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「どうやら・・一悶着ついたみたいね・・」
環が、ことの終焉をまだ落ち着かない呼吸で、告げる。
「「「「・・・・・自分が、一番、大騒ぎしてたくせに・・」」」」
「ぬゎんですって!!!」
全員が、異口同音に、つぶやくものだから、はっきりと声になってしまった。
まったく、先ほどは、一志などには、鼻血、出しそうな光景を展開させおってからに・・
他に、客がいなくて、ほんとよかった。
肝心のメカの方は、どさくさで、店のイスがめり込んで、今、シュウシュウ煙を出している。
同じ悲劇が繰り返されることは、もうなさそうだ。
「大体!アンタらが、こぞって重すぎなのよっ!男の子とイチャイチャしたいだけだっていうなら!もっと、お気楽感、ださないと!よーし!私が、お手本、見せてやる!」
「「「それは、ダメッ!!!」」」
ハマりすぎでしょとばかりに、三人娘に、襟首掴んで止められたのだった。




