21 冗談?
いつも読んでくれてありがとうございます。
大分遅れました。すみません。
投稿を再開します。
何でそうなったんだろう。
「ハル、なぜそうなった?」
「あのひと、リハスさんっていうんですけど、はなしていたらこまってることないかってきかれたので、おかねがなくてまちにはいれないといったら、それぐらいおれがはらってやる、といってくれて。」
ハルは、笑顔でそう言った。
なるほど。ヤツはハルに好印象を与えたかったんだろう。
金がないし、ありがたい。だけど、ロリコンの世話になるのか......
嫌だな。断りたい。でも、そうするとゴブリン(ジャーキー)生活になってしまう。そうすると、ハルが死ぬ。
どうしよう.........
「まよいましたが、おねがいしました!」
ちょっとぉぉぉぉぉぉっーーーー
マジかよぉ。お願いしちゃったかぁー。
「にーさま? どうしたんですか?」
「......何でもない。何でもないから気にするな......」
実際は何でもなくないが。
俺の心は今、orzの体勢をしているだろう。
「あの嬢ちゃんも可哀想だが、あの小僧も可哀想っすね。」
「見てみろよ。リーダーのあの顔。ニヤついてるぜ。厳つい顔のせいで、よく子供が逃げていくって俺に愚痴ってたのに大人も逃げ出すような顔になってる。」
「正直言って気持ち悪いわね......」
冒険者達の会話を聞いて、リハスとかいうロリマッチョ(俺が命名)を見る。
うわぁ。気持ち悪い.........
こんな生き物がいるなんて。
なんかロリマッチョを殴りたくなってきた。
いや、殴るだけなんて物足りない。二度とハルを視界に入れないように目を......
「にーさま、ちょっとこわいです......」
おっと、殺気が漏れていたようだ。
気を付けないと。
「にーさま、はやくまちにいきましょう?」
「そうだな。行こうか。」
ハルと話すと、先程の荒々しい気持ちが静まっていく。
「リハスさん、そろそろいきましょう?」
ハルがロリマッチョに声をかける。
「そっ、そうですね。いきましょうか!」
上擦った声でロリマッチョはそう言った。
もう入場料払ってもらうんじゃなくて、金を奪おうかな......
「リーダーちょっと待ってくださいっす。自己紹介がまだっすよ。」
「そ、そう言えばまだだった...... それでは改めまして、自分はリハスといいます。」
「オイラは、リベルテ。副リーダーをやってるっす。」
「俺は.....名無しだ。」
えっ? 名無し!? 名前ないの?
「お前冗談はやめるっす。」
......冗談?




