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第十一話 〔恐怖の買い物【中編】〕 [SIDE ジェーン]


いま俺の前に居るのは・・・ラヴィー?

いや、俺だ。女装している・・・。



・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・



「服屋さん!!

 服を買いに行こう、ジェーン!!」


彼女のこの一言で服を買いに行くこととなった。これだけでは困らない。しかし俺の周りで何か違和感を感じる。何だこの違和感は?


・・・そうだ、下着だ。

ここはランジェリーショップだ。


ここに連れてきたのはもちろん彼女・・・アリサだ。


「アリサさん?分かっていますよね。」


そう笑顔で言いながら外を指差す。彼女はそれに従い、表にでる。


「ちょっと、ジェ「問答無用だぁ!!」ひでぶっ!」


俺が思いっきり殴ると彼女は某世紀末漫画よろしく吹っ飛んでいく。あ~今日もきれいに飛んでいくなぁ。

・・・さあて、反省したか見に行こうか。



「・・・・・」


ツンツン・・・


「・・・・・」


・・・やばい、動かん。

でも心臓は動いているようだし目が覚めたら何か言うことを聞いてあげないと殺されるかもな。


そのとき。

――ガバッ!


「ジェーン!ホント!?」


起きた。どうやら声に出てしまっていたようだ。


「ぉ・・・おう。」


「やったぁ! じゃあ服屋さんに行こう!」


やってしまった、彼女に乗せられた、嫌な予感しかしない。






「着いたよ~。」


やっと着いた。何屋さんか先ずチェック・・・・・服屋。


「ジェーン、早く~。」


まあ困ることにはならないだろう。行ってやろう。



・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・・




そして・・・・今、女装をしている・・・うん、服だけでなく、髪型まで変わってるし。

「鏡を見るとラヴィーがいた。」と言う感じ。

服装は赤い服、髪はポニーテール。そしてスカート、何かスースーして気持ち悪いわ。

やっぱりラヴィーと似ていた。少し優越感。


「ジェーン似合ってるよ~~。」


でもこれは完璧に遊ばれている。もうだめぽ・・・・



[SIDE シンシア]


「あ。」


「どうしたんですか~?」


キャロルさんが何か言いたげな顔をしていたのでとにかく聞き返してみました。


「ちょっと二人とも付いてきなさい!!」


そういうとキャロルさんは走っていってしまいました~。とにかくアーサーさんと追いかけてみます。


「キャロルのあの状態は何かジェーンにあったときの状態です。」


「何かって何ですかぁ?」


「女装とかですね。」


女装・・・・。それよりアーサーさんのキャラ付けがいまいち固定されていませんね。また戻っています。

アーサーさんの説明ではキャロルさんがあの状態になったときはジェーンに何かあったときの状態らしいです。そしてあの状態のときはジェーンが何処にいるのかも分かってしまうらしいんです。すごいですね~。


「そろそろだわっ。あそこよ!」


そして、キャロルさんが指差した先には・・・服屋さんがあった。




[SIDE ジェーン]


「そうだジェーンこれを吸って。」


「これ・・・何?」


彼女と突き出したものはガラスのびん。中にはなにやらピンクの気体が入っている。


「これはね~、声を変えるガスだよ。女っぽい声になるの。」


格好だけじゃなくて声まで変われと?


「速く吸ってね~。声を戻すガスもあるから。」


「嫌だ。」


全力で拒否させてもらう。


「何かやってくれるんじゃないの?」


「うっ・・・」


それを引き合いに出されると・・・


「ほれほれ~。」


スゥ~・・・


やってしまった。吸ってしまった・・・・・ジェーン一生の不覚。


「後、名前を考えなきゃね。ジェーンじゃ変だもん。」


それもそうだ。


「・・・・・リナ。リナにしよ~。」


リナ?まあいいか。


「それで俺「リナはそうやって喋らない!!」はぁ。」


怒られた。まあ男口調が駄目だったんだろう。


「それで私はこれからどうすればいい?」


何か変か?・・・・・まあ変な感じもするけどいいだろう。


そのとき

――カラン

 ――いらっしゃいませー

キャロルが来た。


「貴方誰?」


そして俺の正体には気付いていないようだった。


「そうだリナ。地の文も口調を変えてね。」


そんなことをアリサが小声で言ってきた。



【次でこの話は最後。後編へ続く】

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