第165話 魔クマと魔リス
皆で可愛がって育てていくのが本当に楽しみになってきた。そして魔クマの赤ちゃんがどう成長するのかも、魔クマの赤ちゃん見たこと無いしね?気になる所ではあるよね、だんだんにぎやかになってきて楽しくなってきた。
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そうだ、収納巾着に入っている魔リスはどうしようかな・・・・・魔クマのキラーちゃんに聞いてみるのが一番早いかも知れない。
「ねぇキラーちゃん、魔リスがいるんだけど、この地に放って大丈夫だと思う?」
少し考えるそぶりをして、うんとうなずく。うんとうなずかれても・・・どうして?と思ってしまったのが通じてしまったのか、なんとなくだけど、テイムすれば大丈夫みたいな感情が入ってきた。
あぁ、まぁ、そうだよね?
でもテイムできない気がするよ・・・あんなに素早く動くんだもん、無理じゃない?え?魔リスを抑えとくからその間に?
「えっ魔クマのキラーちゃんはあのすばしっこいのを抑えられるの?」
手でバシーって叩き落とす真似をしている・・・物理?パワーはすべてを凌駕するってこと?
「緑の地の外で放てばいいんじゃないですか?キラーならやれるよね?」
とにっこり笑顔の侍女様が、氷のようなオーラを纏って提案してきた。あの時の恨みを忘れていないのだろう・・・怖い・・・
それならキラーちゃんに任せちゃおうかな?キラーちゃんと一緒に歩いて緑の地の外にでて、問題の魔リスを野に放つ。意識あるまま魔リスを収納靴下にいれたから出した瞬間魔リスが戦闘態勢でとびかかってきた!と思った瞬間。
魔クマのキラーちゃんがバシイイイっと一発叩き落として魔リスは気絶したのか伸びてしまっている。キラーちゃん・・・強すぎませんか?仲間になると頼もしい限りでありがたいね。
緑の地に戻ってテイムしたいけど、魔クマのキラーちゃんに護衛を頼んで不毛の地でテイムすることに。
魔リスの頭の中に直接響くように心の声を乗せてテイムとつぶやく。
1回目失敗
2回目失敗
3回目失敗
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32回目失敗
飽きてきたな・・・
「キラーちゃん今日はやめようまた違う日にテイムしよう」
魔リスを収納巾着に入れようとすると、キラーちゃんがスッっと手を魔リスの上の乗せて私から魔リスを守るかのようにしまわせようとしてくれない。これはもっとテイムしろってこと?キラーちゃんの目を見ると、やりなさいという目をしている気がする。どっちが主人かわからなくなる・・・
しかたない、もうちょっと頑張ろう。
魔リスの頭の中に直接響くように心の声を乗せてテイムとつぶやく。
33回目失敗
34回目失敗
35回目失敗
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38回目成功
おぉ!?とうとう成功した!もう飽きて死ぬんじゃないかと思ったよ!緑の地にウキウキしながら魔リスを片手にキラーちゃんと一緒に歩いて戻る。
緑の地と不毛の地の境界線がとても分かりやすいから、ほんの少し境界線を観察してみる。どうしてここまで綺麗に区分けされているのか解らないけど、これが植物成長だけでこうなってるのか?気になる所だなぁ?
それより魔リスをテイム出来たことを報告しよう!侍女様がビーチチェアで寝そべりながら子魔クマを可愛がってるみたいだから、侍女様の側に行って魔リスをテイム出来たことを伝える。
その伝えてる横で魔クマのキラーちゃんが子供を返して欲しそうにしている?と思いきや、自分も撫でてほしそうにもじもじしているようで・・・私が代わりに撫でておいた。
撫でるとクククククって言う魔クマのキラーちゃんが可愛くて、ついついずーっと撫でてしまう。
この緑の地の生態系とかどうなるか正直わからないけど、少しづつ変わっていく地を見ながら過ごすのもすごく楽しみ。どんなふうに楽しくなるのか、今から楽しみ。
魔リスは色を変えず、この地に侵入してきた人を動けなくなるようにすること、それ以外は自由に遊んでていいよってお願いしておく。
みんなでお昼ご飯を食べて、子魔クマは元の位置に戻して置く。赤ちゃん魔クマはずーっとむにゃむにゃしていて、ほとんど起きない。ご飯は大丈夫なのか?ミルクはあげなくて良いのか?魔クマのキラーちゃんは一切面倒を見ようとしないので、逆にこちらが気お使う。
子魔クマをほんの少し起こして何か食べさせようとしてみたのだけど、それでも起きずに夢うつつでむにゃむにゃ言ってる。魔物だし大丈夫かなあぁ・・・でもテイムした子だしなぁ・・・どうしようかなぁ?と考えていると、キラーちゃんは子魔クマを置いてどこかに行ってしまった。
子育てしないのが魔物?思わず侍女様を見るとたぶん私と同じような顔をしていたので、同じことを考えていたのかもしれない。
子供の時から放置されて生き残った個体のみが、魔物としてデビューするのだろうか?えっ、それなら魔物が強いのが解るんだけど?
魔物の生態は気になるけど、それより!魔鶏を捕まえたいな!魔リスもテイム出来たことだし、魔物連れて魔鶏が居そうな場所に連れて行ってもらおう!オス1羽メス3羽ぐらいテイムしたい。
毎日たまご食べれるかな?家族分ならメス5羽はテイムしたほうが良いかな?とにかくテイムしたいな、当面のも苦情は家を建てることと魔鶏のテイムかな!
新しい目標ができてわくわくするなぁ。それからー今日やることはぁ・・・そうだ!稲だ!
稲を植えた場所に向かってみると、土に植えた物も水田に植えたものもどっちも立派に生えていた。どっちも遜色ないように見えるけど、食べてみないことにはね?あとは種もみにまで変化できるかだ。
うーん、種もみの仕方がわからなぁーい。放置したらなるかな?その前に脱穀しないと?お米取らないとだよね?取って水に浸けておけば米一杯の種になるかな?ドリーさんどうしてたんだろう、聞いておけばよかった、聞くのすっかり忘れたよ。
ドリーさんは稲を手に持ってこちらの世界に移転してしまったぐらいの人だし、失敗したなぁ、明日行くからその時に聞く事にして、お米はそのまま別々の袋にしまってドリーさんの元に持って行くことにした。
水田だとお水の管理が大変そうだなと言う漠然的な思いと、お水をどこに流すかって問題がでてくるから、出来たらこの世界では土栽培が良いなって思う。
美味しいお米を食べたいけど、手間暇かけすぎるのはちょっとスローライフには合わないと思うの。
次の日になり、王都に向かおうと準備をしつつ、子魔クマが気になって見に行ってみると。大きな魔クマが3匹丸まって寝ている・・・
思考が固まり、魔クマの赤ちゃんどこいった・・・何も考えられずに立っていると、ちょっとワクワクした雰囲気を出しながら遅れてやってきた侍女様も固まっている。その後に来た護衛騎士も、兄も固まっている。
これは一体どおしたことか?というかこの大きな魔クマ達は・・・数的にはねぇ?3匹ねぇ?でも大きさがおかしくない?でもあの時飲ませた白とピンク色に変る薬は効いてるようで、白魔クマが2匹、ピンク魔クマが1匹・・・
やっぱりどう考えても、どう見ても、昨日子供だった魔クマが一晩で大人のサイズになってるね?
どうしたらいいんだろうね?どうしようのないね?テイムしといてよかったぁ!
4人とも無言で集まり、無言でいる・・・2匹増えたと言うことは、二人分の乗り物が出来たと言うことでいいのかな?いいよね?
「誰が乗る?」
もうこれしか言葉が出ないよ!
「ピンクはローラでしょ、俺はもうちょっと足腰鍛えたいからゾロさんどうですか?」
「いえ、私にはベッラとフランコという優秀な馬がおりますので、お兄さんがお乗りください」
お互いの譲り合いの元、兄が乗る事になった。これでみんな足が出来たわけだ!よかったね!
サドルがないから街に行ったら新調しようか?みんなでお揃いなんてどお?と提案してみると、緑の地にこれから増えるであろう魔物たちが、緑の地の子だと言う証に何か揃えるのも良いかも知れないと言うことになり、街でのお買い物がまた楽しみになってきた。ドリーさんにも稲もみのことを聞かないとね!
キラーちゃんを起こし、昨日まで赤ちゃんだった2頭の魔クマもついてくるように言う。残念ながらまだ2頭には乗れないけど、街道を走る姿を見た通りすがりの人達が、テイムされている子だと解ってはいても、顔がだいぶ引き継いって居るのを横目で見ながら王都に着いた。
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