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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第4章
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食べたこと無いご飯が一杯

となんだかとても偉そうな人が出てきてしまった。これはもう・・・逃げることができない!腹をくくってはいるしかない、決してどんなご飯が食べれるのか興味があるわけではない。


ーーーーーーーー


うきうき・・・しぶしぶとお店の中にはいり、わくわく・・・大人しく席に着く。メニューを見てもなんて書いてあるかさっぱりわからない、侍女様の方をチラっと見ると目を細めている。護衛騎士を見てみると同じく目を細めている。


見えてないのか読めていないのか、私はどうしようかなとチラっともう一度メニューを見てみると


「サラはお肉とお魚どちらが好き?」


とレオンに尋ねられたので、断然お肉!と答えたら、席まで案内してくれた人に私が理解できない言語で、たぶんご飯を頼んでくれたのかな?侍女様と護衛騎士もこのドレ国の言語らしき言葉でオーダーしている。


えっ!?眼を細めていたのはなんで!?読めなかったんじゃないの!?この裏切り者たちめ!という恨めしい目で見ることなく、私は大人だからね?席で大人しく座って待つ。


しばし無言が続く・・・誰か・・・会話を・・・会話を頼みます・・・この無言は少し辛いです・・・


誰かが会話を始めることなく、みんな無言で料理が来るのを待っている。レオンは私の顔をずーっと見てニコニコしているだけだ・・・ここにきてしまったことを少し後悔し始めていると、見たことも無い大きくて薄い透明なコップに、紫色の液体が注がれる。


このコップは一体なんなのか?中の飲み物は変な色をしているけど大丈夫なのか?といぶかしがってると、レオンがコップをおもむろに持ち出し、少し上に掲げるじゃない?それにならって侍女様と護衛騎士もコップを持ち上げてるから、私も一応念のためついうっかり、レオンにやみんなに合わせてコップを持ちあげたら。


「サラの美しさと栄華に乾杯」


と若干意味の解らないことを言って、コップの中に入った液体を一口飲んでいる。侍女様と護衛騎士は若干口元をひきつらせながら乾杯と言っている、私はなぜだか乾杯と言わない方がいい気がして、そのまま一口飲んだ。


この美味しい飲み物は何!?カッ!っと思わず目を見開いて侍女様を見る。困った時は侍女様を見ると大抵問題が片付くから癖になってしまった。


「これはワインですよ。上流貴族がたしなむ飲み物です」


へー!ワイン!貴族が飲む飲み物!えっ・・・ならここは貴族御用達のお店ってこと?そりゃぁ格式も高くなるってもんだよね、というかこんな平民の格好で来て良かったのかそっちの方が気になるわ。


でも飲んじゃおー!すっごくおいしい!芳醇な香りが口の中にふぁーーーっと広がる、これなんていうの?お花畑が目の前に広がるようなとてもお日様を感じるような飲み物だね!


ドレ国にはこんな素敵な飲み物もあるのかーエールしか知らないからこんな大人な飲み物がるとは知らなかった、でも貴族の飲み物なら知らなくてもいいか。私苦いのが苦手だからエールすらあまり飲んだことないんだけど、これなら飲めるなーすっごい美味しいなと思って一気に飲んでしまった。ちょっとはしたなかったかな?


ニコニコしながらレオンがこちらを見ている。空いたグラスにすかさずワインがまた注がれる。もっとコップ一杯になみなみと次いでくれたらいいのに、お上品な量しか注がれない。これが貴族か・・・と思いながらまた一杯飲んでしまう。


3杯目を飲み終わったころ、サラダが出てきた。サラダとくればレタスやキャベツ、トマトぐらいしか見たことが無いと思う?けど、このサラダには周りが赤くて中身が白い物や、なんだか小さい葉っぱみたいなのも入ってて、なんだかとっても彩も素敵で可愛らしい。


まずは周りが赤くて中身が白い薄っぺらい物を一口食べてみる。私の苦手な苦みが少し広がるもシャクっと食べられて噛むと甘くなりとてもみずみずしい。コイン1枚の大きさにも満たないのになんて食べ応えのあるお野菜なんだろう。これだけずーっと食べてられるぐらいに美味しい。


お次は小さい葉っぱみたいなものを食べてみる。こちらも少し苦みがあるけど噛むとほんの少し甘くなったような?


中身が白い物と小さい葉っぱ、そしてレタスを一緒に食べてみることに。シャクシャクシャクと口の中から大きな音がするかのように、とても新鮮で水水しくそして最初の苦みがウソのように消えて、とても甘い味が口の中に広がる。


私こんな美味しいサラダ食べたの初めてなんだけど?え?こんなの平民の私が食べて良いの?え?大丈夫?と思いつつ、またワインを飲んでしまう。ワインも美味しいしサラダも美味しい。


その次に出てきたのは、スープ。ここは一気に料理出てこないの?スープだけ飲めということ?スープに浸すパバゲットは無いの?と少し疑問に思うも、これが貴族かとすべて貴族で納得することにした。


スープはこれまた見たことの無い、真っ白なスープで一口含んでみると、何とも言えない濃厚な味わいがした。すごくおいしい!是非バゲットを浸して食べたいと思うほどに!でもバゲットは無いから我慢だ。


次に出てきたのはバゲット。なんで?なんでスープと一緒に出してくれなかったの?なんで今出したの?なんでバゲットだけ今なの?となんとなくぼーっとしながら、スープとバゲットをひたすら一緒に食べたかった。どこまでご飯が続くかわからないからワインはほんの一口二口にしておいた。


次に出てきたのは、何の料理かわからない見た目の物が出てきた。何かのお肉?みたいなものになんだかよくわからない赤いポテトみたいなのと緑の細長いお野菜が乗っている。


これは何だ?と思いながらフォークを通してみると、ふぉろっと全体が崩れてしまった!なんて柔らかい食べ物なの?こんなの今まで出会ったことないんだけど?バゲットと一緒に食べたかった!バゲットに乗せて食べたかった!と思いながら完食。あれは何のお肉だったんだろう?


謎のお肉は最後まで何のお肉かよくわからなかった。とにかくほろほろだった。最初は油っぽいなと思ったけど、古びた油は浸かってないようで美味しかった、なぜ油をかけたのかよくわからないけど、とてもおいしかった。


そして最後に、かき氷を1/10ぐらいのサイズにした小さなかき氷が出てきた、一口で食べてしまったのだけど、なんだろう・・・こんな美味しいおやつは今まで食べたことが無い!さっぱりして食べたことが無い味だったのだけど、最高だった。何を使ってるんだろう?はぁーワインも美味しぃー!


これで最後かーと思っていつ帰るのかなー?と思って居たら、なんと大きな肉の塊が運ばれてきた!しかも一人一皿ある。え?これ一人で食べて良いんですか?やったぁー!と思いながらどうやって食べて良いのか解らなかったんだけど、みんなフォークとナイフを使って器用に食べてるから私も真似をすることにした。ワインとお肉を交互に食べて飲んで、今までこんな美味しいお肉食べたことが無い!さいこぉー!


もう食べれないとおったら、またワインがそそがれて、なんだかきいろとしろっぽい物がでてきた。チーズっていうんだって!!!ほんとうわーすっごくお腹いっぱいなんだけどぉー、たべちゃお!って思っていっぱいたべたー。ここまで今までたべたことないぐらいーいっぱいごはんたべたよぉーーーーーー


なんだかほわほわするし、ねむくなってきちゃったなー


でもぉーさいごにぃースイーツの盛り合わせが出てきた!!!スイーツがまさかの2かい!!!!!貴族すごくない?毎日こんなごはんたべてるの?ずるい!スイーツはのこさない、絶対たべる!美味しくたべる!!!


はじめて食べるものがたくさんあった。どれもとてもおいしかったよ。さいごにワインをもうひとくちぃー!だけどこっぷがない、わたしのわいんどこー?めのまえにくろいものがコップに入ったのが出てきた。なんですか?これは?


ひとくちのんでみてにがかった!にがいのはいらない!


なぜかすぐよこにレオンがニコニコしながら座ってるからにがいのあげた。


帰ろうってじじょさまがいうからーレオンがわたしの手をとろうとして、ていちょうにおことわりした!さわらないでくださぁーい!


たったしゅんかん膝からくずれおちる!!!あれ?おかしいな?たてないよ?あれ???


赤くて中身が白い物ラディッシュの薄切り

小さい葉っぱはベビーリーフ

レタスとベビーリーフを混ぜて上に少しラディッシュ乗せたサラダになります

白い飲み物は、ジャガイモのポタージュです


本日もお読みいただきありがとうございます


面白いな、続きが気になって思った方は

イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです

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