普通男子も色々あるんです!パート3
「ゆうとおはよ!今日超可愛い転校生来るんだってよー!しかも俺らのクラスらしいぜ!」
「ふ~ん…」
話しかけてきたのは、クラスのお調子者で前髪をゴムでとめているただのバカ。
名前は、野村 春太朗。
「ゆうとーーーーー」
「……」
「ゆうちーん?」
「………」
「ゆうちゃーん?」
「うっせーな!春いい加減黙れ!」
「なーに、カリカリしてんだよぉー」
口を尖らせる春を見て言った。
「その顔やめろ。キモいだけだ。」
「そんなつれないことゆーなよぉー!俺ら親友なのにぃー」
「だれがだ…」
キーンコーンカーンコーン
「ゆうと、予鈴鳴ったぞー」
「おー…う…」
[HRだりぃーなぁ]
「今日は立てつづけだが、転校生がきてますー。菱井はいれー」
ガラガラガラッ―
「は、は、はじめまして!わ、わたしは菱井綾乃って言います。」
バカな男子生徒が、
「ぴゅーぴゅー!かーわいー!」
とか、
「彼氏いないのー?(笑)」
とか言ってる。彼女は恥ずかしがっている。
彼女は口を開いた。
「彼氏います。」
「だれだれー?」
「ゆうとさんです」
!?!?!?!?!?!?
「え…」
「瀬名っち、ずりーよなー!」
「ちょ、ちょっと!俺ら付き合ってないし!」
「…ゆうちゃん…?ゆうちゃんはあの子が好きなの?」
麻胡がきた。
麻胡は震えている。手に拳を作って、綾乃ちゃんの傍まで歩いていった。
「あなただれなの?ゆうちゃんは私の!」
「いーえ!ゆうとさんは私の好きな人です!」
「はぁぁぁぁああ?あんたっ…」
先生が麻胡の言葉を遮った。
「はいはい。ま、天音は席につけー」
「あーい…」
春が後ろを向いて話しかけてきた。
「てか、ゆーとモテモテじゃん(笑)」
「まじ、最近疲れるっての。」
「俺もモテてー」
「お前のほうがかっこいーから大丈夫だろ。」
「お前余裕だな!ははっ」
「野村静かに!」
「はいよー」
キーンコーンカーンコーン
「次俺ら体育だったよな?」
「そーだぞー」
「やっべ体操着忘れたし。」
「おれ二枚持ってっけどいる?」
「春。俺、お前と出会って初めてよかったと思った」
「おい!初めてってなんだ!(笑)」
「うそだよ!うーそ(笑)」
「てか、ゆーとどーすんだ?」
「なにが?」
「女2人だよ!」
「あー、流れでどうにかなるっしょ」
「お前そーゆーのなんて言うか知ってるか?」
「あ?なんてゆーんだ?」
‐生殺しっていうんだよ‐
なら俺はどうすればいーんだ…―
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