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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第4章
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侍女様と

お風呂を出た後に廊下でうろうろするレオンに会ってしまい、もうお嫁に行けないことを思い出してしまって、また部屋で泣いてすごした。


気にしていた

・侍女様と護衛騎士が居なくなる


は居たに書き換えられて良かった。残りの問題は・・・


ーーーーーーーー


・影のボスに侍女様と護衛騎士が操られる 今後どうやって防ぐか

・謎の大きい影ふくろうっぽい子はレオンのテイム? 聞く

・馬はどうしているのか 心配

・嫁に行けない


この4つに問題が減ったかな、嫁に行けないのは・・・何もなかったことにしたい・・・


翌朝起きると、人の気配が無かったお屋敷に、人の気配を感じられる。起きたと同時にタイミングよく部屋の扉がノックされてメイドらしき人が、顔を洗う水が入ったたらいやタオルを持ってきてくれた。


私は平民なので自分でお水が出る所に行った方が気が楽なのだけど・・・えっと・・・その前にレオンの前世の実家なのに、なぜこのような扱いを受けているのか・・・お母様はレオンが生まれ変わったことを受け入れてるということ?この辺も聞いておきたいかもしれない。


顔を洗い終わって、ご飯はどうなるんだろう?もしかしてここでご飯は出さないとかありうる?ありうる!だって私は確実に不法侵入者だ!お風呂で懐柔しといてご飯で攻めてくるのか!?


トントントン


部屋がノックされたので扉を開けてみるとレオンが立っていた。扉をすぐに閉めて布団に潜り込む。昨日裸を見られてしまった最悪の出来事を思い出す。嫁に行けない・・・


再びノックの音が聞こえるけど無視した・・・お腹すいたから干し肉を取り出す。布団の中でもそもそ食べてる自分がなんだかとっても情けなく思ってくる。何やってんだろう・・・


またノックの音がして無視していたら、ガチャリと扉が開いて侍女様がご飯置いておきますね。と言って去って行った。


しっかり扉の音が閉まる音がして、お布団から飛び出してご飯を食べようとしたら、侍女様が部屋の中に居た・・・きまずい・・・


スッっと座り何事も無かったかのようにご飯を食べる私。私がひたすら食べるのを見守る侍女様・・・


一通り食べ終わり、流石貴族の朝ごはんは違うと大満足していると、侍女様が紅茶を入れてくれた。思わず


「これからどうしよう?」


とつぶやいてしまった。どうもこうもどうしたらいいのかわっぱり解らない、もう私の容量を超えている・・・・・逃げるか。すべてから。侍女様も護衛騎士も置いて逃げるか。それがいい!


「今逃げること考えてません?」


「いえ、まったく」


「お名前はどちらで呼びましょう?ローラ様?サラ様?」


「ローラがいいな、呼び捨てで、もうすべてが元通りだから偽名名乗る必要ないでしょ?」


「ローラはどうしたいですか?何か望みはありますか?」


「私は自由に生きたいし、スローライフにあこがれてる。適度に働き沢山のんびりする。監禁されることなくゆったりとした時間の中を生きたい、これが望みかな」


「場所は?」


「暑すぎず寒すぎず、適度な気温でお花が一杯あって、果物も美味しくて、町に程よく近くて森の側とか最高かな」


「ドレ国に行きたいとおっしゃってましたが、旅などは?」


「旅もしたい、いろんな国にいってみたいけど、優先順位が常にトップなのはスローライフだよ」


「そうなんですね」


突然なんでそんなことを聞いてきたのか。どのタイミングまで一緒に行動しようとか計画たてたいのかな?できたら近くに居て欲しいけど、こればっかりはね・・・それぞれの人生・・・そして私は・・・


お1人様計画を立てよう・・・裸見られて何もなかったかのように生きてはいけない・・・


「侍女様は護衛騎士とその、そうゆう・・・お・・・大人な関係っぽいけど、裸を見られるのは抵抗無かったの?」


「幼少期より裸を見られる訓練や任務が多々あったので、そのような羞恥心は持ち合わせていないですね」


「なんかごめん」


「いえ、たまたま拾われた所がそおゆうところだったんです、もし拾われてなかった私は娼婦になってたかもしれないですよ?過去のことは変えられないし、未来もわからないんです、たとえ裸を見られたとしても、昨日のローラと今日のローラの違いはなんですか?」


「そういわれると何も変わってないかも?気持ちは落ち込んでるけど」


「ローラは1年前は監禁されていましたよね、その時の感情覚えていますか?」


「うーんその時はまだ監禁されてるって気づいて無かったかもしれない?気づいてたのかな?ちょっと記憶があいまい」


「そんなもんなんですよ、1年前の感情なんてその時は本物で感情豊かに今のように何かを感じていたのでしょう、でも1年後はどうですか?1年前の感情は明確に覚えていない人がほとんどでしょう?今のローラの落ち込みは本物だと解ります、でも1年後にはその落ち込みはほぼなくなってる事でしょう。こればかりは断言できます」


「そ、そんなもんかなぁ?」


「そんなものです、美味しい物食べてたら忘れていきますよ、悲しい辛いマイナスな感情より、楽しい美味しかったというプラスな感情でマイナスな感情は塗り替えられていくものです。なかにはマイナスな感情で必死に塗り替えてる人もいますけど、そうゆう人達はただ単にマイナスな感情が好きなのでしょう。プラスで生きていくかマイナスで生きていくかは、個人の選択で決まるでしょう。ローラはどっちの感情で生きていきたいですか?」


えっらい侍女様がいいこと言っててびっくりしすぎてあまり頭にはいってこなかったけど、ようは励ましてるってことでいいよね?やっぱりもうちょっと侍女様たちと一緒に居たいなぁ・・・思わず侍女様の側に行き、ギューッと抱きしめてしまった。


「なるべく早くスローライフの地を見つけるからそれまでは一緒にいてくれないかな?」


「いいですよ」


やったぁー!嬉しくてますますギューッと抱き着いてしまった。裸の一つや二つ見られたって!いやだめだよ!見られたらダメだよ!でも、もう忘れることにする、なにも無かった作戦だ!


一つ安心できると次はテントを作りたくなってくる。それと同時にまた影のボスに会った時の対処法とふくろうのことを聞かないと・・・でもふくろうは当分の間いいや裸みられちゃった人と平気な顔をして話すこと何で今はできないから・・・


朝ごはんも食べ終わったし他にやること無いから、侍女様に色々今から作るから尋ねられたら適当に入れない様にお願いしておいた。ここで正体をばらすわけにはいかないからね。


それと護衛騎士を呼んで来てもらう・・・あっだめだ、裸見られてる・・・侍女様の裸で見慣れてるかもしれないけど、私のはダメだ・・・


侍女様に燃やして欲しい物を託す。実験用に使ってしまったポーチは燃やして破棄してもらうことにした。侍女様に裏切られるならしょうがないと思うほどには私は安心しているから、このポーチを悪用しないと信じているから託す。護衛騎士もきっとちゃんと燃やしてくれるだろう。


残りのポーチはもしかしたら?何かに使うかもしれないし?一応とっておく。


野盗たちのことも護衛騎士に渡す方にぎゅうぎゅうに詰めてすべて渡すことにする、2.3質問してからね。収納巾着に時間経過が遅いのと早いのがあるのか、それとも時間が停止してるのか、してないのか。どっちがどっちだかわからないけど、気が振れてしまってる人と、変わらず気絶したままの人がいる。


テントの中に入った時の暗闇の恐怖を体感ですごすことになるのなら、きっと私も同じようになるだろうと納得できる。あれは本当に怖かった、それと火を持って出てきた人も居たので、その辺聞いてからもう一度収納巾着に入ってもらって、護衛騎士に渡そうと思う。

本日もお読みいただきありがとうございます


面白いな、続きが気になって思った方は

イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです

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