表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/111

ミスコン その後

「ねぇ。アンタを合コンに誘えって、私が、誘われてるんだけど・・」

 不承不承ふしょうぶしょうという顔で、園寺環は、同期生に声をかける。

「パスです。私は、なにより、体力をつけるのが、最優先なんですから。人並みに、食べたり飲んだり、歌ったりできないのに、そんなパーティなんて、いけません」

 返答は、わかっていた。

 講義の予習か、復習でもしているのか、ノートから、目線を上げようともしない。

 でも、一般的に、ウキウキワクワクするイベントに、そんなに、キッパリ断られると、皮肉の一つも言いたくなる。

「ああ~、あんた、ショタコンだもんね~」

「違います!彼、一人が好きなんです!出会ったときの彼が、たまたま、年下だっただけです!」

 里政茉璃香は、毅然として、言ってのけた。

「・・・・・・・」

 この返答も、わかっていた。

 環も、二度目なので、おののいたりしない。

「人に言えない恋愛してるヤツは、みんな、そう言うのよ!」

 ここは、洒落た、学院内のオープンカフェ。

 学院を代表する美女。

 ミスコンの一位と二位の二人のにしては、いささか、華に欠けた会話だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ