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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第6章
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第147話 水が湧き出たらいいのにな

一人もじもじしてて漏らしそうだから兄さんには遠くにやっておくようにお願いした。普通にだらだらと生きたいだけなんだけどなぁ?なかなかうまくいきませんねぇ


ーーーーーーーー


暗くなる前に侍女様と護衛騎士が帰ってきて。少し遠い所に転がってる人間をチラっと見てから、ドリーさんの話をし始めてきた。歯牙にもかけてないようだ。


曰く、もうちょっと様子を見た方がいいと、悪い人ではなく良い人だともう、でもこの世界で生きるには少し自信が足りない気がすると言う。


確かに、言ってる意味はよくわかる。私はこの世界で生まれ育ったからそんな問題は無かったけど確かにそうだ。


それに今頼れる場所ができてしまうと、甘えが生じてしまうだろうという見解の様だ。依存されても困ると。


いやーごもっともでございますね!チラっと兄を見ているとうんうんとうなずいているけど、あの顔は自分で役に立てることがあるなら、手伝いたいと思ってるな?って顔をしている。


是非とも頑張ってほし。


もうしばらくは様子見をすることにして、でも侍女様と護衛騎士のことは紹介をして中を深めていくことにした。仲間が増えて依存するか自信が増えて頑張れるかはドリーさん次第だけど、私は元同じ民族として窮地に立たされる時ほど一致団結して乗り越えてきた国民性を知っているし、逆にやってやるぞって気持ちが芽生えてきやすいから、大丈夫だと信じている。


そしてお題は水をここにひきたいと思って居ることを伝えて、女神さまの加護湧き水!みたいなこをやりたいと伝えると、面白そうなのでやってみましょうと言う、気持ちの良い返事が返ってきたのでさっそく


「女神さまの加護でここに湧き水ができますように!」


と心の声を口に出して付与をしてみると、少し横でえぇ・・・そんな感じの付与?って顔をした護衛騎士の顔が見えてて少し私も、うんやっぱりもうちょっと言いようがあったんじゃないかな?って思った。ちょっと恥ずかしくなってしまった。


何事も起こらず、水が湧き出てくるような雰囲気も無く、やっぱりそこまでのことはできなかったな?


しばらく待ってみたけど変化はなかったので、少し残念に思って付与の仕方が悪かったのか、それとも自然の事だから、無から有を生み出すことができないのか?


流石にそこまでしちゃだめなのかな?でもあったら便利じゃない!頭の中で前世の自分と今の自分が戦っている気がしてきた。


罰当たりな事をしている自分と、便利にのんびり暮らしたい私と。天使と悪魔のような構図が頭の中で一瞬できるも、今は今ということで、便利な生き方をしたいと思う。


一応街中では分別をもって自分のやりやすいようになどは、しない様にきおつけて行けばいいだろうし、街中に住む気もさらさらないからまぁ・・・少しぐらいのことは多めに見てくれるだろう。


そして兄が地図らしきものの紙を出そうとしていたところ、侍女様が


「王都とこの周辺の地図を買ってきたんですよ、ここに拠点を構えるなら必要かなと思って、今までは行きあたりばったりでしたけどね、地図は必要ですよね」


と王都周辺の地図と、街中の地図を取り出してきた。


兄の方をチラっと見ると、私たちが描いた地図はそっとまた兄のポケットにしまわれて行った。


こちらを見ている兄の目が少し澱んでいる気もするけど、きっと兄妹で同じような目をしているに違いない。九死を得たと思ってその地図は後で抹消しようと心の中で誓った。


私が作った簡易テーブルの上に地図を広げてみんなでのぞき込む。すでに街中の地図には何か所か書き込みがされていて、一つ一つ丁寧にこれはなんの場所?と聞いてみると、美味しいカカオがある店にチェックがついているようで、とても好きな地図に仕上がっていた。


侍女様のサーチ能力が凄いことになっている、この地図を私もしっかりと覚えて、次に行くときにはこのお店にい言って見よう。


そして王都周りの地図を見てみると、一か所にチェックがついていて、おそらく私たちが今居る場所なんだろうなと予想はついたけど聞いてみたら、そうだという返事が返ってきた。


今私たちが居る場所のあたりから少し北に行くと湖が書き込まれていて、実際に行った感覚と地図を見比べてみると、ものすごく大きく見えていた湖はそこまで大きく無いのかもしれないなと思った。


今日の昼間兄と一緒に湖に行ったと事を告げて、魔物たちのたまり場などはなく狩りをするならやはりこの不毛の地が一番楽に狩りできると思う事を伝える。


今後この土地で過ごすことも視野に入れて話し合いが進んでいく。


ただこの場所に土地を買って家を建築するなるととても大変だし、またあそこに転がってるやらかのように襲われる可能性があることも考えなきゃいけないんだけど、私が光魔法で周囲から見えなくする処置を取ろうかと思ってる事には、侍女様も護衛騎士も賛成してくれて助かった。


場所させ覚えていれば、光魔法が使われてると解っていれば街に行って戻ってきても戸惑うことは無いだろうただ、建物のすぐ横に光魔法を展開するのは止めて欲しと言われた、ぶつかりたくないそうだ。意外と面白いことを考えるんだなと思ってしまった。


そろそろ夜なってきたし、また神経衰弱をして寝ようといことに・・・なぜそんなに夢中になっているのかを聞いてみると、毎回違って面白いということらしい。確かにおいた札は毎回違う場所にあるし、多少の運要素もあるしで、今までこんな遊びが無かったから面白いらしい、それにこの世界娯楽がほんと無いのよね。家庭で遊べるものが無い。


幼少期は訓練にあけくれて、部屋に戻ればご飯を食べて寝るだけの生活をし、実践生活に投入されると心休まる時が一時も無かったと、侍女様が語り始めた。


私の監視と言う役目を与えられて、馬鹿そうな平民が現れてほんの少しだけ気が緩んだけどって。


馬鹿って言うな馬鹿って!


今が一番生きているという実感が湧いてるそう。好きなものを食べてすきなことをし、私と言う面白そうな人間を観察し、割とどうでもいいけど護衛騎士とい恋人も得て、そしてこのゲーム。そこにこのようなものが登場して、夢中になってしまっているということらしい。


護衛騎士は少ししょぼくれた顔をしていたけど、目の中に力が宿っていたからきっと何かを企んでくれているのだろう、今後の二人がどう変化していくのかとても楽しみになってきた。


神経衰弱をしながら、私ははなからカードの位置は覚えられないと決めてあまり本気でやって無いけど、だってこの3人には勝てないんだもん!


そのかわり妨害行為で沢山話しかける、意識そらすのが目的だ!


次はみんなで王都に一緒に行こうねとか話しかけたりして、一番話そうと思って居たことはすっかり頭の中から抜け落ちて、そのままふて寝を決めたのであった。


次の日起きたらみんなはすでに起きていて、朝ごはんを食べたり周辺をそれぞれ違う場所を散策しようと言うことになり、今回は私と侍女様、護衛騎士と兄という別れ方をして散策に向かった。


そういえば起きたら襲ってきた人たちが居なかったけど侍女様か護衛騎士が何かしたのだろう、聞くのは野暮って物だ、うん・・・関わらない方がいいかな?親しき中にも礼儀ありだしね?


自分たちを襲ってきた人たちは心底どうでもいいので、その後どうなったか気にはならないけど、魔クマのキラーちゃんの胸元が少しピンク色になってるなぁ・・・・・?って思ったけど、気にしたら負けだよね。


私と侍女様が湖を中心に西の方を散策し、護衛騎士と兄は東側を散策することに。


お昼ごろに湖に集まってみんなでお昼を食べようと約束して別々の方向に進んで行った。


本日もお読みいただきありがとうございます


面白いな、続きが気になって思った方は

イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです

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