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転生前の世界Ⅱ

『核兵器が“いつでも組み立て可能”な国家』へと変貌していた。

それでも大国は気づかなかった。

なぜなら小国は世界経済を回す物流の要衝として

あまりにも“役に立つ国家”だったからだ。


-しかし事態を一変させたのが、

沈黙帝国の登場だった。

沈黙帝国は時がたつにつれて周辺国を音もなく併呑し、

一言の外交声明も出さずに国境を塗り替えていった。


ある日――

世界がまだ事態を飲み込めないうちに、

“監視者”であった北東の大国は

沈黙帝国の兵器群**により、一夜で壊滅した。

その結果、

小国を縛っていた監視網は跡形もなく消滅した。


皮肉にも、大国の滅亡が

小国の核計画を“完全に自由”にしてしまったのである。


大国が消えた世界で、小国は考えた。


「沈黙帝国に飲まれれば、国も文化も消える。

だが、我々には“鉱脈”がある。

これを握る者は滅亡を免れるだろう。

だが今動くのは浅はかである。」


こうして小国は、

長年蓄えてきた半成品の弾頭を一気に組み上げ、

初めて核武装国家として名乗りを上げる寸前まで来ていたのだった。

――これが、(くだん)の戦争につながるのであった

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