久しぶりは・・・
引き連れて歩いてると大抵テイマーだと思い売ってくれないかと声をかけてくる人が多いそうだ。街道から少し外れないと捕まえられないのに、馬車のおかでそれは無理なのでは?と言う状況で、護衛騎士が取った行動はまさかのレオン召喚だった・・・
は?怒っていいですか?
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突如目の前に現れたレオン。私のことをチラチラみている。は?何こっち見てるの?と思って居ると、視界を侍女様に覆われてしまった。普通逆じゃない?向こうが居たらいけない存在なんじゃない?
少し、いや、だいぶ暴れたい気持ちだ!でもどうやって呼んだんだろう?何か秘密の連絡手段があるんだろう、瞬時に現れたから、転移使ったんだろうな。てかずーっと居たんだろうな嫌だな・・・私だけが知らない・・・それを望んだのは私だけど・・・
どのぐらい目をふさがれていたのかわからないけど、侍女様の手がどけられたらレオンは居なくなっていた。護衛騎士に詰め寄る、そしてただひたすら無言んで顔を見る、何か言うことがあるんじゃないの?という圧だ!
「選択肢は2つ
1.レオンに先行してもらい中央都市チェチに向かってもらい到着したら移転で移動させてもらう。メリットはもし追手が来たとしても完全に足取りが途絶えること
2.収納巾着をレオンに持たせてヴェルト国やコライユ国で売りさばくこと
以上です」
「3.馬車を収納して馬を連れて街道から少し離れながらテイムしていく
4.馬を売る
5.もうここで私とは別行動にする
さぁどれにする?」
ここは一歩も譲れない。
1.少しだけありだとは思う、でも嫌
2.問題外、人間が入れない様にしてからしか売らない。なぁーにが選択肢だ!
「レオンはだいぶ反省しています、そろそろチャンスをあげても良いと思います。1日・・・いえ半日でもいいから様子を見てみませんか?」
「結構でーす」
「正直彼を仲間に入れると本当に楽なんです、ドレ国にいても一瞬でヴェルト国に戻ることも可能です、美味しい食べ物を食べたい時とかに便利ですね、そういえばもろこし爆弾も一瞬で買いにいけるんじゃないですかね?」
「くっ・・・・・・・・もろこし爆弾を引き合いに出すとは卑怯だよ!」
「かき氷も買いだめしなくていいですね?それに溶けて悲しい思いをすることもなくなりますね?」
「それは大事・・・」
「レオンが居たら毎日好きな場所にご飯を食べに行けますね、それこそ辺境の地に家を建てても一瞬で買い物にも行けますし、サラの理想のスローライフ送れること間違いなし!」
「くぅ・・・・・」
「どんだけ狩をしても各地に飛んでもらえれば少しづつ売れて毎日大金が!目立たなくてすみます!」
「・・・・・・・」
「あー言い忘れてました、サラのお兄さん結婚して来年にはお子さんが生まれるそうですよ。ご両親はしばらく凄い落ち込んでいたそうですが、孫が出来ると少し元気になっているようです、そおゆう報告も自分の目で見れるようになるかもしれませんね」
「は・・・半日だけ・・・それ以上はダメ」
「では今日の夕日が暮れるまででいいですか?」
「それは半日とは言わないきがするけど、キリがいいのでいいよ」
と伝えたら、一瞬でレオンが現れた、やたら大きい真っ赤なバラの花束を持って・・・侍女様は遠い目をしているし、護衛騎士は手を頭に当てている、おそらく二人の想定外だったようだ。
レオンはすぐさま跪き、私の手をさっと取って手の甲に口づけしてしまった。
レオンは何も言葉を発してないし、大丈夫だよね?と侍女様を見ると首を振っているし、護衛騎士に関しては剣を抜きそうになっている。
もう切り捨てちゃっていいんじゃないのかな?バラの花束を受け取らないでいると
「愛してます」
と一言、鳥肌なことを言ってくる・・・コイツ!何も変わって無いな?チラっと護衛騎士を見ると、歩いてきてレオンに何か耳打ちすると、とても残念そうながっかりした顔をして消えた。
この一瞬はなんだったのか・・・無かったことにすればいいのかな?
「何も変わって無いけどあの人、仲間に引き入れて大丈夫なの?ダメじゃない?」
「申し訳ないです、私と話してる時は案外まともなんですよ・・・サラの前に立つとだめなんですね、あそこまでポンコツになるとは思いませんでした・・・」
「やっぱり仲間に引き入れない方がいいんじゃない?」
「私も少し考えを変えようかと思います、まさかいきなりプロポーズするとは・・・」
は?プロポーズだったのあれ?侍女様の方を見ると、うんうんと顔をうなずいているし、自分の手のひらにこぶしを叩いてる、殴るつもりだったのか?
「まぁ馬鹿とはさみは使いようと言いますし、なんとかやっていけたらいいんですけどね」
どちらかというと自分の身を切ってるようなはさみタイプな気がしているけど・・・使いようによって化けない気もするけど・・・私への執着が怖いというか・・・すべてを許して受け入れちゃった方が楽なのかなーと思わなくは無いけど、嫌なことは少ない方がいいし、それに私に害を与えない存在だと言うことは間違いないよね?いや自分勝手な所は私に害があったから怒ったんだけどさ・・・
うーーーん、一度懐に入れてみるか?まぁ、まだ入れなくて良さそうだよね?
「もしかして結構、常に、傍にいたりする?」
「居ますね・・・」
「ならさ、危ない時まで放っておいていいんじゃないいかな?いざと言う時の逃走経路というかね?その時まで頭冷やした方がいいんじゃないかな?」
「私とミレーナが話すときはいたって普通なんですよ、なんなら上級貴族の前世があるんだろうなと感じられる所作をします、ただ・・・サラが絡むとどうしようもないポンコツっぷりを発揮することが今わかりました、なので・・・正直言うとポンコツを発揮させないために、今から慣れさせといたほうがいいかと・・・」
それは一理ある。あの瞬間的に表れるのは凄いよね逃げるにはもってこいだし、両親に会うことはかなわなくても酷い目に合ってないか定期的に見に行くことはできるし、もし両親が望むなら移住することだって可能かもしれない・・・兄夫婦も居るから簡単では無いかもしれないけど。
仲間に入れた方がいいのはわかるんだけどなー突然のバラの花束だしなぁ・・・仲間に引き入れたらそれってもう、私の将来決まってしまうのでは!?バッっと侍女様の顔を思わず見てしまったら
「あきらめも肝心ですよ、何もかも完璧な人はいません。サラは追いかけるのと追いかけられるのどちらが好みですか?間違いなく大事にされることは間違いないでしょう、ただ異常なだけで・・・」
あーーーーーうん・・・・・
「それに、このままいくとサラのことを気にかけてくれる男性はすべて秘密裏に排除されて行くでしょう」
「は!?何それどおゆうこと!?」
「言葉の通りです、一生独身・・・お友達も怪しいですね」
それって・・・・・
「今までも排除されてたということ?」
「はい、されてましたね。女性の友達は許されるかもしれませんね、でも仲良くなったお店の人などは解りません」
「ねぇ?そこまでわかっていて、自分たちと話してる時は普通っておかしくない?明らかに精神に異常をきたしてるよね?」
侍女様は目をつぶりうなずいている、護衛騎士は遠い目をしている。
つまりは・・・
「私はレオンから逃げられないってこと?それなら思い切って受け入れてしまえってことを言いたいの?」
「「そうです」」
私の人生積んでない?かわいそすぎない?恋愛も自由にできない、お友達も好きに作れない、変な男に絡まれ続ける人生って・・・反抗しちゃダメなの?
あーーーうーーー
「もうしばらく考えさせて、この数日を急いだってしょうがないでしょ?お金は贅沢しなければ大丈夫だから、このまま中央都市チェチに向かおう」
今はレオンのことより簡易テントを何とかしたいんだよ、二人に渡したい。
「レオンのことは任せたよ、一応あまり関わってほしくは無いけど、検討はしてみる。あくまでも検討だからね?。変な事して来たら永遠におさらばだと伝えておいて、というか教育しといてね?」
「「がんばります・・・」」
教育無理そう
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イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです




