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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第2章
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出会い

魔羊さんに鞍を装着する。毛に沈む鞍


ワンポイント見えないね・・・


でも、とても誇らしげに鞍をつけたことをドヤーっとしている魔羊さんがかわいいからよしとしよう。本人にはワンポイント見えなくなったということは言わないでおこう。


ーーーーーーーー


「すっごいに合ってるよ!」


「めぇぇぇぇぇえええええええええええ!!!!」


よし、褒めるのはこれぐらいでいいだろう。


よいしょと魔羊さんに乗って、身体を固定する、さらにうつぶせになって、さらにベルトを締めて、疾走スタイルにする。


本来であれば、普通に座って移動するものなんだけど、魔羊さん大暴走するからね。北の街ぺスカまでどのぐらいでつくか想像もつかないけど、これから何日ぐらいで到着するか、楽しみ。


「魔羊さん出発だ!」


「めぇぇぇぇぇl!」


昨日爆走してきた道に向かって進む魔羊さん


「違う違う違う、そっちじゃない!北の街ぺスカに行きたいの!」


「めぇえぇええ・・・」


「爆走しながら嫌だと言われてもそっちは北の方角じゃない!北に向かって!」


「めっ」


ああああああああああああ北の街ぺスカがぁ!せっかくレオ様撒けると思ったのに!どうなるだこれ!


どの位ゆられていたのか時間間隔が無いけど、乗り物酔いのような気持ち悪さというよりも、ジェットコースターに乗った浮遊感がずーっと付きまといつつ、気持ち悪さと吐き気と戦っていると、だんだんスピードが落ちてくる魔羊さん。


そうだよ、このぐらいのスピードで走ってもらえばいいじゃない、なんですっごい早く走ってたのか。


「魔羊さん、次からこのぐらいのスピードで走ってくれないかな?」


「めめっ」


いいよという良い返事がもらえてよかった。このスピードでも馬車より早いし凄くいい。ますます魔羊さんと離れがたいな、違う魔羊さんをテイムした時に、この子のように乗れるか、意思疎通ができるかわからないから、とても貴重な魔羊さんだと思う。名前つけて絆深めちゃおうかな?北の街ペスカに着くまでは保留にしとこう。


考えていたら、魔羊さんが止まった。お?到着?どこに来たの?と思って顔をあげてみると、何もない。


「めぇめぇめ”っ」


降りろと言われたので降りたら、魔羊さんどこかに行こうとしている!置いてかないで!もしかして私捨てられた!?と魔羊さんが行こうとする方向に向くと素敵な一軒家が目の前にあった。


ここに連れてこられたの?魔羊さんの実家?魔羊さんに飼い主居たの?それならまずいんだけど・・・


魔羊さんが勝手知ったる感じで、庭に入りくつろぎ始める。なんでこんなになれてるのか疑問に思いつつも、勝手に人様の敷地に入っちゃだめだよ!と小声でこちらに来るように言う。なぜなら私がテイムした魔羊さんが庭のの草を食べ始めたから、何かあったらテイマーの責任になってしまうルールがある。


お花まで食べ始めたので、慌てて魔羊さんの所に駆け寄り連れ出そうとしたけど、無常にも言えの扉が開いてしまった。


「あんらぁーフローラ帰ってきたのー?おかえりー今回は長いこと留守にしてたねぇ。毛艶も良いし良い物でも食べてきたのかねぇー?」


フ、フローラ!魔羊さん名前あったのか・・・これはまずい、人様の家の魔羊さんをテイムしてしまった。誰かに飼われてたり、ギルドに登録されていた場合、テイムしてはいけないという暗黙のルールがある。相手にも自分の子だという証明が必要になってくるんだけど、この場合どうなるか・・・非常にまずい状態な気がする。


でも、フローラって、すっごい名前負けしてな


こちらに顔をものすごい勢いでブンと向けてくる魔羊さん。


もしかして私の考えてることが解ったのかな?さすが魔羊さん!と心の中で賞賛を送ってると、満足そうにうなずいてる。この子はどこまで私の心を読んでるのか逆に気になり始めた。


「あんらぁー、可愛らしいお嬢さんと一緒じゃないかい、お嫁に連れてきたの?」


物凄く嫌そうに顔を横に振る魔羊さん


いくら何でも種族超えすぎて一緒になれないと思うんだけど、この人かなり天然さんなのかな?それにこの魔羊さんオスなの?オスなのにフローラって名前なの?混乱してきた。


「は、はじめまして、えっと、私はサラと言います。」


「あんらぁーちゃんとご挨拶できるのね、クッキーあげようかね」


ものすごい幼女扱いされてるんだけど、誤解を解くべきか迷うけど、余計なことは言わないで、ひたすら謝ることにしよう


「あの、数日前にこちらの魔羊さんをテイムしたのですが、こちらのお宅で飼われていた魔羊さんなのでしょうか?もしそうだったら申し訳ありません、すぐにテイム解除します」


「ん~~~」


この間が怖い、何を考えてるのかな?


「この子はね、勝手に家に住み着いてね、勝手に庭の草とか食べちゃう子なの。飼ってるわけじゃないからテイムは解除しなくてもいいよ。」


よかったぁあああああああああ

ほんと良かったけど、今度はお花勝手にたべちゃってるしー


「それは良かったです。お庭のお花などを勝手に食べてしまい申し訳ありません」


「あんらぁーそれは気にしなくていいことよ。この子がこのお花食べるの好きだからこの子の為に植えてるから食べていいお花よ」


おぉおぉぉおおおお、なんかこの人が神様に見えてきた。しかし気になる、魔羊さんいつからここに居たんだろう?どおゆう関係なんだろう?


「少しお聞きしたいことがあるんですけど」


「あんらぁ~何を聞きたいの?」


「魔羊さんはここに住んでたんですか?」


「あんらぁ~、住んでるとはちょっと違うねぇ、気まぐれにここにきて、庭の草とか食べて、そのまままたどっか行ってしまうのさ。」


「なんか自由ですね」


家で野鳥や街猫にご飯あげてる感じかな?


魔羊さんがうんうんと顔を縦に振っている、この子やっぱり心読めるよな。魔羊さんとおばあさんの関係はどんな関係だろう?


「あんらぁ~私たちの関係が気になってるのかね?」


えっこの人も心が読める?


「あんらぁ~自分では気づいてないようだけど、顔に全部でてるよ」


あっっっ私腹芸ができないタイプだった、良くも悪くも全部顔に出るって前にいろんな人に言われてた、だから村でもボッチだったんだよな。


「顔にでちゃってましたか?純粋に魔羊さんとおばあさんとの関係が気になったのので」


「あんらぁ~フローラはね、こうやってふらーっとやってきてはのんびりして、羊毛を私にくれるんだよ。」


「羊毛?」


「あんらぁ~この子のテイム期間短いかね?フローラの羊毛は少し特殊でね、フローラの羊毛を使った物には加護がつくんだよ、だからね高く売れるの」


満面の笑顔が眩しい。


私も魔羊さんの羊毛もらって小物つくったりすると、大金持ちになれるかのうせいがある?一応マヨネーズ作ろうとは思ってるけど、きっと自分用だけで満足しちゃいそうだし、売れるほどの量を私が作るとは思えない。


私は女神さまから授けられた職業とは別に物を作ったり、何かを育てたり、アートが大好きで、マヨネーズ作って販売するより、羊毛もらって何かを作る方が私らしくのんびり過ごせる気がしてきた。これは商機!


魔羊:名前つけてくれないかな

本日もお読みいただきありがとうございます


とうとうストックが無くなってしまいました

本日から1話更新となります

沢山書けた日は2話更新します


次のお話が気になる方は

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