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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第4章
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お風呂場で交流

あーそおゆことか・・・二人は楽しんでいたと・・・キッっと目が思わずつりあがってしまったけど、疑問が出てきた。


「ねぇ?王宮で操られてた時に二人は恋愛関係だったんでしょ?それって本当の気持ちなの?」


ーーーーーーーー


カッっと目を見開く護衛騎士。いや・・・そんな怖い顔して見られても困るし・・・無言でどこかにいってしまった。きっと侍女様が待ってるお部屋に何かを確かめに戻って行ったのだろう。


小腹が空いたので台所を探そうかなと思ったけど、広すぎるのと薄暗いからとてもじゃないけど探しきれないと思って、諦めることにした。誰も住んでなさそうだし、食べ物もおいてないかもしれないしね?


収納靴下から干し肉を取り出し、小さく切ってから口に放り込む。もぐもぐしながら気になった扉を開けてみる。


ん?これは・・・!?もしかして!?お風呂場ではないじゃないですか!?更に奥の扉を開けてみると脱衣所のようなものが現れた!!!その先の扉も開けてみると、そこには間違いなくお風呂がある!


金持ち最高!王家だってなんだっていいや!良く無いけど!今この時だけは何もかも許す!お風呂はいるぞ!掃除は・・・綺麗だね、さっとお水で流すだけで良さそう。お湯はでるのかな?と確認すると出る!この広さのお風呂にお湯を貯めるのはどの位の時間がかかるかな?


わくわくしながら座って待つ。5分経つとようやく少し水位が上がった気がする・・・全然たまらないね?手を入れてみると冷めてる。だいぶがっかりしている私がいる・・・どうしよう・・・レオンやり方知ってるかな?明日会うまで我慢する?


そんなことを考えていると、人の気配がしたので振り返ったら、歳を召したお上品そうな女性がランタンを持って立っていた。これはまずい人が住んでいた!?


逃げなきゃと咄嗟に逃げようとすると上品な女性が


「お風呂に入りたいの?」


と聞いてくるから思わずうなずいてしまった。そしたらお風呂場に近づいてきて、なにやらカチャカチャとやってお湯が一杯出てみるみるうちに浴槽がお湯でいっぱいに。さっき5分待ったのは一体なんだったのか?というぐらい一瞬でお湯が沸き出てきた。


唖然としていると女性が私の服をはぎ取ってくる。ちょっとまってなんで?やめて!

やめて!と抵抗むなしく、どんな神業なのか一瞬で丸裸になってしまった。誰にも見られたことが無いのに!誰にも見せたことも無いのに!と羞恥で真っ赤になっていたら。


そのお上品な女性も突如服を脱ぎ始めて


「さっ、一緒に入るわよ」


といって私の手を掴んでお風呂に入ってしまった。一体何が起こっているのかよくわからないけど・・・お風呂は最高だ。でも丸見えで恥ずかしいと思って湯船で丸くなってると。


「ふふふ、人に裸を見られたこと無いのね?それは恥ずかしいわね、ちょっとまってね」


と言ってまたカチャカチャと何かを弄ったら、なんとお風呂からぶくぶくぶくって泡が出てきて、あまりにもびっくりして浴槽から出て叫んでしまった。だって怖いんだもんなにこの泡みたいなのなんなの!?


「大丈夫だから落ち着いて、早くしゃがんで泡風呂に入っておかないと大変なことになるわよ?」


そんなこと言われたって得体がしれない!なにこの泡!食べられちゃわない!?腰が抜けそうになっていると、バァーーーーーーンと大きな音がして突如扉が開いてレオンが必死の形相で入ってきた。


私のことを見て固まるレオン。私も固まる。お風呂に入ってる女性は楽しそうにこちらを見ている。


キャーーーーーーーーーーと叫んで咄嗟にしゃがみ込む、裸を見られてもうお嫁に行けないと泣き始めていたら、またバタァーーーーーーンと扉が開いて、半裸の護衛騎士と、半裸の侍女様が血相変えて飛び込んできた。


護衛騎士は一瞬チラっとこちらを見て固まるも、すぐに持ち直し固まってるレオンを見て状況を察し、湯舟につかってる女性にお辞儀をし、レオンを抱えて出て行った。


レオンを抱える際しっかりと目を手隠しして出て行ってくれた。私は護衛騎士にも裸を見られてしまい、もうお嫁に行けないとめそめそと泣いて居たら、侍女様も服を脱いで、私を抱えてドボンと一緒にお風呂に入った。


しばらくめそめそと泣いていた私に侍女様が。


「遅かれ速かれそのうち見られてしまう運命だったんですよ」


「ちょっとまって!それってもう私の相手はレオンと決まってしまっているじゃない!それについては断固拒否するよ!だから見られるはずじゃなかったものが見られてしまったショックは計り知れない!」


「アレから逃げられると思いますか?」


「うっ・・・」


「受け入れてしまえば楽になることってあるんですよ」


「そんなこと言ったって操られることも受け入れれば楽になると思うの!?」


「スキルが解けなければ幸せです」


「操られてる時から兄さんと恋愛関係にあったって言うけど、それは本当の感情なの!?」


「それを言われると難しいのですが、今の関係は嫌じゃないですよ?」


「まだ諦めたくなぁーい!それにこの3人でお風呂に入ってるのだって恥ずかしい!誰にも見られたことないのに!」


「お父様、お母様、お兄様、産婆さんたちには見られてるかと」


「そんな屁理屈はいらない!嫌だ!もう嫌だ!誰にも見られたことないのに・・・うっ」


涙が出てくる、侍女様が侍女様の裸を見せてくれたのは優しさ?そもそもなんで3人でお風呂入ってるのか意味が解らない。なんなんですかこの状況は!?


もう嫌だ、ほんと嫌だ。落ち込むどこまでも落ち込む・・・


「お嬢さん、いづれ誰かに見られるものなんですよ裸なんて、結婚しなければ一生見られないかもしれないけど、いづれ結婚したいとおもってるでしょう?」


「夢は見ていましたが、先ほど嫁に行く希望も絶たれました・・・」


「私は先ほどの大きい男でいいかなと思って居ます」


え?侍女様愛は無いの?妥協っぽく聞こえるけど・・・そしてこの人はだれなんだろう?あっまって、私の方が誰なんだろう状態なのでは?えっどうしよう・・・


侍女様をチラっと見るといい顔してお風呂に入ってる、気持ちがいいのだろう・・・なんでそんなに余裕なの?知ってる人なの?どうしよう町の騎士隊に突き出されたらと不安になっていると。


「まだ私の自己紹介をしていなかったわね。私はこのお屋敷を管理しているエカテリーナよ。毎晩このお風呂に入るのがとても楽しみにしているただの人間よ。日がな一日過ごした後に入るお風呂は最高よね。あなたたちはどこからやってきたの?」


えっと・・・なんて答えてたらいいんだろう?チラっと侍女様を見ると


「私たちは逃亡者です。レオンという人物の助けを頂きてこちらにお邪魔させて頂いております、夫人」


「あらやだ夫人だなんて、エカテリーナと呼んで頂戴」


「解りましたエカテリーナ様」


「そしてそちらの可愛らしいお嬢様は?」


え?なんかすっごい本当のことを言ってるけどいいのかな?え?侍女様が本当のことを言ってるならいいのかな?


「わ、私は・・・私も逃亡者です。王宮に監禁されていたので、隙を見て逃げ出して現在に至ります。そちらの女性に助けられて逃げ切っていたのですが、王宮からの追手に会ってしまい、レオンに助けて頂いて今ここでお風呂に浸かってます・・・・・」


この自己紹介絶対おかしいけど良かったのか?これで?


「そうなのね、レオに助けてもらったのね、人は生まれ変わっても本質は変わらないのね」


と、とても嬉しそうな顔をしているけど・・・これってもしかして前世のレオンのお母さま!?ということはこの方は上級貴族様なのでは!?


チラっと侍女様を見ると何事も無い顔をしている。知っていたのか!?あとで聞いてみよう。お風呂場での自己紹介で先ほど裸を見られたことはすっかり忘れてしまっていたのだけど。お風呂を出た後に廊下でうろうろするレオンに会ってしまい、もうお嫁に行けないことを思い出してしまって、また部屋で泣いてすごした。


気にしていた

・侍女様と護衛騎士が居なくなる


は居たに書き換えられて良かった。残りの問題は・・・

本日もお読みいただきありがとうございます


面白いな、続きが気になって思った方は

イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです

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