コーヒー牛乳
俺はコーヒー牛乳が好きだ。この世で一番好きなものはなんだ?ってきかれたら迷わず答えられるだろう。そのくらい大好きだ。愛しているといっても過言ではない。まあ前置きはこのくらいにして、とっとと本題に入ろう俺の大好きなコーヒー牛乳に事件は起きた。
それは俺の一生を左右するような問題だった。
今朝のニュースが俺の人生を変えた。そのぐらい俺の中では重大な事件だった。
ニュースの内容はこうだった。
「昨夜コーヒー牛乳という飲み物をこの世から廃絶する!という法案が可決されました!これはコーヒー牛乳という飲み物は依存性があるという去年の学者の発表を真に受け可決された模様です。この法案により、今日からコーヒー牛乳は全面廃止になり、販売が禁止されました。」
俺の中で何かが崩れるような音がした……
「ぬあぁぁぁぁぁんんんんんだぁぁぁぁぁあとぉぉぉぉおおぉおぉぉぉぉお!!!!!」
俺は叫んだ。力の限り叫んだ。
「はあっ!?なにがコーヒー牛乳は依存性があるだよ!なわけねぇだろうがぁぁぁぁ!!!!!」
とりあえず叫んでおく。俺の人生では一大事なのだ。
「おにいちゃん、うるさい」
妹に諭されるまで俺は叫んでいた。
「妹よ!!聞いてくれ!!去年馬鹿な学者がコーヒー牛乳に依存性があるとかぬかしていたのは知っていたが、まさか本当に可決されるなんて思ってもないだろう!?」
「うるさいなぁ…別にコーヒー牛乳がなくなるくらいいいじゃん。死ぬわけじゃないんだし」
「俺はコーヒー牛乳がなくなったら死ぬ!!!」
「じゃあ死ね」
「くぅぅぅ、この苦しみがわからないというのか…」
なんてことだ…このままじゃ本当に世界からコーヒー牛乳がなくなってしまう…
くそ!!!こうなったら国会議事堂に乗り込んでやる。
「よし!そうしよう!!」
「どうしたの、おにいちゃん?」
「ちょっと国会議事堂に乗り込んでこの法案を取り消してくる。」
「えぇえぇ!?やめなって!!そんなことしたってもう可決されちゃったんだから意味ないって!!!」
「男には…やらなきゃいけないときがある!!!それが今だ!!!!!!」
「意味わかんないって!!!恥ずかしいから絶対やめてよ!?」
「じゃ、いってくる」
「人の話をきけぇぇえぇ!!!!」
数時間後
妹をまいて国会議事堂の前まで来たのはいいんだが…総理大臣までたどり着けるだろうか?いや!ここで男を見せるときだ!!!
俺は単身で国会議事堂に突っ込む。警備の人たちが俺を止めようとするが、そんなものは無視だ!!!この思いを打ち明けるまで俺は止まらない!!!
「うおおおおああああああああああ!!!!!!!!!」
国会議事堂の中にまで入る。どれが総理大臣だ!?あの親父か!!!
「なんだ君は!?警備のやつらは何をしている!?」
「警備のやつらは全部ぶっとばした!!!コーヒー牛乳廃絶の法案を撤回しろ!!!」
「そんなことはできん!!あれは依存性が高くて危険なのだ!!!」
「んなわけあるかぁぁ!!!大体依存性が高くたって禁断症状なんてでねーだろうが!!!」
「もう可決もされたし撤回もできん」
「…殺されたくなかったら撤回しろ」
俺は家から持ってきたナイフを総理大臣の首筋につきつける。
「そ、そんな脅しは通用せんぞ…」
「そうか…なら死ね」
俺は持っているナイフを振り上げる。
「ま、まて!!撤回する!!!撤回するから殺さないでくれ!!!」
「…本当だな?嘘だったらまた殺しにくるからな」
「わ、わかってる…明日にはなんとかする…」
「よし、約束だからな」
次の日には本当に法案は撤回され、コーヒー牛乳は守られた。
「いやーよかったよかった!!」
これからもコーヒー牛乳は人々に飲み続けられて行く事だろう。
めでたしめでたし