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儚い星の光  作者: シマエナガ
孤独の日々でも誰かはきっと。
2/9

 上着を着てくればよかった、と今になって数時間前の自分を恨む。学校から帰って部屋で着替えている途中に、冷蔵庫を閉める音で母の不機嫌を悟り、あわてて何も持たずに出てきてしまったのだ。

 慣れてしまったことだが、歩き出すと少しずつ足取りが重くなってゆく。自分の足元を見ながら右、左、右、左と交互に出る足を見ながら歩いていると、いつの間にか家に着いていた。

 深呼吸をして、音が鳴らないように細心の注意を払ってドアを開けて家に入る。これがいつもの習慣。真っ暗な廊下にリビングから細い光が漏れ出ていた。テレビの音が聞こえてきたから、まだ起きていたのか、と残念な気持ちになる。玄関の横にあった古い新聞紙を音を立てないように破いて靴の中に詰める。早く誰にも見つからないように部屋に行ってしまいたいけれど、こうしないと、あとからひどく怒られてしまうのは目に見えていた。屈んでローファーを端に並べていると、玄関が少し濡れていたのに気がついた。余りの新聞紙をちぎって水を吸わせたら、拭くことが出来た。

 その時、背後でリビングのドアが開く音がした。

✳︎不定期更新です。

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