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第8話 実技テスト

どうも神薔薇です。


今回は14日の間に投稿できませんでした!!

すみません!!


まあ、とりあえず読んでもらいましょう。

どうぞ!!

「じゃあ、準備運動も終わったし授業始めるわよ」


 色々な事が起きてやっと授業が開始された。

 この授業は確か実技だったか。

 まあ、その通り実際に魔法を使ったりするんだろう。

 どんなことをするか、楽しみだな。


「今日はとりあえず、先に玲雄に実技テストを受けてもらうわ」


「実技テスト?」


 俺は天見先生の言ったことに首を傾げる。


「ええ、あなたの実力を見ておく必要もあるわ。だから、実技テストをやってもらうわ」


「まあ、それは分かったけど。どんな事すんの?」


 俺が天見先生の話を聞いてると、演習場に入ってくる気配を感じた。

 む!?

 この気配は!?


「それはワシから説明しよう!!」


「でたな、学園長!!世界の平和の為にもアンタを倒させてもらうぜ!!」


 俺はまるで、ラスボスと戦う前の主人公のように言い放つ。

 学園長もそんな俺に反応して笑みを浮かべる。


「フフフ、よかろう!!そこまで言うのなら、お主の力見せてみるがよい!!」


「ああ!!今日こそ、妹の仇を討たせてもらうぜ!!」


「兄さん!?」


 俺の言葉に魅輝が驚愕の声を上げた気がするが、今は気にしない。

 俺は妹の仇を取らなきゃいけないんだ!!

 そう…………。


「お前が時計塔の天辺で食べていた豆腐を落とし、その豆腐の角が頭に直撃して死んでしまった妹の仇をな!!」


「豆腐!?豆腐の角で人って死ぬの!?」


「死にませんよ!!」


 なんかどっかのバカが変なことを言ってる気がするが無視。


「それを言うなら。ワシもお主が可愛がってくれた、我がペッ……、もとい我がメイドの仇を取らせてもらおうぞ」


「千代様!?」


「お主に弄られ過ぎた結果、ドMになってしまった我がメイドの仇を!!」


「違いますよ!?ドMじゃないですよ!?だから!!皆さんそんなに私から距離を取らないでください!?」


 なんか、どこぞのメイドの性癖が皆にばれた気がするが無視だ。


「もう、戦うしかないようだな」


「うむ、そうじゃのう。始めようかのう」


「ああ、世界を巻き込んだ大戦争(暇つぶし)を!!」


 そして、地球は消えてなくなった。




          完



☆   ☆   ☆



『いや、消えてないですからね!?』


「ご不満のようだな」


「うむ、その様じゃの。では違うばーじょんのを」


「ああ、始めようぜ!!俺らの聖戦(語り合い)を!!」


「うむ!!」


 そして、俺らは授業そっちのけで女性について語りだした。

 主にスカートの中は見える方が良いか、絶対にギリギリ見えない方が良いかを。


「アンタのいう事は一理ある。だが、絶対に見えない、というのではいけないのだ!!」 


「何じゃと!?」


「アスナを見てみろ!!それが分かってるからこそ、恥じらいがない!!それではダメだ!!女の子の恥じらう顔!!それは女の子の魅力を際立たせる上で必要不可欠な物だ!!」


「なっ!?わ、ワシは、な、なんて間違いを犯しておったのじゃ!?そうじゃ、恥じらい。それを忘れておった!?ワシは何て事をしてしまっていたのじゃ!?アスナの魅力を損なわせてしまっていたとは!?」


 学園長は膝から崩れ落ちた。

 俺はそんな学園長の肩に手を置き、顔を上げさせる。


「気にすることなんてねえさ。今それに気づけたんだ。これから真の芸術を理解していけばいいんだよ」


「玲雄………」


 学園長が俺を尊敬の眼差しで俺を見詰める。


「じゃあ、さっそくアスナの衣装をいかにエロく魅力的な物にするか、話し合おうぜ」


「うむ!!そうじゃの!!では始めようかの!!」


「ああ!!俺らの真の聖戦(第1回衣装会議)を!!」


『いい加減にしてください!!』


 俺たちの真の聖戦は行われず、俺らは仲良く正座させられました。



☆   ☆   ☆



「それでは、そろそろ真面目にテストの内容を説明しようかの」


「最初からそうしてくださいよ。学園長」


 学園長が真剣な顔で言うが、天見先生が呆れて言う。

 アスナと魅輝も頷いてる。

 ミユやアリサたちは話についてこれてなくて固まっている。


「まあ、流石にこれ以上授業せんのは不味いじゃろうから、さっさと説明するぞ。玲雄にはこの魔道書『魔獣創造(ビーストメーカー)』で創った複数の魔獣と戦ってもらう」


 アスナが魔道書を出して俺に見せてくる。

 魔獣創造か、そんな魔法もあんのか。

 その名の通り魔獣を創ることに特化した魔法だろう。


「数や種類は始まってから自分で確認せい。致命傷を与えれば魔獣は消えるからの。テストは魔獣を全員倒すか、戦闘続行不可能とこちらが判断するかで終わるからの」


 基本的には実戦をイメージしてるのか。

 まあ、その方が俺にはやりやすいか。


「後、このテストでいい成績を残せば給料増えるから頑張りなさい」


 ほう。

 それは頑張らないとな。

 この学校は一応軍扱いだから、給料をもらえる。

 魔獣討伐の依頼とかでも貰えるし、実技でいい成績を残してると多くくれるらしい。


「じゃあ、5分後に始めるわ。準備しなさい」


 俺はそう言われたが、特に準備という準備は無い。

 あ、そうだ。


「天見先生」


「何かしら?」


「服は体操服じゃなきゃいけないのか?」


 そう、これは大事だ。

 できれば一番動きやすい恰好の方が良い。


「別にいいわよ?でも、時間には来るようにね」


「サンキュー」


 よし、じゃあ準備を終わらせるか。


「レオ!!」


 ミユがこっちに来た。

 というか全員来てるな。


「あなたの実力見させてもらうわ」


「足手纏いにならないかどうか、見せてもらう」


「頑張ってくださいね。先輩」


「が、頑張って」


 アリサ、ルミーナ、愛海、鈴の順に俺に言う。


「頑張ってね!!レオ!!」


 ミユも声を掛けてくる。


「兄さん。無理はしないでくださいね」


 魅輝も俺を心配して声を掛けてきた。


「まあ、頑張ってくるわ」


 俺がそう言うと、すぐに愛海が目をキラキラ輝かせて訊いてきた。


「先輩!!どんな魔法使うんですか?」


「ん?始まってからのお楽しみってことで。まあ、1つは今すぐ見れるけど」


 俺がそう言った瞬間、俺が来ていた体操服が黒い袴と踵まである藍色の羽織に変わった。


『ッ!?』


 皆が驚いた顔をしている。


「い、いつの間に」


「全然分からなかった」


「き、気付いたら、変わってました」


「凄いね!!レオ!!」


「それが兄さんの魔法ですか」


 皆、見た感想を言っていく。

 鈴も口には出してないが愛海の言葉に首を縦に振っていた。


「いや、正確に言えば違うんだがな、これは俺の魔法のおかげで使えるようになった魔法だ」


「じゃあ、アンタの魔法って何なのよ」


「簡単に教えちゃ面白くねえからな。ヒントやるから考えてみろよ。さっきの魔法は『収納空間(ストレイジスペース)』という魔道書の魔法だ」


 俺はそう言い学園長たちがいる場所に行く。

 あとは、アイツを呼ばないとな。


「月夜美!!」


 俺が手を掲げると刀が飛んできた。


「よし、まあ頑張りますかね」


〈はい!!私たちの力見せてやりましょう!!〉



☆   ☆   ☆



 私、アリサ・エクレールは思わず見とれてしまっていた。

 私が思っていた以上だった彼、刀薙玲雄の実力は。

 最初はこのテストだって途中で戦闘不能になって止められると思ってたわ。

 だってこのテストはクラスで受けるものだもの。

 1人でなんて出来るはずがない。

 そう……思っていた。

 でも、今ではそんな考えは浮かんでこないわ。

 彼は私にそう思わせるだけの実力持っていたんだもの。

 もしかしたら天見先生にも匹敵するかもしれないわ。

 彼は今も魔獣を刀を1回振るだけで正確に1体ずつ致命傷与えて言っているわ。

 サソリのような人より大きい魔獣が鋏を前に突き出し突進してくる。

 でも彼は余裕な顔をし、それを紙一重で避けてそのまま真っ二つに切り裂いた。

 次はイノシシのような魔獣が2体、彼を挟み撃ちにして走ってくる。

 でもそれも彼はまた余裕な顔をしてまず真正面に居る方のイノシシに近づき真っ二つに切り裂き、後ろから走ってきているイノシシには後ろに振り向かずにギリギリで上に飛び、イノシシの後ろに着地して切り裂いたの。

 その後も魔獣たちの隙を上手くつき斬っていったわ。


「思った以上じゃの」


「ですね」


 突然学園長が言葉を漏らす。

 天見先生もそれに同意したわ。

 というよりここに居る全員がそうだと思うわね。

 私もそうだったしね。


「魔獣が張る魔力による膜が全く意味を成していないようじゃしの」


「はい、そうですね。刀が当たった個所から魔力の流れを乱して膜を破っているようです」


 私は魅輝の言葉に驚愕したわ。

 そんなの聞いたことが無いんだもの。

 魔獣の魔力の膜を無効化するなんて。


「そ、そんなこと出来るんですか!?」


 私は学園長に訊いたわ。

 他の皆も気になったのか学園長を見ているわね。


「うむ。そんなこと聞いたことないがの。しかも、自分の魔力を流し込んで乱らせるのなら分からんでもないが、あれは違うの。魔獣たちの魔力を操って乱している。何かそれに条件があるのか知らんが操っているのは一瞬だが、それでも膜の全体を乱してるから、膜を回復させるのに掛かる時間は1秒か2秒程度だろうが、あやつにはそれで十分のようじゃの」


「これは、また新しい魔獣の倒し方ですね。膜を破るときはいつも高火力な魔法で膜ごと吹き飛ばすのが大体でしたからね」


「まあ、膜を乱らせるのに自分の魔力を使ってもかなりの量が要るから効率悪いしね」


 学園長の説明を聞いてアスナさんと天見先生が言ったわ。


「もしかしたら、自分以外の魔力を操るのもヒントかも」


 ルミーナが突然呟いた。


「そうね。そうかも」


 結局彼の魔法は分からないことばかりだわ。

 分かっているのは他人の魔力を操れること。

 おそらく複数の魔法を魔道書などを無しで使えること。

 それぐらい。


「おそらく、魔道書無しでその魔道書の魔法を使えるというのが大きく関係しているのでしょうね」


「多分そうだと思うわ」


 魅輝の言葉に私も同意する。


「あ、もう終わる」


 ずっと戦っている姿を見詰めていた鈴が呟く。

 私たちもそれ聞いて目を彼に移す。

 見ると魔獣はもう1体しか残ってなかったわ。

 その一体は巨大なカマキリの魔獣だった。

 その魔獣は彼に両手の鎌を振り降ろす。

 だが相変わらずの余裕な顔で居る。

 今回は避ける動作も見せていない。

 ただ、体から力を抜き脱力した状態。

 そんな彼に2つの鎌が迫る。


「危ない、レオ!?」


 ミユが心配して叫ぶ。

 皆も同じような顔をしている。

 だが次の瞬間信じられないことが起きたの。

 その彼を切り裂くと思われた2つの鎌はいつの間にか斬り飛ばされていたわ。

 まったく見えなかった。


「今一瞬だけ腕がぶれたような」


 愛海がそう呟いた。

 私にはそれも見えなかったわ。

 かなり目が良い愛海でもその程度しか見れなかったのだから当たり前なのかもしれない。

 それだけ刀を振るスピードが速かったということ。

 彼は次の瞬間、魔獣の顔の前に跳び、刀を一閃。

 そして実技テストは終了した。

どうでした?

今回は初の戦闘シーン?

これはそう言えるのでしょうか?

というか玲雄視点じゃありませんでしたし。

今度の戦闘はこの章の最後ですかね。


まあ、今回はこの辺で。

さよなら~

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