第5話 愛刀
どうも神薔薇です。
今回は今日の内に投稿出来て良かったです。
本当は諦めかけたのですがね。
まあその理由は後書きで。
とりあえず読んでもらいましょう。
どうぞ!!
「疲れた…………」
俺はそう呟き学校であった事を思い出す。
あの何時間もミユと愛海に質問され続けた時間を。
本当に疲れた、そして、女の子って本当に怖い。
「はあ、癒しを、俺に癒しを!!」
俺はベットに寝転び祈った。
俺が割と本気で祈っていると…………。
「その願い!!しかと、聞き遂げました!!どこの誰が見捨てようとも、マスターの妻たるこの私月夜美が叶えましょう!!さあ、マスター♡私の胸に飛び込んで来てください♡そして2人で一緒に幸せな家庭を築きましょう♡キャッ♡言っちゃったー♡」
着物を着崩しルミーナと同じくらい大きい胸の胸元と肩が出ており、薔薇色の髪を2つに束ねて左右に下ろしてる少女が出て来て騒ぎ出した。
この少女は、体は人だが狐耳は大きくてモフモフしてる触れば気持ちよさそうな狐の尻尾が1本ある。
…………うわ~。
また、面倒なのが。
コイツは俺の愛刀である、妖刀月夜美だ。
「!?なんですか!?その目は!?酷いです、マスター!?」
俺の冷たい目に耐えられなくなったのか月夜美は半泣きで騒ぐ。
「うるせぇな、月夜美。疲れてんだよ」
「うっ…………。すいませんでした」
俺が起き上がりながらそう言うと、月夜美は静かになった。
にしてもコイツなんでいつもは常に出て来て俺の傍にいるのに、昨日と今日の朝と昼は出てこなかったんだ?
「なあ、月夜美。なんで今まで出てこなかったんだ?」
「マスターが、御疲れになってるかと思いまして」
俺の事を考えてだったのか。
「へえ~、じゃあ一体なんで今は出て来てるんだ?俺は今現在かなり疲れてるんだが?」
俺がそう言うと月夜美の体が硬直した。
「え、え~と。……………テヘッ☆あうっ!?」
俺は月夜美の頭にチョップした。
月夜美はチョップされた場所を涙目で擦る。
「っで、結局何してたんだ?」
「え、え~と。疲れて早くお眠りになったマスターの顔を見詰めておりました!!そしてついさっきまでそれを思い出して楽しんでおりました!!」
月夜美は最初だけ言葉を詰まらせたが、その後は胸を張り堂々と言い張った。
「え、え~と。すいませんでした」
月夜美はさっき胸を張って堂々と言い張った姿とは違い、顔を俯かせて落ち込んでいる。
その姿はいつもの元気すぎる姿とは正反対だ。
まあ別に害があった訳じゃないから良いけど。
でもこのまま落ち込まれるのは嫌だな。
この姿も可愛いが、やっぱりいつもの元気すぎるぐらいの方がいいな。
ちゃんと、元気付けないとな。
「まあ別にそれぐらいならいいけど、いつも出て来てるのに、出て来てないと心配するぞ。別に寝顔が見たいなら一緒に寝てやってもいいんだからよ。ちゃんと出てこい」
「!?いいんですか!?マスター!?」
俺がそう言うと月夜美は驚いて顔をこっちに向けて、声をあげる。
「別に構わないぜ。お前は俺の相棒だしな」
「マスター!!」
月夜美は感極まったように涙を目に溜めて抱き着いてくる。
俺たちはその勢いでベットに倒れる。
「これからは毎日一緒に寝てくださいね?」
月夜美は俺に笑顔を向けてくる。
本当に嬉しかったのかその笑顔は可愛くて俺は少し見惚れていた。
「マスター♡えへへへ~」
月夜美は俺の胸板に顔を当てて甘えてくる。
どうしようか本当に可愛いなこの甘えてくる月夜美。
あ、この光景を魅輝に見られたらヤバくね?
そう今俺たちはベットで抱き合っているのだ。
これは魅輝に見られたら説教コース直行だ。
どうするか、魅輝は怖いがこの甘えてくる月夜美をもっと見たいというのもある。
どうしようか。
「兄さん。夜ご飯出来ましたよ。下りてきてくだ……」
あ、説教コース直行決定だ。
☆ ☆ ☆
「で、誰なんですか?この人」
魅輝は月夜美を睨んで言う。
「私はマスターの妻です!!」
「違うからな!!だから、魅輝も俺を睨むな!!」
月夜美の言葉で魅輝は俺を睨みつけてきた。
「というか、魅輝も信じんなよ。俺はまだ結婚できる年齢じゃないんだが?」
「うっ。でも兄さんですし」
「お前は俺をなんだと思ってんだ!?」
失敬な!!
「じゃ、じゃあその人は誰なんですか!?」
「コイツは俺の愛刀だよ」
魅輝はそれだけで理解したようだ。
「魔剣の類ですか?」
「ご名答。魔剣、日本風に言うなら妖刀だな。名前は月夜美だ。よろしくしてやってくれ」
「よろしくお願いします。今までマスターのご飯を作ったりしていたので家事なども出来ますから、これからは手伝わせて貰いますね?魅輝さん」
月夜美は魅輝に笑顔で言う。
珍しいな、月夜美は初対面だとあまり話したりしないんだが。
というか信頼してないと素っ気無い言葉を返すくらいなんだがな。
「マスターの妹ですから。マスターの妹ということは私の妹でもありますから!!」
月夜美は俺の考えてることが分かったのか小声で言ってくる。
「いや、だから結婚してないからそれは違うだろう」
「いいんです!!私とマスターの間にそんなの関係ありません!!大事なのは気持ちです!!相手を想う気持ち、愛ですよ!!マスター!!」
月夜美は何か小声で語ってる。
「月夜美さん」
魅輝は考え込んでいたが何か決めたように月夜美を見る。
「ここに住むのもいいですし、学校についてくるのはいいですが、あまり風紀を乱さないでくださいね。特に学校では。兄さんもですよ。さっきみたいに同じベットに寝るなんてダメですからね!!」
「な・ん・で・す・と!?添寝してはいけないのですか!?さっきせっかくマスターに許可を貰ったのに!?」
魅輝の言葉に月夜美はガーンという効果音が似合いそうな反応をする。
まあ、さっき添寝していいって言ったらあんなけ喜んでたからな。
このままじゃかわいそうだしな仕方ない。
「なあ、魅輝」
「なんですか?」
「せめて週1回ぐらい許してやってくれないか?」
魅輝はその言葉に驚いた顔をする。
「さっき、添寝していいって言っちまったしな。さすがにこれはかわいそうだ。
それに今までは仕事が忙しくて大したことしてやれなくて、寂しい思いさせちまったんだ。それぐらい勘弁してやってくれないか?」
そういうと魅輝は悩みだす。
さすがに無理かね。
魅輝は真面目だしな。
月夜美もお願いしますというように魅輝を見詰めてる。
すこし経って魅輝は決心したように言う。
ただ少し顔が赤いのが気になるんだが。
「別にいいです」
「魅輝さん!!」
月夜美は喜んで魅輝に抱き着く。
魅輝は顔を真っ赤にしながら続ける。
「キャッ!?……ただし!!私も一緒に寝ます!!ちゃんと兄さんを監視しないといけませんから!!」
魅輝がビックリな事言い出した。
まさか魅輝がこんな事言うとは。
まあ、確かに昔は一緒に寝てたけど。
やっぱり驚きだわ、魅輝は絶対ダメって言うと思ってたのに。
まあ、交渉が必要無くなったしいいか。
月夜美も魅輝に抱き着いたままだからそれでいいという事だろう。
まあ、これで一件落着かな。
そして俺たちは今日の夜さっそく3人で寝た。
2人の寝顔はとても可愛かったと言っておこう。
そして月夜美の大きい胸が柔らかいのはもちろん、魅輝の慎ましい胸も小さくてもちゃんと柔らかかったと言っておこう!!
どうでした。
今の所これでヒロインは出揃った事になります。
さすがにこれ以上増やす気はありません。
というか玲雄は胸大好きだな。
胸の大きさめっさ見てますやん。
さて前書きで言った、諦めかけた理由ですが。
それは半分くらい書いた時に間違えて消してしまったからです。
本当にあれはきつかったです。
精神的に。
本当に気を付けないといけませんね。
あれって本当にやる気無くなってくるんでよね。
まあでも今日の間に投稿できてよかったです。
それでは今回はこの辺で。
さよなら~