第九話 〔気分よ。〕 [SIDE ジェーン]
レイアウトが変わったから試しに投稿。
商店街にいるのに何故商店街にいるのか聞いてきたお馬鹿さんが今、正座をしている。
・・・俺と一緒に。
何故?
オーケー。少し思い出してみよう。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
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「そんなことより言うこと無いの?」
キャロルさんがアリサさんに聴いていますね。
「そ・・・そうだったね!
えっとね・・・ジェーン、すぎぃ!!!」
はいキャロルのとび蹴りが炸裂しました。合掌・・・。
「勝手に殺さなーーい!!」
続いてアリサのとび蹴りが炸裂。俺に・・・・えっ?俺?
「人を殺すなぁ!! ぐひゃ・・・」
はい撃墜。・・・あれ、身体が勝手に動いたぞ。脊椎反射、それとも体で覚えてる?記憶喪失だけど。
でも何故?
「アリサちゃん?何か言うことは 無 い か し ら ?」
キャロルさん怖いです。
「はっはい・・・あ・・・あります。」
はい、恒例の5センチね。
「ひさしびゅ!!」
「違うわよ。」
哀れアリサ。キャロルに踏まれたよ。
「え?じゃあ何?」
「あれ?違ったかしら?」
キャロルさんがなにやら悩んでいますね。
「アリサちゃん・・・少しいい?」
「い・・・いいですけど・・・。」
「訊くわよ。
この国の王様は?」
「聖ポテチスキー53世。」
何だその名前は。そんな食いたいか。
「貴方の故郷は?」
「テルムの村。」
そうなのか?何処だそれは。
「貴方の幼馴染は?」
「ジェーン。」
らしいな。
「貴方の恋人は?」
「ジェーン。」
恋人になった記憶は無いぞ俺は。
と言うか記憶喪失だぞ俺は。
「最後、貴方の二つ名は?」
「蒼空の風読師。」
「そうね。何かある気がするんだけど・・・。」
「そうだ、ちょっと待っててね。」
といってアリサは何かを思い出したかのようにどっかへ行ってしまった。
待つこと五分。
「これね!!」
アリサの手には紙袋。
「そうよ。これよ!」
「なんですかぁ?それは?」
おう、シンシア君のことを忘れていたよ!
「これはね、風石よ。」
「ふぅん・・・なんでアリサさんがそれを持っているの?」
「アリサはね、創れるのよ。」
「風石を?」
「えぇ。風石を。」
ここでMr.ジェーンの分かりやすい解説!
風石とは、風の魔法の結晶である。
割ると風魔法が発動される。魔法が使えなくても使えるぞ。
そのとき・・・
バリンッ!!
「あ、割れた。」
風石が割れた。
「風律・緩!」
しかし風は起こらない。
どうやらアリサが何かの魔法を使ってるようだ。
「ふぅ・・・終わったわね。」
「風律・終。」
どうやら風律とやらでアリサが制御していたらしい、やっぱり。
そしてキャロルからどす黒いオーラが。
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・・・・
・・・・・・・
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そうか・・・アリサが風石を割ったからキャロルがキレたのか。
で、何で俺も?
「気分よ。」
そんな輝かしい笑顔で言われても。
相変わらず手厳しい。
しかしまた読心術を使いやがった。
「それとアリサ、着いてきなさい。」
「え?何で?」
「荷物持ち。」
あ~あ。奴隷が出来た。
「そっか。これでジェーンと一緒に居れるね!」
五月蝿いのが増えた・・・。
新しいのは使いやすかった。