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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第3章
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戦い?戦った?

やはり兄に何も渡さないと言うのは気が引けるので少しだけ渡そうと思う、ほんの気持ちだけだけど。


受付の女性は肩に居るハトに目が釘付けだったので、ハトを見てみるとハト胸を強調してふふんという感じにアピールしていた、よくわからないハトだ。


ーーーーーーーー


商業ギルドを出て、ついでに冒険者ギルドにもよってみようかと思って顔を出してみる。商業ギルドから歩いて5分ぐらいの場所にある。今日はもう遅い時間だから、依頼が貼ってある掲示板にはほとんど何も残っていない。


明日着てみて、何か良いのがあったらテイムついでに討伐か薬草を採集する依頼でも受けてみよう。


次の日起きてさっそく冒険者ギルドに向かう。依頼掲示板の前は人だかりだけど、僕も負けじと文字の読める位置まで移動してどんなのがあるのか吟味する。討伐より薬草採取でいいかなと思って、慣れ親しんだ薬草採集の依頼を受けることにした。


冒険者ランクと言うものがあるけど、僕はテイマーだからあまり関係ない所で生きている。なので薬草採集か、簡単な討伐ぐらいしか受けられない。ランクアップは最初から意識しないでいる。


今日もハトが頭を陣取ろうとしてくるけど、ちょっとした小競り合いの末僕が勝った。食べちゃうぞ!と脅したら肩に乗ってきた、もしかして人間の言葉がわかるのかな?という動作を沢山しているから侮れない。


どうやって元の飼い主さんを探すが少し考えるも、どこかのギルドやお店の掲示板にハト預かってますっていう張り紙を貼るぐらいしか浮かばない。ハトの好きにさせて飼い主見つけたら戻っていくだろうと楽観的に考えることにした。


さっそく森に向かい、薬草を採集する。すぐに見つかったのでとても簡単に終わってしまったので、次はイノシシか魔イノシシの皮と肉を狙って狩りに変更する。


冒険者掲示板に素材を求める募集などあったのと、商業ギルドに売るより冒険者ギルドに貼られてる紙の方が報酬が良かった。きっと商業ギルドで買えなかったのを冒険者ギルドで募集してるからなんだろうけど、運が良かったらと言う感じであまった時間で狩りもしくは良いテイムが出来たらいいなという、緩い考えで動いている。


採集依頼と、イノシシと、テイムできたら最高の稼ぎなんだけど、羊ヤギ馬を全然見かけないから、もうちょっと歩き回っていそうな場所を特定できればいいなと思って居る。


イノシシは簡単に見つかった、川で水を飲んでいる。子供は居なさそうだから遠慮なく討伐する。


光魔法で頭を狙い撃ち一発で倒せた。ひっそりと近づいて、光魔法を当てる、これだけの簡単作業。そうやって今まで狩りをしてきたから接近戦はできない、失敗して接近戦になったらきっと怪我をすると思う。


だから遠くからあてられるようにすごく練習したし、イノシシに追いかけられながら当てる練習もした。さすがに動きながらの練習はかなり大変だったけど、冷静に対処できれば頭に当てられるようにはなっている。


クマに遭遇した時は、慌てすぎて光魔法乱れ撃ちをして、森を少し破壊してしまったのは反省している。


なので最初から冒険者は視野に入れないで生きてきた。男なら冒険者だろう?ってトーレ村の友達にさんざん言われてパーティー組もうと言われたけど、どう考えても僕は一人でのんびりやって行った方が性にあっている。それにそこまで強さを求めていない、なにごともほどほどだ。


川でイノシシを解体していたら、川の向こう岸からオオカミがこちらを見ている。血の匂いに誘われてきたのか水を飲みに来たのか。ハトがしきりにぷぅぷぅ言って僕の足をつついたりしているけど、人の邪魔をするのを生きがいとしているのか?


このオオカミをテイムして売ってみようかと思って、心の中でテイムテイムとつぶやいているんだけど、テイム出来る気配が無い、テイムするのに夢中になっていたら、すぐ真横でガサッっと言った。


ハトだと思って無視していたら、なんだか空気が生臭い気がしてきた・・・水面越しに見てみたらオオカミが真横に居て口を大きく開けてとびかかる瞬間だった。


やられる!と思ってとっさにひっくり返り、オオカミが僕の上を大きく口を開けて通り過ぎていくのが見えた。そしてハトが一気に飛びオオカミに襲い掛かる。


え?ハト?何やってるの死ぬよ?一気に冷静になり、光魔法を慌てて当てようとするも、ハトが奮闘していて当てられない、下手したらハトに当たる。ハト・・・?強いね?


のんびり構えてしまいそうになるが、オオカミは群れる生き物だから1頭だけなはずがない、注意してみると、そこかしこにオオカミが隠れてる気がする。森を破壊することになるけど、自分の命の方が大事だ!隠れてそうな場所に光魔法を当てていく。


声も無くドサっと倒れる音、ギャンと鳴くのも居て一斉にオオカミが出てきた。対岸のオオカミも川を飛び越えて参戦してきた。どおゆう脚力してるの?


びっくりの連続で更に頭がパニックになりそうになる。確実に1頭づつ光魔法を当てるために、距離を取りたいけど、それは無理だろうしイノシシとの訓練を思い出して逃げながら光魔法を当てるしか無いけどまだ5頭居る、そのうち1頭はハトが奮闘しているんだけど、大丈夫かな?見たいけど目の前のオオカミから目を離したらまずい。


どうしようかと思って居ると、ギャウンギャウンギャウンという声がハトの方からした。ハト勝ったの?何したの?すっごい気になるけど見たら死ぬ、今は生き残ることを考えないといけない。


じりじりと下がる僕。じりじりとよってくる狼たち。光魔法を放とうとしたとき、突然後ろから何かが音もなく通って行った。


あれは魔フクロウ?普通のフクロウと違ってすごく大きい、全長1メートルは超えてそうだし、羽を広げて飛んでる姿は3メートル超えてそうな大きなフクロウが突如オオカミに襲い掛かる!


え?フクロウが昼間から?なんで?あれ?オオカミがご飯?強すぎない?フクロウ?ま?なんで???


思わずぽかーんとしてしまったけど、4オオカミ対フクロウでは部が悪いだろう、僕も負けじと1頭に光魔法を当てようと構えると、またしてもハトが参戦するべく、果敢に向かっていた。ハト・・・?


光魔法当てられないんだけど、どうしようかな。


ハト:1オオカミ

フクロウ:3オオカミ


を相手にしてるから僕の出番なさそう。後ろを振り向き、オオカミが絶命してるのか確認すると、綺麗に目だけが潰されている。苦しそうにしているから引導を渡す。ハト・・・強い・・・そして4オオカミ:ハトとフクロウがどうなったかと見てみれば、1匹こっちに向かってきた。


一番弱いのから狙うけど、この場合一番弱いのは僕?ハトではなく僕・・・?光魔法を当ててオオカミは走りながら絶命した。残り3オオカミ、もう余裕そうだけど、一応戦いを見る。


ハトが1オオカミの目をうまいことつつけたようだ。ハトおまえ・・・何者?と思いながらハトにテイムしたいんだけどと声をかけると、ふふふんという感じでオオカミをからかうかのように上を旋回し急降下しては羽でオオカミの頭をべしべし叩いてる。結構いい性格をしている気がする。


フクロウのほうは1頭仕留め、もう1頭を足で押さえつけて、私何も掴んでませんけど?って涼しい顔をして立っている。なんなんだこれ?あれもしかして次は僕が仕留められる番?と少し身が冷える。


色々と気になることはあるけど、テイムしようとおもい意識を集中させたとき、ハトの羽根にオオカミの爪がかすった。それを見た瞬間フクロウがものすごく切れて掴んでいたオオカミをほおり投げ、ハトと戦っていたオオカミをどこかに連れ去ってしまった。


なんだったのか?フクロウに抑えられていたオオカミはよろよろしていたので、こちらをテイムしてみることにした。ハトはオオカミの爪が羽をかすったのに恐怖することなく、残されたオオカミの頭の上すれすれを飛んだりして、羽で頭をベシベシしている。なかなか凄い。

本日もお読みいただきありがとうございます


明日、日曜日は2話更新します


面白いなと思ったり、この先が気になると思ったら

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