夢のつづき
前回直後の話になります。なのに、更新が遅くてすいません。
こんな作品ですが、最初に、ポイントをつけてくださった、三人の方に、深く深く感謝します。
「見ろよ・・綺麗な日の出だぜ」
「ごまかされるかっ!」
「現状、意義立てもうす!」
「じゃかやしい!俺だって、現実逃避したいんじゃ!」
「なに言ってるの!三人の女の子に、粉かけて、三人ともOKもらって。その責任も取らないで。全部、忘れたいだなんて!どういうつもり!」
「取りようがないから!逃避したいんでしょうが!てゆうか、アンタ、最初から、全部、覗いてたんですかい!」
「ただの、パジャマパーティーですってば。それは・・男の子と一緒である以上・・・その場の雰囲気で、それ以上の行為におよぶ可能性は、十分ありますけど・・」
「常識で、考えなさいよ!男女混同で、ただのパジャマパーティーなんて!言える分けないでしょ!」
「環さんに、常識って、言われても・・・・・」
「わたしねぇ!転がるぐらいに、抱きしめられて、かわいいかわいいって、何度も言ってくれたんだよ」
「夢の中だろ!アタシなんて、かんぜんにおしたおされて、オモチャにされたんだぞ!」
「夢の中でしょ!」
もう、収拾がつかなくなって、話し合いにならなくて、殴り合いになって、余計な三人をやっとこさ、追い出した。
「さ~て、じゃあ、お正月の恒例といきますか」
何事もなかったかのように、沙江子は、こたつを出して、そこに、おせち料理を並べていく。
息子は、とんだ羞恥プレイを味わったというのに・・
少しは、労わってほしいものだ。
「わ~~~・・おいしそ~~・・・」
豪華な、一部、手作りの母親の料理をまだ寝ぼけてるみたいな口調で、一志は賞賛する。
一志の隣りは、しのぶが座って、五人で囲んで、料理に箸を伸ばしていく。
「それで、どうだったの?初夢は?」
ブッ!
よりにもよって、今、一番、振りたくない話題に、一志はおとそを吹き出した。
「それがねぇ!お兄ちゃんがねぇ!わたしのこと、一番かわいいって、言ってくれたんだよ!」
「一番、最初にな」
「あんまり嬉しくて、それで、ガバッと目が覚めちゃったみたいで・・そこが、ちょっと残念だったよう
な・・・しのぶちゃんも、アイリちゃんも、そんなかんじだったみたいで」
「茉璃香さんが、ガバッと起き上がるところ・・想像できないんですけど・・・」
「アタシは!うれしくも!ガッカリも!してないからな!」
「最初、ノリノリで、騎士様姿で、切りかかってきたのは、どこのどいつだ」
次々とまくし立てる娘たちに、全容を知ってる二人は、対照的な表情をする。
「まあまあ、夢の中なんだし、そんなに照れなくても・・」
「本気で!恥ずかしいんですよ!」
なまじ、夢だと判断してしまったために、とんだ醜態をさらしてしまった。
使いどころによっては、ものすごく楽しそうなアイテムではあるのだけど・・
「また、いっしょに、やってみましょうねー」
「ねーーー」
「やりませんよっ!」
やはり、あの老人の作品には、こういう落とし穴があるのだった。




