背中
その日も一昨日から続いている雨が降っていた
まったく、いまいましい雨だ
こっちの気分までじめじめとした陰鬱な気分にさせる
本当にいまいましい雨だ
「ううぅっ!」
ばしゃばしゃっ
雨音ではない
俺が、吐いた、"血"の音だ。俺は苦痛に顔を歪めながらその血の出所 背中に手をやった。
傷口からはドクドクと新しい血がこれでもかってくらい溢れている。
「ははっ」
俺は、俺の血がべったりとついた手を見てつい笑ってしまった。これっぽっちもおかしくない、おかしくないのだが、つい笑ってしまう。
「自転車でこけたぐらいのすりきずじゃないからな・・・」
当たり前だ・・・
後ろからばっさりと斬られたんだ
傷もかなり深いはずだ
「死ぬのか俺・・・」
この世界はゲロでうめつくされた便器だ
俺はその便器に頭をつっこんだまま死ぬのか・・・?
嫌だっっ!!
俺は死にたくない!
まだやりたいこと、やることがたくさん残っているっ
死んでったまるかぁぁっっ!
「もう・・・だめだ・・・」
俺の周りには赤い血の海・・・
意識がもうろうとしてきた・・・
そして、俺は目を閉じた・・・
初めて投稿しました。
すいません。暗いですよね、この話。
書いてるうちにこうなっゃいました。
すべてが下手っぴですが、感想待ってます。