表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追憶・記憶  作者: .png
8/19

第八話  〔幼馴染=嫁?〕 [SIDE ジェーン]



「買い物行くわよ。」


「えっ?宿に泊まるんじゃないの?」


キャロルの唐突な提案に疑問を投げつける俺。当然だろう今さっき宿を取ってきたんだから・・・

いや、この考えは浅はかだな。


「何を買いに行くの?」


シンシアちゃんが楽しそうに聞く。楽しみなんだろうな、きっと。


「武具や防具、薬とかよ。」


「何処にですか?」


「この街には大きな商店街があるの。

 そこに行くのよ。」


キャロルも楽しそうだな。珍しいあのキャロルが。


でもたしかに楽しみだな、大きなところらしいし。




・・・・・移動中・・・・・









・・・・・移動終了・・・・・



おや・・・何か騒がしいぞ。

何故かキャロルたちの顔が引き攣ってるし。


「もう少し下げてっ!!」


「無理だぁ!!」


なんか盛り上がってる。しかも値切りで。


禿げた店主と・・・亜麻色のロングヘアーの女性。何故か葱をしょっている。


「後、100G!」


「いや50Gだ!!」


「ん・・・80G!!」


「むぅ・・・・分かった1020Gで売ろう。」


「やったぁ!!」


飛び上がってうれしさを表現している。いるんだ、こんな人。


「・・・・・」


「・・・・・」


目が合った・・・。


「もしかして・・・ジェーン!?」


「そ・・・そうだが・・・」


「やっぱジェーンだ!!」


走ってきた。

抱きつかれた。

頬擦りされた。


・・・誰?


「あの・・・何方?」


「がーん。

 ジェーン。かわいい、かわいい幼馴染も忘れちゃったの?」


幼馴染だそうな・・・思い出してみよう。




無理か。記憶喪失だ。


「ゴメン無理。忘れた。」


「ががーん。

 嘘だよね。冗談だよね。」


うわ・・・涙目になってる・・・。どうしよう、周りの目が痛い。


「俺、記憶喪失なんだよ。」


亜麻色の髪の乙女(笑)はまだ状況が分かっていないようだ。


「ホント・・・?

 記憶喪失なの?」


ちょっと混乱よう。


「ちょっとその周りが見えなくなる癖直しなさい。」


キャロルが口を挟んだ。こいつとも知り合いなのか。


「あれ?キャロルちゃん?いたの?」


「あんたねぇ・・・ジェーンを溺愛するのもいいけど回りのことを見なさい。」


キャロルが叱る。何この構図。


「うぅ・・・すいません。」


亜麻色の髪の乙女(笑)は小さくなってる。

いや、比喩でなくてホントに。5センチぐらいね。人体って不思議だね、ハハッ。


「それと記憶喪失って本当よ。」


そうだ本当なんだよ。分かってくれればいいけど。


「うん。信じる。」


「じゃあ改めて・・・

 私はアリサ。療法士やってます。あとジェーンとは幼馴染。

 そしていいなずぅっ!!」


キャロルのとび蹴りを喰らった。モロに、わき腹に。


「嘘を教えない!!」


「すいません・・・」


また5センチ。


「で、本当は?」


一応聞いてみる。


「うぅ・・・最後の以外本当だよぉ・・・」


「オーケー、分かった。」


よくわかった。しかもこの子には困った癖があるらしい。

そう。俺を見ると周りが見えなくなるらしいな。


「じゃあこれからよろしくね。」


いつのまにか一緒に行く事になったらしい。


( д )゜ ゜  アーサーとシンシア空気・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ