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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第4章
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入国だぁー!

宿に戻ったら護衛騎士に怒られた


「あんなに大量に買ったら目立つでしょう!」


そうだよね・・・うかつだったけどご飯のことになるとちょっとね・・・


気を取り直して!

宿屋で遅めの夕飯を頂き、次の町へ出発だー!


ーーーーーーーー


2日目の町は1日目町より少し大きかった。乗合馬車が止まる場所は気持ち大きいらしい。順調に進んで7日目国境の町に着いた。もちろんランチの時には作った椅子が大活躍した。


コライユ国と友好的に過ごしてるとはいえ、さすが国境付近の町となると、異国情緒あふれると言うか、ヴェルト国ではあまり見かけないような模様の布や服を纏ってる人が多い。


食べ物もやはりほんの少しハーブ系の匂いが強い気がする。2.3日滞在して楽しみたい気もするけど、さっさと国境を越してしまおう。宿泊することなく隣のコライユ国への国境を越えてしまうことにする。


住民板さえ問題なく通れば超えられる。少し緊張するけど大丈夫だと信じて通り抜けるしかない。この住民板で出入国の管理をしているので、何日間滞在していたかとか全部記入されてしまうのである。この住民板万能すぎる。


お金は国を超えても同じなので助かる。どの国まで同じ通貨なのかは正直知らないけども。念のため空間収納ポーチを3個ほど作っておいた、1時間程度の付与したやつだ。


なぜ作ったかって言うともし?もしも?国境でひっかかったとする!その時にこのポーチを出すんだ!もちろん私が作ったという事実はいうつもりはない、当たり前だ!並んでる時に拾ったと言ったらどうなるだろう?きっとその方はコライユ国に入国したと思うので入国したら警備隊に届けようと思ています!!!!!


そして入国管理の人はこう言うに違いない


「いや、こちらで届けておくからもう行きなさい」


作戦だ!これを護衛騎士様に言った時うなだれてたけど、あながち悪く無いかもと思ったらしくいざとなったらそうしましょうと。


そして実際国境を越えようと思ったら、なにやらとても厳重な感じがした。うん国境警備が厳しくなってるらしい、並ぼうとしたら向かいから歩いてくるコライユ国から国境を越えてきた商人らしき人が大きな声でしゃべってるのを聞いた。


「初めてだな?ヴェルト国からコライユ国に入る時人相書きで確認してるなんで?そんな凶悪犯でも逃げ出したのか?今までそんなこと無かったのにな?なにはともあれ、そんな奴が国境超えてほしくないもんだな、早く捕まって欲しいもんだ」


なんてしゃべってるじゃないですか?すかさず私はそーっと気配を消し、護衛騎士に目配せをする。うなずいて商人の後を追っていく護衛騎士、うまいこと情報を聞き出して欲しい物だ。


これはプランAのすぐ国境を超えるから、プランBの国境を慌てて超えないプランに変更だ。これは事前に打ち合わせしていた。街に入ってプランBになった場合、合流する宿は決めていたので、私は宿の方に向かうことにする。


もし私の人相書きが出回ってるとすればとても厄介だ。姿かたちを変える必要性が出てくる。まず髪の毛の色を変えて、目の色を変える目薬を買わないとだ。これめちゃくちゃ高いんだけどしかたない、髪の毛も短く切って男装するしかない。大丈夫!男物の服を着てしまえば女性だとわかる体型をしてないんだ!わははははは


涙が出そう・・・


人相書きのビラが手に入れば一番らくなんだけど、それは厳しいかなぁ?護衛騎士に任せるしかない。屋台を出歩きたいけど、どんな人相書きが書いてあるかわからないので我慢だ。


そのかわり1日目の村でかったもろこし爆弾と鶏串を食べよう。幸せになれるはず。


無事宿も取れて部屋に入る。宿屋のおかみさんには兄が後から来る予定なので、部屋に兄を通してくださいといったら。


「そんな物騒なことはできない!兄を語った偽物かもしれないし、お嬢ちゃんを呼ぶことにするよ」


と言われてセキュリティーがしっかりしていてとても信用できる宿屋だなと心の底から思った。


もうそろそろ寝ちゃおうかなと思ってた頃に護衛騎士が戻ってきた。何とその手には指名手配書の紙が握られていた!この人こんなに優秀だったんだ?と思いながら話を聞くことに。


指名手配は私で間違いないよう。



ーーーーーーーー

名前:ローラ(苗字なし)

性別:女性

年齢:20歳前後

髪の毛:茶色

身長:160前後


見つけたら大金貨100枚

有力な情報は金100枚

ーーーーーーーー


え?私いつから髪の毛の色茶色になったの?金髪ですけど!?びっくりしたわー思わず自分の髪の毛の色二度見してしまったわ!


そして賞金多いね?私がもらってた金額より相当多いけど?これを払ってでもまた私を監禁したいってどれだけ設けていたのか呆れるわー。


そして気になる人相書きは!誰だこれ?って感じの人物が描かれていた・・・思わず護衛騎士様と指名手配所を交互に見る。


「これが指名手配所で間違いないですか?」


「はい、何度も確かめたのですが・・・」


「もしかしてこの指名手配書が偽物で本当はもう一つあったりは?」


「その可能性もないようで・・・」


「ははははは」


思わず失笑する、こき使うだけ使って、私の顔が解らないとか面白すぎるでしょ!いやこれで逃げ切れる算段が付いた。むしろこれで逃げ切れなければおかしい、なにせ相手は私の顔なんて覚えちゃいないのだから。


護衛騎士に頼んで髪の毛をバッサリ切ってもらった。髪の毛はついでに売る。金貨1枚になったらっきー。あと念のため髪の毛の染粉を買ってきてもらって、男性服も買ってきてもらう。


試着したらサイズがぴったりで部屋で着替え終わった後に居間に移動し思わず護衛騎士をじぃーっと見てしまった。護衛騎士は目をそらしていた。


髪の染粉は護衛騎士様にお任せしたので、染めてみたら黒くなった。黒も悪くない!意外と似合ってるし、黒い髪は隣国に多いらしくそれで黒くしたとのこと。なるほどー護衛騎士は何でも知ってるなー。


これらの準備に1日かかってしまったので、もう1泊して一番混雑して忙しそうな時間帯に出国することにした。混雑してると雑になるとのこと。移民するとしたらコライユ国に入ってからではないと無理なよう。町での申請は受け付けておらず、街まで行かないといけないらしい。


しかし入国する時に目的は?とか聞かれたら、観光です!といって入るように言われた。移民したいと言って怪しいなと思われたら監視がつくかもしれないんですって!こわいわーきおつけないとね?


それと折角作った椅子はいったん収納靴下に入れておくように言われた、もしこの椅子に目を付けられて。何に使うんだ?と根掘り葉掘り聞かれたら厄介だと言う事なので。素直にそこは従う。


緊張の日がやってきた。住民板がはじかれないことを祈るばかりだけど、護衛騎士様は堂々としてくださいと言われたけど、ムリムリと思ってそわそわしていたら入国する時に、初めてのコライユ国なのか?と聞かれてそうなんです!楽しみなんです!って咄嗟に返事したのが良かったのか、入国管理の人が優しい顔で審査が始まった。


なんで男の子の格好してうるの?と聞かれて兄が用心しなさいってこの格好させられてますって、護衛騎士の方をチラチラ見てみたら、妹溺愛兄のふりをして


「妹は私に似ずとても可愛いんです、だから道中変な虫が寄ってこない様に男の子のふりをしてもらっています、それが旅の条件なんです!あまりにも器量よしで村に居た時には3日に1回は家に男が押しかけてきて是非妻にと頼まれるぐらいなんですよ!しかも毎回違う男なんです!、心配すぎません!?心配ですよね?普段の格好なんてとんでもないですよ!」


と凄い早口で力説していた。あながち嘘ではない、村が王宮だったというだけで、3日に1回は毎回違う貴族の御子息がお茶会に来ていた。そして求婚はしてこないけど、お菓子や良ければこの入れ物に付与していただけませんかってお願いされていた。


事実が入って力説してるのでとても迫真に迫る演技だった。


入国管理の人もやや呆れながら、仲のいい兄妹だね楽しんでねと、快く入れてくれた。


やったぁあああー!!!!

本日もお読みいただきありがとうございます


面白いな、続きが気になって思った方は

イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです

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