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母の言う通り

作者: うずらの卵。

小さい頃から母の言う通りの人生を歩んで来た。

テレビは目に悪いから見ては駄目だと言われ、

テレビは一切見ないし、

夜更かしは肌に悪いと言われ、

夜9時には布団に入ってた。

そして、友達も勿論母が決めていた。

中学まで幼馴染みの結香としか仲良くしては駄目だと言われ、ずっと結香としか仲良くしていなかった。でも結香は外面は良いから友達は沢山居るし、勉強も出来たので母からの受けも勿論良かった。しかし登下校の二人だけの時だけ豹変して、私に鞄を持たせ小遣いをせびり取っていた。そしてお決まりの言葉が、私が友達になってあげてるんだから感謝しなさいだった。

高校に入学しても同じ高校だったので、この関係は続いていた。そんなある日私はどうしてもノートが欲しくて、母にノートを買ってと言ったのだ。

しかし、母はお小遣いがあるでしょというから、結香に全部渡してると言うと母は驚いて大激怒。

もう結香と友達辞めなさいと言われた。

だから、私は高校にいつものように結香と歩いて向かっている時に、結香に母が友達辞めなさいと言うから辞めるねと言ったんだ。

そうしたら、

結香があんた私と友達辞めたいなら、十万寄越しなと言われた。

私は勿論そんな大金ないし、でも友達辞めないと母に怒られるしと悩み、

ふと良い考えが浮かんだんだ。

今日も結香の鞄を持たされてるから、結香の鞄の中から、スマホを取り出し横断歩道の真ん中に投げ込んだのだ。

信号機は調度赤で車が行き来していたけど、

結香は大切なスマホを放り投げられて、

慌てて何するんだよと叫びながら、

横断歩道に飛び出した。

そこにトラックがタイミング良く結香目掛けて走って来た。

キー、ガシャーン、きゃーと凄い音と悲鳴のオンパレードの中、私はこれで母の言う通り結香と友達辞められたかなと思った。

母の言う事は絶対なんだ。

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