そこもかなり遠いが、王都と比べれば断然近い。本格的な攻撃を始めるその前に、行っておきたい。電車でもタクシーでも使いたくなる距離だが、徒歩で行く。なんでわざわざこんな非効率的で疲れる手段で行くのか。隣を歩くルルには理解しがたいことだろう。今は黙ってついてきてくれているが。


「なあ、ルル。昨日言ったよな。歩きで行くのには理由があるって」

「うん。なんで?」


 魔族は自力で空を飛べる。地面を歩くより高空を飛ぶほうが、人間には見つかりにくい。長距離を歩く理由がない。が、人間は違う。人間は、すべて理屈で動くほど賢い生物ではない。無駄が多く愚かな種族だ。


「人間の男は、かわいい女の子と並んで歩くのが一種の憧れなのさ。なんで歩くのかじゃなくて、ただ歩きたいんだ」


 だが、その無駄に幸福を得られるのが人間。無駄すらも自身の快楽に変えられる。


「かわいい……そうなの?」

「そうそう。もちろん、ルルが嫌ならやめるけど」


 その場合は飛ぼう。雲一つない大空へ。


「……ううん。嫌じゃない。ケントと歩く」

「そっか。んじゃ行こう」


 よかった。人間クレーンゲームは怖いからな。なるべく使わないようにしたい。急ぐ場合は仕方ないが、今くらいはいいだろう。


 そんなわけでピクニック再開……もとい、冒険の続きを。


 出発直前までリアと相談したが、持ち物は最低限で収まった。ルルと二人、最悪飛べるからということで、持ちすぎはやめた。まずは昨日話した火打石。それとアイオーンでパクった、刃物とか櫛とか必要そうな小物。ついでに言うと鞄もアイオーンでいただいた。そして、召喚石まで持たせてくれた。石はいっぱいあるらしいので。昨日の襲撃に使った飛行型の召喚石だ。ただ、使用に関して注意ももらった。


《召喚には魔力が必要です。この城のように魔力が満ちているなら千や二千も召喚できますが、仮にルルの魔力だけで使うのなら、一度に何体も召喚するのは負担になります》


 ……とのことだ。必要な時に一体だけ呼び出す便利アイテムってところかな。飛行できるなら一体でも価値は高い。面白い仕組みになってんな。本当にゲームみたいだ。


 しかし、召喚石を軽視してはいけない。強力なアイテムだ。魔族にも命令はできる。召喚石を使ってやれることはたくさんあるはずだ。まあそれは後々考えるとして。


 最後に。大事な大事なリアの手作り弁当。パンが二人分。食べるのが楽しみだ。タイミングも重要だな。いい感じに腹が減ったところで食べたい。


「それで、どこに行くの?」


 ルルが俺を見上げて質問してきた。そうそう、どこに行くんだって話だな。


「ああ、そうだったな」


 地図を取り出し、ルルにも見えるようにして持つ。


「サタンの城がここ。人間が住んでるのはそのずっと西。西から、城に近づくごとに人間の町が少なくなっていく」


 大陸の西端に都市が並ぶ。その中心が王都。そこから東にかけて、三角形に人間の居住地が減っていく。三角形の先端がアイオーン。その更に東に、召喚の儀式に使っていた場所があった。どちらも今はもう焼野原状態だ。


「で、この三角形なんだが。南はまだ都市も多い。反対に、北はスカスカなんだ」


 人間は大陸の西に集中している。誰もいないのはもちろん東、サタンの城の周辺。そことは別に、閑散としている地域がある。城の真北、険しい山々があり荒廃している土地。


「この山から、西。ちょっと離れたところに、森があるんだ。ルル、このあたりに行ったことはあるか?」

「ない」


 即答。行った記憶すらないのだろう。予想通りだ。


「この付近は人間の都市からも遠く離れている。加えて、魔族の支配からも外れた場所。つまり、誰の手も及んでいないんだ。時渡りが隠れている場所として、可能性が最も高い」


 時渡りはこの世界の人間からひどい仕打ちを受ける。それは例外なく全員だ。なにせ、ここに来た瞬間から魔王退治だもんな。拒否ったら化け物。人間によくしてもらった時渡りはいない。ということは時渡りの心理として、人間のいる都市からは離れる。


「どうして、森ってわかるの?」


 ルルがまた質問を。ちゃんと俺の話を聞いてくれているんだな。これなら説明するほうも楽しいってもんだ。


「時渡りは所詮、人間だ。魔族のような強靭な肉体はないし、まして空も飛べない。人間にも魔族にも頼らず生きていくには、環境が必要なんだ」


 日本……地球から召喚されてくる人間なら、身体能力なんてたかが知れている。たとえオリンピック選手だろうと、魔族と比べたら貧弱そのもの。何もない山になんて絶対に住めない。まずは飲み水と食料。それと、雨風をしのげる環境が絶対に必要。そして先に言ったように、魔族の近くも人間の近くも駄目。


 それを踏まえて地図を見ると、条件をすべて満たすのが大陸中央北やや東寄りにある森。ここだけ。ここ以外は緑がなかったり、人間の都市があったり。環境がいい場所には人間が住み着いているのだろう。人間と魔族の土地の境目と言えなくもない、魔王の城にちょっと近い森。ここが怪しい。


「ふーん……よくわからないけど、ケントがそう言うなら」


 ルルはピンとこないようだ。まあしょうがないな。魔族と人間は考え方も根本的に違うようだから。


「ははっ、まあわかんないよな。俺も、半分はあてずっぽうさ。ともかく、行ってみようぜ。寄り道はここだけだからさ」


 俺の理屈だとここが唯一、該当する場所。ほかにもないことはないが、人間が隠れて生活できるとしたらここだと思う。これで何もなかったらそれはそれ。そん時は当初の目的に向かうだけだ。


「でもそれなら、ルルが飛んで探してくるよ?」


 ルルは優しいな。俺の勝手な意見に、自分からこんなにも協力してくれる。でも、それは好ましくない。


「それは難しいんだ。万が一勘づかれて警戒されるのはよくない。かといってルル、時渡りと交渉なんてできないだろ? 相手が俺みたいな人間とは限らないし」

「それは……うん」


 ルルが先行して、姿を見られでもしたら時渡りが逃げる可能性がある。直接会っても、おそらくうまくいかない。あっちは人間も魔族も敵視しているだろうからな。俺が会うしかない。会って、勧誘する。俺の計画と魔王軍に。


「人類抹殺なんて、一日や二日でやるものじゃない。のんびり行こう。ルルも、どうせならゆっくり楽しみたいだろ?」

「うん」

「な。俺もそうだ」


 魔族のかわいい女の子と二人きり。しかも俺がリードして歩く。こんな楽しい時間を焦って急いで過ごすなんて愚の骨頂。もし、俺の推理が当たって別の時渡りと出会えたら、その時点でルルと二人きりではなくなる。それまでゆっくり楽しむんだ。


「ケントって、頭いいね……」


 唐突にルルが言った。頭いい、頭いいか……そんなことはないな。俺の大学の偏差値からして。


「そんなことないよ。余計な知識から導いた答えだし、信憑性はそんなに……ない」

「? そうなんだ……」


 ゲームとかの知識だもんなこれ。現実で通用するかどうかはわからん。


 ただ、今の俺はノっている。この世界に来てからずっと、ノリにノっている。思った通りのいいことが起こる可能性はある。馬鹿馬鹿しい話だが、それに賭けてみるのも手だろう。そもそもこの世界に来たことが馬鹿なことだ。馬鹿を貫こうじゃないか。


 歩く。どんどん歩く。ルルは疲れを見せない。俺も歩くのは苦手でも嫌いでもない。高校時代、最寄り駅からクッソ遠い距離を毎日歩いて通学していた。歩くことには慣れた。なんなんだよあの距離。あれで最寄り駅と呼べるのかよ。だから大学は偏差値がアレでも駅から近いところを選んだんだよ。


 とまあ、俺の過去はさておき。やっぱり魔族は足腰もすごいんだな。確かアイオーンで兵士の一人が、魔族の皮膚の硬度がどうこうとか言ってた。いいなあ魔族。そんな皮膚のくせして、ルルのこの体だろ? ずるい。いいとこどりにもほどがある。


 ――そう考えると、ルルの体ってどんな感触なんだろうか……?


「? どうかした?」

「――あ。いや、なんでもないよ……」


 危ない危ない。どこ見てんだ俺。身長差のせいで自然に谷間を見下ろす形になるのがなんとも罪深くてギルティ。ルルは気にしない……というか魔族にはそもそもその気がないのかな? 気になるけど、こればっかりは堂々と聞くわけにもいかないしなあ。そもそもどうやって聞き出せばいいのか。人間と同じ容姿をしている魔族がたったの五人、うち一人は元人間だ。性別は人間と同じくあるが、それがどれほどの影響を及ぼすのか。結婚とか性欲の概念なんてなさそうだ。男女のアレコレで個体数を増やす種族じゃないみたいだし。


 これがエロゲなら今夜あたりそのイベントシーンがあったりしそうだが、あいにく俺はそこまで外道ではない。知識はあるが、大切な仲間であり冒険の大事な相棒であるルルにそんな軽率なことをする気にはならない。だがルルのほうから来たら自信がない。


 って、何を考えとるんだ俺は。いかんぞ。もっとまともなことを考えろ。えーと、そうだな……ルルと何か話をしよう。そっち方面じゃない奴で。


「えっと、ルルはさ。リア……リアーネの過去については知ってたの?」

「うん」


 煩悩から目を逸らすべく、ルルとは別の人物について聞いてみる。即答だった。ルルはどんな質問でもきっぱり返してくる。


「それは、本人から聞いた?」

「うん」


 キースも知ってる口ぶりだったし、みんな知ってるんだな。知っててリアを魔族の仲間として受け入れている。


 人間でも『いい人』というのは多くの場で慕われるものだが、リアもきっといい人なんだろう。だから魔族の中にいられる。俺のように能力を盾にして押しかけたわけじゃない。


「ルルはさ、ぶっちゃけ時渡りのことをどう思ってる?」

「何度も来るから嫌いだった。でも、ケントは好き」


 ケントは好き、だってさ。かわいいなあ。俺だけ特別ってのがまたうれしい。でも時渡りが嫌い、か。無理もないな。魔族を倒しに来てるわけだから。ルルからすれば、殺し屋が何度も家に来るようなものだ。好きになれるはずもない。せめて自分で倒せるのなら話は別だけど、時渡りの力に対抗できるのはサタンだけ……


「……あれ? そういえばさ。サタンも上級魔族なんだよな?」

「うん」


 喋れる五人は上級魔族。これは昨日聞いたな。


「分類は同じなのに、力はずいぶんと差があるんだな」


 時渡りに対抗できるのはサタンだけ。じゃあサタンだけ別な分類をされてもおかしくないと思うが。


「知能でも分けられてる。中級でも、力は下級と変わらない種もいる」

「あー、そういうことか」


 知能で、か。下級は獣みたいな知能だもんな。そりゃ統率・支配できる知能があるほうが上に来るよな。考えてみれば自然なことだった。で、その中でも特別強い力を持つものが頂点に立つ。それが魔族の王、魔王ということか。シンプルな構成だ。人間もこれくらいシンプルになればいいのに。階級とか役職とか、めんどくさいよな。


「サタンって、どれくらい強い?」

「すごく強い」


 だろうな。俺が時渡りで、サタンは少なくとも俺と同じくらいは強い。しかもまだ初心者な俺と違って、おそらく自身の力を自在に、最大限に使える。俺がそのレベルになったらどのくらい強いかというと……うん、すごく強いな。間違ってない。


「ルルは剣で戦うよな。それ以外には何かあるの?」

「ううん。剣だけ」


 かわいい見た目に反して武士みたいな渋さ。魔法攻撃とかするわけじゃないのね。そもそも魔法がないっぽいけどこの世界。呪いしかない。人間の考えるファンタジーといえば剣と魔法だけど、この世界は剣と呪い。なんて売れなさそうなゲームなんだ……


 しかし、その設定は今の俺にとってはプラスだ。攻撃魔法の心配がないのはうれしい。ゲームならともかく、これは現実だからな。魔法防御力を上げればいいってものじゃない。炎の魔法はちゃんと防がないと焼けて死ぬ。でもこの世界はそういう防御を考えなくていい。剣や槍などの攻撃だけ気をつけていればいい。更に言えば、そんな世界の中においてこの時渡りの力。無敵すぎる。


「エドたちは?」

「武器を使う。リアーネ以外は」


 やはり武器なのか。じゃあリアーネはなんだ。


「リアーネは?」

「戦ってるところ、見たことない」


 非戦闘員か。元が人間、村娘だもんな。武器なんて使えないだろう。練習とかしていない限りは。純粋な魔族なら人間を襲ってたりしただろうが、人間の村娘がそんなことしてるはずがない。リアは性格も優しいし。


 もしくはあえて戦わないだけで、本気を出したらとんでもなく強いとか……? まさかな。ゲームじゃあるまいし。


「ふうん……そっかあ」


 ルルの話を聞きつつ、昨日と一昨日のことも思い返してみる。上級魔族の五人が結果としてうまく……かどうかはわからんがまとまっているところを見ると、ちゃんとしてはいるんだな。それもこれも、サタンという頂点があってこそか。この戦い、総大将であるサタンを失ってはいけない。もちろんほかの四人も失うつもりはないけど。


「……ケントにも、聞いていい?」

「ん? ああ、もちろん」


 今度はルルが話を振ってきた。考え事をしていたけど、聞き逃さなくてよかった。どうもこの世界に来てから、一人で考えることが多くなった気がする。……元からだっけ?


 ルルが俺に聞きたいことか。伺いなんか立てなくても、なんでも聞いてくれていいのに。よっぽど答えにくいことでもなければ答えるぞ。


「ケントは、ルルのこと、好き?」


 答えにくいのが来た。よっぽど答えにくいのが来た。


 いや、ルル的には単に好きかどうかを聞いてるだけなんだろうけど、人間の感性からするとこの質問は……いや待て。ルルは子供だ。少なくとも人間の精神年齢に換算すると子供。ということはこれは、決して恋愛とかそういうのではない。そもそも、好き以外の選択肢なんてないじゃないか。嫌いだなんて言える条件はないし、好き以外で回避したらそれはそれでルルが嫌な思いをしてしまう。だったら、答えは一つだ。


「好きだよ。嫌いな奴と一緒に行動なんてしたくないだろ」


 魔族の恋愛感情については不明だが、ここで好き以外の答えを返すのは漢じゃない。


「……うん」


 ルルよ、なんだその反応は。どう転んだんだ俺は。大丈夫かこれ。俺、なんかやらかしてない?


「えーと……ルル? 今の質問は、どういう意図があったの?」


 おそるおそる聞いてみる。なんだかんだルルとは一昨日会ったばかりで、あまり失礼な言い方はできない。


「…………」


 ルルから答えが返ってこない。ずいぶん考え込んでいるようだ。やっぱり、嫌な質問だったか……?


「……ケントは、ルルよりリアーネのほうがいい?」

「へ……?」


 いよいよもって何を言っているんだこの子は。これやばくないか? リセットしてクイックロードしたい。今日の朝からオートセーブとかされてない?


「ど、どういう意味かな……?」

「リアーネといる時のほうが、たくさん話しててケント楽しそう」

「あ、あぁ~……それか……」


 なるほど、なるほど。これなら、無事にかわせそうだ。焦った……


「リアは元が人間だろう? よく話すのは、人間である俺と思考が近いからさ。話題が多いんだ。リアと比べるなら、確かにルルとは会話が少ないかもしれない。だからって、俺がルルを嫌う理由にはならないよ」

「そう、なの?」


 ルルはきょとんとしている。ここらへんは人間の感覚だから、魔族にはわからないよな。とはいっても、口で説明するのは難しい。


「そうそう。どっちがいいとか、ないよ。どっちも大切な仲間で、友達。俺がつまらなそうに見えたなら謝るけど、そんなことないから大丈夫」


 対応を変えているのは事実だ。でもそれは相手のタイプに合わせるからであって、ひいきや差別の類ではない。


 平等、というのはみんな一緒という意味ではない。機会を同様に与えた上で同じ待遇にするのが平等だ。つまりこの場合、リアもルルも『俺と会う』という機会を同様とし、『友達・仲間』という同じ待遇になっている。平等だ。日本には何もかも『同じ』でなければ差別だ不平等だと騒ぐ輩がいるけどな。クソくらえだ。


「仲間、友達……うん!」


 ルルの表情がぱっと輝いた。ルルがうれしそうにしているのは何度も見たが、こんな明るい顔は初めてかもしれない。よかった、誤解されなくて。


 そして同時によかった、恋愛とか絡まなくて……ルルは純粋なだけだった。ギャルゲやエロゲなら選択肢でどうにかなっても、現実はそう簡単にはいかない。


「友達……えへへ……」


 めっちゃニコニコしてる。ほほえましい。そんなに心配だったのか。俺はもう初日の時点でルルと友達のつもりだったが、魔族との付き合いは予想以上に難しい。


 こういうことがあったらその都度、自分の言動とか考え方を見直したほうがいいな。思考も育った環境も価値観も、人間とは違う。人間に近いことは近いが、だからといって人間と同じように扱ってたらこういうことになると。


 まあ、友達として付き合っていけばいずれは肌で理解できるようになるだろう。この世は何事もそんなもんだ。いきなりや初めてで、できるわけがない。少しずつできるようになっていくんだ。


 ルルとの間柄が一件落着となったところで。冒険の旅の始まりだ。幸先いい、と言えなくもないな。


 それならばこの先も、順風満帆を願いたいものだ。

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