BLゲーム 〜幼馴染ルート編〜
ガチャ
「祐介。帰ってるんだって?」
勝手知ったる我が家ではなく。他人家だが、この家の2歳年上のお姉さんから、幼馴染がかえってきてるから、ちょっと、家に行ってきてっとニヤニヤしながら鍵を渡された俺は、不思議に思いながらも、勝手に入り、リビングのドアをあける。
「久しぶ・・・り・・・」
リビングの中には、五人くらいのイケメンと幼馴染の祐介。
それも何故か幼馴染に後ろから抱きついている奴もいれば手を握っている奴もいる。
・・・・うん。見なかったことにしよう。
「ハッ‼︎雅ちゃん。
もしかして、これが狙いだったとか・・・。」
雅ちゃんは、この幼馴染のお姉さん。
「涼ちゃん。心の声が漏れてるから。」
幼馴染が慌てて近づいて来るが、つい後ずさってしまうのは仕方ないと思う。
「いや、うん。久しぶりだな」
距離を測りながら俺は久しぶりに会った幼馴染の顔をみる。
「うん。久しぶり。ご飯作ったんだけど涼ちゃんもたべる?」
食べたい。っと言うか久しぶりに幼馴染の料理を食べるために来たんだった。
なんだかんだで料理が美味い。
ちょうど、家に帰ってきたなら親が今日は晩メシがないって言ってたからついでに作って貰おうっていうちょっとした下心があってやってきたんだが、祐介の後ろに立つイケメン共が怖い。
何故、殺気立つ。
「あなただれですか?祐介と仲良いみたいですけど?」
メガネが喋り出すっと、こぞって何故か攻められる俺。
いや、俺なにも悪くないと思うんだけど。
まあ、昔から祐介は、色んな奴ににモテていたのは、知ってるし。
何故か男子校にいきなり行くっと言い出し、男子校に入学したからには、たぶんこうなって、帰ってきたのは、運命というかなんていうか。
リビングに入った瞬間なんとなく理解出来てしまった。
まあ、そういう世界もありますよね。
俺も男子校に誘われたけど、断った。
だって、俺女の子大好きだし。
現代のトラ柄のパンツを履いた女の子に雷を浴びせられながらも別の女の子を追いかける男を目指してる俺だ。
三度の飯より女の子を追いかけ回すのが大好きなんだ。
男子校なんぞ。絶対いやだ。
「祐介とは、ただの幼馴染だよ。」
いやいや、本当ありえませんから。そんな意思表示を向けて喋ると。
「・・う・・ん。ただの幼馴染なんだ。」
何故か淋しそうにしながら俺を見つめる祐介。
いや、なにこれ?いや、顔が女顔だから可愛いけど、野郎だから全く萌えない。
もしかして・・・。
いや、ダメだ。その思考は決して考えては、いけない。
忘れよう。
グチャグチャにして、ハサミで切り刻み水と一緒にミキサーで細切れにして、トイレに流してしまおう。
うん。
俺は今こそ鈍感主人公を目指す時が来た。
おれは、何もわからない。
ボクナニモワカラナイ。
イケメン達が睨んでいる。
後退る。おれ
何故か、近寄ってくる。祐介
ああ、誰か助けてくれ。
雅ちゃんのバカヤロー。
ついでに雅ちゃんが帰ってきたのは、俺が精神的に疲労しながら、晩御飯をご馳走になった。三十分後のことだった。
雅ちゃんは、いつも、涼くんで遊んでます。