幕間Ⅰ
私が昼寝をしている間に、世界は相変わらず騒がしかった。
北の大国は毎日のように軍事演習をしている。
「陛下、今日も敵国を脅す準備が整いました!」
いや、準備するだけで戦ってない。
軍隊は整列し、旗を揺らし、命令書を読むだけで疲労困憊。
誰も戦う気はないのだ。そして軍隊は謎に壊滅していた。
東の島国は経済が乱高下していた。
「市場が暴落しました!」
「また?」
「はい、またです!」
投資家たちは眉をひそめ、皇帝は祝杯軍隊を使ってをあげた。
暴落のたびに宴会をするので、国民は毎回元気になるという皮肉。
つまり、彼らの繁栄は混乱の副産物でしかなかった。
南の砂漠の王国群は外交を学んでいた。群の中では小競り合いが続いていた。
それで毎日、使者が他国を訪ね、手紙を書き、会議を開く。
結局、何も決まらず、砂漠の砂だけが増えた。
「外交とは、砂をすべてを動かすことだ」と、民は諦め顔で言う。
森倫地帯の西の国は内政に熱心だった。
「法律を変えました!」「新税を導入しました!」
兵士は森に迷い込み、法律の条文を読むだけで一日が終わる。
しかし、暴動により法律はすぐ忘れられ、税は民が勝手に払うか払わないか。
どのような人たちたちも、もう誰も驚かなくなった。
そして、私の国はというと……
パンを盗む少年も、民の笑い声も、哲学する王も、
すべてがゆるやかに、しかし確実に国を動かしていた。
「なんだ、世界はいつも通り混乱してるのか。」
「ならば、我が国は正しい。」
私は満足して再び寝返りを打った。
外の騒ぎは、遠くで鳥が鳴くようなものだ。
見上げれば青空、胸には微かな哲学。
そして気づけば、この国は少しだけ強くなっている——
理由も、意図もなく、ただ自然に。
これもまた、哲学的な繁栄の一形態かもしれない。




