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3/3

普通男子も色々あるんです!パート3



「ゆうとおはよ!今日超可愛い転校生来るんだってよー!しかも俺らのクラスらしいぜ!」

「ふ~ん…」

話しかけてきたのは、クラスのお調子者で前髪をゴムでとめているただのバカ。

名前は、野村(のむら) 春太朗(はるたろう)

「ゆうとーーーーー」

「……」

「ゆうちーん?」

「………」

「ゆうちゃーん?」

「うっせーな!(はる)いい加減黙れ!」

「なーに、カリカリしてんだよぉー」

口を尖らせる(はる)を見て言った。

「その顔やめろ。キモいだけだ。」

「そんなつれないことゆーなよぉー!俺ら親友なのにぃー」

「だれがだ…」


キーンコーンカーンコーン


「ゆうと、予鈴鳴ったぞー」

「おー…う…」


[HRだりぃーなぁ]

「今日は立てつづけだが、転校生がきてますー。菱井(ひしい)はいれー」


ガラガラガラッ―


「は、は、はじめまして!わ、わたしは菱井綾乃(ひしいあやの)って言います。」

バカな男子生徒が、

「ぴゅーぴゅー!かーわいー!」

とか、

「彼氏いないのー?(笑)」

とか言ってる。彼女は恥ずかしがっている。


彼女は口を開いた。

「彼氏います。」

「だれだれー?」

「ゆうとさんです」


!?!?!?!?!?!?

「え…」

瀬名(せな)っち、ずりーよなー!」

「ちょ、ちょっと!俺ら付き合ってないし!」

「…ゆうちゃん…?ゆうちゃんはあの子が好きなの?」


麻胡(まこ)がきた。

麻胡(まこ)は震えている。手に拳を作って、綾乃(あやの)ちゃんの傍まで歩いていった。


「あなただれなの?ゆうちゃんは私の!」

「いーえ!ゆうとさんは私の好きな人です!」

「はぁぁぁぁああ?あんたっ…」


先生が麻胡(まこ)の言葉を遮った。

「はいはい。ま、天音(あまね)は席につけー」

「あーい…」


(はる)が後ろを向いて話しかけてきた。

「てか、ゆーとモテモテじゃん(笑)」

「まじ、最近疲れるっての。」

「俺もモテてー」

「お前のほうがかっこいーから大丈夫だろ。」

「お前余裕だな!ははっ」


「野村静かに!」

「はいよー」



キーンコーンカーンコーン


「次俺ら体育だったよな?」

「そーだぞー」

「やっべ体操着忘れたし。」

「おれ二枚持ってっけどいる?」

(はる)。俺、お前と出会って初めてよかったと思った」

「おい!初めてってなんだ!(笑)」

「うそだよ!うーそ(笑)」


「てか、ゆーとどーすんだ?」

「なにが?」

「女2人だよ!」

「あー、流れでどうにかなるっしょ」

「お前そーゆーのなんて言うか知ってるか?」


「あ?なんてゆーんだ?」



‐生殺しっていうんだよ‐


なら俺はどうすればいーんだ…―



_

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