新しい仲間
後ろから忍び寄ってきたラロに、3匹はあっという間につかまってしまい消化されてしまった・・・
食べられてしまったのか?バージョンアップされたのか?
しばらくまってるとポンと音がしてうり坊が現れた
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バージョンアップされたようだ!ポンという音がするからわかりやすくて助かる。新しく誕生したうり坊を見ると・・・これは子ブタだね?かわいい子ブタだね?ブ、ブタだぁああああああ!!!
いやったぁー!イノシシ肉もいいけど、見た目ブタの方がいい気がする気持ちの問題なんだけど!とよだれをたらしそうな勢いで見てたけど、待てど暮らせど3匹消化されたのに1匹しか出てこない
「ラロ?残りの2匹は?えっ?3匹を合体させた!?1匹出てきて終わりってこと?」
ぷるんぷるんと嬉しそうにしているラロ。私の養豚牧場の夢が消えた瞬間だった。にしても小ブタで小さくてかわいいな、テイムしちゃおうかな?こんなかわいい子が野に放たれたら一瞬で捕食されてしまうだろう。何よりも薄いピンク色で目立つ。
試しにブタちゃんを鑑定してみようかな?鑑定スキルを発動しようと思っても鑑定スキルが発動しない。女神様関係ないってこと?ラロはどうだろう?鑑定と思っても何も出てこない、フェリシアはどうかな?
鑑定:フェリシア 水龍族
女神に愛されし民族
性別は特になし
一途
猪突猛進
あー・・・なるほど?水龍族が女神さまに愛されてる民族で特別ってことか。フェリシア個人がと言うわけではない?だからミスリルの住民板なのかな?一途と猪突猛進タイプはものすごくよくわかる。しかしですね?一番気になってる部分は
性別は特になし
の部分なんですけどね?女の子じゃないの?フェリシアって女の子の名前でしょ?うーん、迷うけど今は聞かないでおこう、触らぬ女神に祟りなし。
私の鑑定スキルは女神さまのお気に入り?のみに発動するようで使いどころがかなり限定されるけど、鑑定スキルが自由に使えなくても問題ないよね。
果物が新鮮か新鮮じゃないかの鑑定はしたかったなぁ、今が食べごろ!とか出たら最高じゃない?果物の食べる時期って難しいよね、失敗するとすごい酸っぱい状態で食べなきゃいけないしさ?前世で桃を買って酸っぱかったのはほんと悔しい思いしたしねぇ・・・
でも女神様は苔がお気に入りなんだね。なんだか可愛い。腹痛に利くという苔だからどれだけの効力があるかは、わからないけどちょっと古くなったものを食べても何とかなりそうな効果があるといいけどなぁ。
現実逃避しちゃってたけど、子ブタどうするかなぁ?テイムしてもなにかお得な事あるかなぁ?ラロを見ると嬉しそうに子ブタに体当たりしている。子ブタは少し戸惑っているけど、楽しそうにしている。ラロに面倒見させようかな?見れるのかな?
「ラロ~?この子ブタちゃん私がテイムする?それともラロが面倒見る?」
ぽよんぽよんと私へ体当たりするから私がテイムするのがいいってことかな?
「ねぇラロ?なんでこの子をバージョンアップさせたの?え?今後役に立つ?ほんとですかぁ~?何に役に立つの?掘ってくれたり?体当たりしたり?探してくれたりする?何を?トリュフ?違う?何を探してくれるの?そのうち解る?」
うーんじゃぁ、テイムしちゃうかー。
子ブタの頭の中に直接響くように心の声を乗せてテイムとつぶやく
テイム成功
やったね
「子ブタちゃん、今日からよろしくね」
ぴぎぃーーー!
フゴフゴじゃないんだ・・・名前も付けちゃうか
「今日から名前はピギーちゃんね」
ぴぎぴぎぃーーー!
これは喜んでるでいいよね?今回はとても素早く考えることなく可愛い名前を付けられたと思う!旅のお供が増えたからますます楽しくなりそうだな。
レアスライムの ラロ
水龍族の フェリシア
子ブタの ピギー
だんだん大所帯になったきもするけど、ラロとピギーは小さいからそんなに気にならないね。ハト元気にしてるかな・・・ちょっぴり思い出す。
フローラのことも思い出す。フローラは悪く無いけどちょとね?予言の子認定されたくないしさ。あの後ブラッシングし続けた毛がどうなるのか知りたかったけどしょうがない。
少し進むだけでだいぶ時間のかかる旅な気がするけど、私らしくていいかなって、めんどくさがり屋だけど話や思考がそれていくのが本当に私らしい。
ご飯を探しながらまた歩き始めますかぁ!歩きながら皆に言い聞かせておかないとな。
1.私の号令があるまで敵に攻撃をしない、敵意をむけない
2.お肉が残るように狩りをする
3.私がこっちにおいでと言ったら必ず来ること!
4.突如襲われた時は反撃しても良い
今はこんなところかな?そんなことを話しながら北に進む。途中ピギーはぴぎーーーーーー!と言って居なくなるけど、後から追いついてくるし、ラロもピギーの背中に乗って付いて行ったりしてて楽しそう。
フェリシアは私の斜め後ろを付いてくる。横を歩いてほしいけど、そのうちでいっか。今日は伝えたことが沢山ありすぎて、私がもう疲れてしまった。
そうか疲れてるのかもう休んじゃう?うーん、それもいいかも知れないけど、やっぱりもうちょっと北に向かって進んでおこうかな。
今日は休んじゃおうかな、やっぱりもうちょっと歩こうなんて考えながら進んでたら、だんだん空が暗くなってきたので、野営をすることにした。
例のごとく、空間魔法を使って焚火の煙が外に出ない様にその場で浄化し、光の屈折を利用して周りから見えない様にする。
ピギーとラロが取ってきてくれた獲物を、夕飯で頂くために、仕込みをする。といっても切って似るだけなんだけど。野菜もたっぷり入れて、ごろごろ煮のスープが完成!
皆で美味しく頂く、いただきます!
フェリシアだけがえづいてるから、ご飯を食べてる途中だけど、私の思いを伝えることにした。
「フェリシア、ご飯食べれないんでしょ?」
巨大な水球。推定10mぐらいのを出してしゃべり始めるフェリシア。空間魔法も光魔法もすべてを突き破ってしまっている。気持ち小さくなった気はする。焚火が消えないかだけが心配。
「・・・・・・・たべれます」
「えづいてるじゃない、無理して食べるの止めよう?」
「大丈夫です!私食べれます!」
「食べれないことについてはしょうがないと思うよ?私だって食べれない物あるし、フェリシアが私が食べるような食べ物は食べないってことは、数回の食事をして解ってるから、無理しなくていいんだよ、何よりもご飯がもったいない!」
「・・・・・・・・・・・・」
なぜかちょっと引いてるきもするけど、事実食べれないものを無理して食べる必要はない!種族によって食べるものが違うのはありうる話だ。
「フェリシア達の種族は、普段何を食べて過ごしているの?」
「毒キノコとか・・・」
毒ぅ・・・
「木の実とか・・・」
意外と普通だった
「私たちの種族は、基本毒を摂取しないと餓死してしまいます」
「そ、そうなんだ・・・今毒接種できてないよね?」
「いえ、ピギーちゃんが毒のキノコをこっそり渡してくれてるので、こっそり食べてました」
目をグワッと見開いてピギーちゃんを見る私。顔をそらすピギーちゃん。ラロを見た私。ラロはどこを向いてるかわからないけど、明後日の方向を見ている気がする。
なんですってぇー!そんなことをしていたのか!なら良かった。フェリシアがお腹すいて無いならいいんだ。
「ピギーちゃんにもらったキノコで足りてるの?」
「はい!大丈夫です!」
「それならよかった、火であぶらなくて平気なの?」
「あぶった方が美味しいですけど、生のままでも食べれます!」
「なら今度からピギーちゃんにもらったのは自分で持ってて、みんなでご飯食べる時に焼いて食べよう?」
泣きそうな顔をしてるけど、顔が水球に入ったままなので、泣いてるかはわからないけど、ご飯は美味しく食べたほうが楽しいしね。
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