表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追憶・記憶  作者: .png
15/19

第十五話 〔裏切り〕 [SIDE シンシア]

「・・・ふふっ・・・。」


ええ・・・キャロルさんが急に笑みをこぼしました・・・怖いです。


「キャロルさん・・・どうしたんですか?」


「ちょっと着いてきて。」


「ええっ?」


ちょっと・・・腕を引っ張られると・・・痛いですよ〜。

あ゛〜、世界が流れて見えるよ〜。キャロルさん足速すぎ〜


あ、ゴブリンが前に・・・キャロルさんに飛ばされて・・・あれ?とんでっちゃった。

今度はスライムっ!・・・飛ばされちゃったよ〜

え、今度は何?幽霊?えっ!?飛ばされた?


ふみゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!





「到着ね。」


「ふえ?ヌース港?」


失神してたかな?記憶が無いけど・・・確かに看板にはヌース港って書いてある。


「あ、ジェーン達居ないわね。」


そりゃそうだよ〜。まだ日も沈んでいないんだから。






結局ジェーンさん達が来たのは次の日の昼でした。何か気まずそうな雰囲気でしたが・・・


「ねえねえ、アリサ。何かあったのかしら?」


「私たち結婚しました。」


「ふうん・・・結婚ねぇ・・・」


・・・・・え?結婚?


「それじゃあ。」


そういってアリサさんはジェーンを引っ張って適当な宿――看板に連れ込み宿と書いてあるような――に入っていってしまった。


「アリサが発情しちゃってるわね。

 ・・・私たちだけでその騎士とやらに合いに行くわよ。」


キャロルさんは手紙を見ながら言いました。

王様からそんな内容の手紙が来てたんだ〜。


「じゃあ、関税所は・・・向こうね。」


彼女の指差した先には大きな建物がありました〜、綺麗ですねぇ。






関税所の中に入ると王国騎士の格好をした人が一人いただけで閑散としていました。


「あ、キャロル様ですか?」


「ええ。で、用件は?」


「・・・覚悟っ!!」


え?剣?


「ふっ・・・ウィンド。」


「ぐわっ!?」


「どういうこと、騎士さん?」


え・・・彼は王国の騎士なのに・・・襲ってきたの?

それにしてもキャロルさん、強い。


「・・・・・」


「だんまりね・・・この手だけは使いたくなかったんだけど。」


彼女は残念そうにそう呟いて一言何か呟いた。すると・・・


「・・・!」


「・・・話す気になったかしら?」


「・・・・・・(こくっ)」


彼は何があったのかわかりませんが首を縦に振りました。キャロルさん・・・何やったんでしょう?


「・・・実は王が・・・」


「ふぅん・・・王がどうしたの?」


「命令なんです・・・王が貴女たちを殺せと。」


「そう・・・。ありがとうね。」


キャロルさんがそう言うと騎士さんは気を失って倒れてしまいました・・・こんな魔法は見たこと無い・・・


「じゃあ、ジェーン達を待ってるわよ。」


そう言って宿泊宿に帰ることになりました・・・普通の宿だよ。






二人が帰ってくるとアリサさんは以上に艶やかな表情をしていて、ジェーンさんは精根尽き果てた、といった表情。

何があったかなんて説明無くても分かるでしょ〜(///


で、キャロルさんがさっきあったことを軽く話すと、


「明日の船でミフェド大陸に行くからね。」


ミフェド大陸とは王城のある大陸です。だから裏切り者の根城があるそこに行くんです。


「あと、多分王殺すから。」


彼女はあっけからんとそのことを告げた。







[SIDE ???]



ボクは彼女たちの声を聞いて衝撃を受けた。


「王様が裏切り者・・・確か関税所だったね。

 行くよ、フレイム。」


「ぐるるるるる・・・」


ボクと使い魔の火蜥蜴ひとかげは話を聞くために関税所へ急いだ。

本来の目的は・・・反逆者暗殺だった。

そして反逆者は知り合いだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ