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儚い星の光  作者: シマエナガ
孤独の日々でも誰かはきっと。
8/9

転校生

 席に着くと同時に、「朝活始めるぞー。」と教室に担任が入ってきた。俯いたまま体だけ前を向ける。窓際の席で良かった。真ん中の方の席だと全方向に人がいるから毎日ぜったい誰かと目を合わせることになるからだ。「今日のご飯は何にしよう。」外を見ながら思う。先生の話が始まる時に、なぜか先生は教卓ではなく廊下に出ていった。なんだろう、と皆が不思議そうに見守る中、「新しい転校生を紹介する。」先生がそう言って一緒に入ってきた生徒は、黒髪センターパートの男子高校生だった。

 「佐久間秀斗です。これからよろしくお願いします。」

 私は別にこれから関わることもないだろう、そう思って特に何も気にしていなかった。視線を窓の外に滑らせて外の景色を眺める。

「じゃあ、空いてる席に座ってください。」

そう先生が言った瞬間、私は絶望した。私の隣の席は、みんな座りたがらなくて空白だったからだ。他に空いてる席はないから、佐久間くんは私の隣の席に座った。このとき、周りの女子が猛獣のような目で佐久間くんを見ていたことを私はまだ知らない。

「教科書とかまだ届いてないから嶺桜、佐久間に見せてやって。」

 先生にそう言われたら断れない。渋々、目を合わせないように机をくっつけて教科書をひらく。私が無言だったからか、佐久間くんが

「名前なんていうの。」「、、、、石森嶺桜、、。」

俯きながら佐久間くんの視線を教科書の方に促す。

「俺のこと覚えてる?」「、、、知りません。、、」こんな人に会ったことがあっただろうか。

俯きながら昔の記憶を遡るように思考を巡らせる。

 そういえば、昔よく一緒に遊んだ男の子がいた。あの頃は家族みんな優しかったな、、、。両親の都合でアメリカにいくとかで2年くらいで引っ越しちゃったんだっけ。ん、、、?その子も佐久間って苗字だった気がする。

✳︎不定期更新です

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