実験①
そして目的の森の場所についてから、採集をする。そろそろこうなんか採集するのに便利なツールが欲しいなと思い始める。いつも手で土をほじくり返して爪の間に土が入るのが嫌になった。
採集も3人分すぐ終わり次はお待ちかねの実験タイムだー!
ーーーーーーーー
その前に相談だ
「有機物を入れての実験も行いたいのだけど、動物を実験に使うのは気が引けるんだよね、他に良さそうな有機物あるかな?」
「「この間捕まえた野盗でいいんじゃないですか?」」
綺麗にハモってるし、まぁそうだよねそおゆう仕事してたしね。私もそれ考えたしね。
「樽2個分しか付与してないんだけど入るかな?」
「「入れればいいんですよ、手伝いますよ」」
入れればいいとは・・・・・少し怖いけど取り出して任せちゃうか
「じゃぁ4体取り出すから、この1001~1004に入れてもらっていい?この巾着は誰でも使えるようになってるからお願いします」
「「任せて下さい」」
巾着を渡して1体にゅるんと出す。はっ、あれだもしこの収納靴下の中でもよおされていたら悲惨なことになるのでは!?やばい、全員移動させとかないと!
「ちょっとまって!まだこの収納巾着関係はどうなってるのか不透明な所があるんだけど!もしよ!もしも!この中でトイレをもよおされてたら悲惨なことになりそうで怖い!とりあえず全員捨てる用の巾着に移動させたい!」
と半ばパニックになりながら巾着を放りなげてどんどん出していく。ぬるんと出ては侍女様と護衛騎士がどんどん収納巾着に入れていく。途中気になる人が居たからその人だけは入れないでおいてもらう。
それは意識のあるまま収納靴下に入れた人だ。縄でくくってもらって逃げられないようにする。でも全くの無反応だ、話せるかな?
1000番台の巾着に番号順に入れてくれたみたいで、どの番号に入ったか記録しておかなくていいのはとても助かる。
一桁は無機物のみ
1000番台は有機物が入っている
1.1001.火であぶる
2.1002.水につける
3.1003.凍らせる
4.1004.風で切り込みを入れてみる
まずは
1.1001.火であぶる
確認するのは中身を取り出したら暖かくなってるか
を実験したいのでその辺の枝と落ち葉を集めて、護衛騎士に火をつけてもらって焚火をする。火魔法をたのんだらとても微妙な顔をしていたけど、減るもんじゃないし有効活用しないとね。
長い棒を2本拾ってきて、1本は侍女様にあぶってもらう。護衛騎士はその間暇そうにしている。軽いはずなんだけど棒が長いとだんだんと手に負担がかかってきて、燃やしそうになる。
私は無機物をってるからやり直しがきくけど、侍女様はとても楽しそうにあぶってる、あの中に人が居るとわかっていてあの表情はなかなかサイコかも知れないと思った、護衛騎士も似た者同士なのだろうか?いや、自分も同じようなものか・・・・・
しっかりと10分~15分ぐらいあぶっただろうか。まずは私の方の無機物袋から中身を出してみる。
・・・・・・・特に暖かくはないかな?
えーーーーー中身に影響はない?
次は有機物の野盗を取り出してみる、侍女様が出してくれた。
野盗は変らず気絶していて暑がってる様子もない。もうちょっと巾着が焦げるぐらいまであぶってみようか?と思ってもう一度全部をしまい強めにあぶってみる。
焦げ臭いにおいがちょっとするぐらいには、燃えない程度にあぶり続ける。しっかり目にだ!
そしてもう一度取り出してみる
私があぶっていた無機物は暖かくもなく、何ともない、木材と言う感じの温度だ。
次は野盗の方を取り出してみる。変わらず気絶している・・・うーん収納巾着は外からの干渉を受けないのかなぁ・・・
ついでにこの野盗に火を持たせて収納巾着に入れちゃおう、ついでにね、巾着の節約だ。1番の巾着にも火を入れる。
中から燃える様子もない?一度取り出してみると炎はついたままで、野盗の方も火傷することなく一緒に火が出てきた。もう一度両方とも巾着に入れて数日放置しよう。
1.1001番 火であぶる 中身が暖かくなってるか
外から火であぶるも中には干渉せず。火を入れても巾着は燃えることなく、有機物も火が燃え広がることなく出てくる。数日放置することにする。
じゃぁ、次は水と凍らせてもらう番だ
2.1002番 水にたっぷりつける、中に浸水するか確認
3.1003番 氷漬けにする、中まで凍るか確認
「義姉さんお願いします!」
と頼んで捨ててあった樽を持ってきたので樽に水を一杯にしてもらって巾着をそのまま放り込む。
そしてもう一つはかっちかちの氷漬けにしてもらった。これは自然解凍されるまで放置、残りは
4.1004番 風魔法でブンブン振り回す、少し切れ込みを入れる
なので私の番だ、もうこうなったら暇なので護衛騎士はどこかに狩りにいってしまった、侍女様は私のそばにいる。
久しぶりにファルコ・ペッレ・グリーノを呼び出す。久しぶりに会う3羽はつやつやとして少しふっくらした気がする。あれだけの長距離を毎日飛んでいたのにこっちに来てからは追いかけてくる程度だからね。
そして気になるのはハトも一緒に登場したことだ・・・ハト?私は貴方をテイムした記憶がないんですけど?もし私のことをレオンに報告したら絶交だからね!と伝えたら、不服そうなハト胸をせり出してきた。自己表現はすべてハト胸で行うようだ。
少し撫でたりしつつ、干し肉をあげたりしてのんびりしていたんだけど、さっきから少しだけ気になるのは、人の気配があることだ。ハトがいるってことは・・・考えない様にしよう。気のせいかも知れないし、侍女様狙いのあの変な酔っ払いかも知れないし、だれだかわからんしな!
そんなことを考えていたら30分すぎたのでお水の方を取り出す。まずは無機物の巾着2番から確認。出してみるとお水が入ってる!でも樽のお水は減ってないからおかしいな?と思って侍女様に聞いてみたら目減りしてたからちょこちょこ足していたらしい、なるほど?ゆってよぉー!と思いつつ、メモに書く
2.1002番 水にたっぷりつける、中に浸水するか確認
浸水あり!
うーん・・・それじゃぁもし血で使用する人を決めたらお水が入るかどうかも確認してみよう。
9.1009 水にたっぷりつける、中に浸水するか確認 血にて使用者限定
そしてまたお水にたっぷりつける、侍女様にお水が減っていたらちょこちょこお水を足してもらって、結果は30分後に教えてもらう
お次は有機物1002番の巾着を出してみる、この感じだと中でお水と有機物がこんにちわして悲惨なことになってるのでは?と思って確認してみたら。野盗の方は濡れることなくお水とは別だったよう。
収納巾着不思議すぎませんか?もしこれが出回ったら、日照りが続いてるところの農作物など凄い助かるんじゃないかな?でもなんかなーちゃんと入れられるものを限定して作らないと世界のバランスが壊れてしまいそうなのが怖いから、ちゃんと色々と考えないといけない気がする。
こうやって野盗も入れられるとなったら悪い人が人間をさらうなどもありえなくはない話だ。手放しで素直に喜べない代物かも知れない気になってきたけど、とりあえず最後まで実験は繰り返したい。
中に入ってしまった者同士はお互い干渉し合わないと言うことが解ったので良しとしよう。たぶんこの2つの実験でも答えは全部出てる気がする、特にこれ以上実験することも無いかな?って思ったけど、破壊されたらどうなるかも確認してから実験終わりでいいかなってきになってきた、何より少しめんどくさくなってきた。美味しいスイーツ巡りやカフェでのんびろおちゃなどを私はしたい。
侍女様にそのことを提案するとうなずいていた、いったん収納靴下に凍らせた収納巾着を入れようとしたら入らなかった。ほんとですかぁー!?
本日もお読みいただきありがとうございます
面白いな、続きが気になって思った方は
イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです




