第一話 〔記憶喪失の剣士〕 [SIDE ジェーン]
一人の蒼髪で髪を伸ばした男が雨の中切り立った崖のそばにぼんやりと一人佇んでいた。―――
「ここは・・・どこだ?」
俺は見覚えのないところに佇んでいた。
「と言うより俺は誰だ・・・?」
俺のそばには切り立った崖がそびえていた。
そして俺は思う。
「俺はここから落ちたのか?
それでもよく生きていたな・・・。」
だがそれより前のことを思い出す事が出来ない・・・思い出そうとすると頭痛がする。・・・痛い。
「記憶喪失」そんな単語が頭をよぎった。
そのときだった。
「おーいジェーン!」
一人のエルフの男が近づいてきた。
彼は金髪で長髪だ。そして目が紅く手には弓を持っている。
その後を追うようにピンクの髪の毛をした魔術師のような女が現れた。杖を持っているから恐らくこの仮定は正しいだろう。
「ジェーンw大丈夫ww?」
どうやら俺はジェーンと言うらしい。
で彼らが俺の仲間なのだろう。
てかそこの魔術師笑いを堪えんなよ、笑うなよ。
「ジェーン。
大丈夫ですか?」
エルフの男が話しかけてきた。
「あぁ。」
俺はまだ把握しきれていない状況の中、聞こえないような声で返事をした。
「ぶっちゃけどうでもいい。」
魔術師の女が呟く。少しは心配せえや。
第一マジで俺は何者なんだ。
「そうですね。ジェーンですし。」
おい・・・どういうことだよ。
そこの愚エルフ。否定しろよ。
「しかしあれね。
こんな崖から落ちてよく無事ね。」
「いや、ジェーンですし。
それともう大丈夫でしょう。」
だから俺は何者なんだよ。
でもやっぱり俺は崖から落ちたみたいだな。
それでもよく死ななかったな。本当に俺は一体何者だ?
「なら、今すぐ行く?」
魔術師が提案する。
お前の鬼! 悪魔! 鬼畜!! 修羅!!
どう考えても無理だろ。
「誰が悪魔・・・?」
睨まれた。満面の笑みで。
心を読むなよ。何で読心術使えるんだよ。
第一俺のプライバシーは無いのかよ。
「大丈夫。
読心術なんて使えない。」
絶対使ってますよ、このアマ。
「そんなことより魔物はどうなった?」
エルフが訊く。
俺を無視するなよ。
「どうにかなった。」
「それならいい。」
それから俺は暫く彼らの話を聞いていた。
・・・・・の、だが・・・
俺を無視しないでくれ!
泣いていいですか?
もう泣いていいですか?
読者の皆さんも無視しないでよ!!
あれから暫く経った。
彼らの話によると俺らは魔王を倒す旅に出ているらしい。笑いたくなるぐらい一般的の話だ。作者ざまぁww
それと金髪のエルフの名前はアーサー。魔術師のほうはキャロルと言うらしい。
ちなみに俺は泣いた。
そんなことを考えているとアーサーが
「そろそろ行くか。」
と言った。
「そうしましょう。」
と、キャロルも肯定する。
その前に俺は彼らに伝えないといけない。
「おいジェーンそろそろ行くぞ。」
アーサーが言う。
「その前に一つ良―――」
俺は提案する。
「無理。」
キャロルが即答。やっぱり酷い。
だがそこは無理やり話す。
「みんな・・・俺・・・記憶喪失なんだ。」
知らない人は始めまして、知ってる方はこんにちわ。.pngです。
これは私の処女作なのでgdgdなのは勘弁してください。
まだ一話ですが呼んでいただきありがとうございます。
それではさようなら(早っ!
それと私のHPはこちらhttp://pngrpg.ninja-web.net/