第145話 侍女様と護衛騎士に報告
あーあれですかぁ・・・と言っているので知っているのだろう。そして今日裁つことを伝えると少し寂しそうな顔をするので、ウサギを2羽を見せる。
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顔が輝くドリーさん。だって可愛いものうさぎは、解るよその笑顔。1羽にするか2羽にするかと聞いて、当たり前のように2羽引き取られて行く。名前をさっそく考えているみたい、どんな名前になるか楽しみだな。今日のお店が終わるまではかわいそうだけど、米びつの中に入ってもらうというから。
テイムしたウサギにはドリーさんの言うことをちゃんと聞くようにと伝えてあることと、屋台の周りに置いといても逃げないと思うことを伝えると、誘拐でもされたりしたらとても心配だかし、小さいから他の人の目に入らなくて踏まれたらかわいそうだからとウサギ達は米びつに入れられていった。
私が気になるのはウサギがではなく、米びつの衛生面の方が気になるけど、もう何も言うまい。お口チャックだ。
今日も白米を用意してもらっていたから、みんなで少し早いけどカレーを食べる。さすがに昨日ほど食べれないから、私とドリーさんは2皿、兄は5皿食べていた。カレーを渡すのも良いんだけど、収納巾着が無いと冷えてしまうから今回はカレーを渡すのはやめておこう。いざとなったらレオンに頼んでカレーだけ買いに行けばいいよね。
そうして6日後には戻ってくることを伝えて、いったん街を離れる。
不毛の地に戻ると侍女様と護衛騎士が暇そうにしている。木を切ってる途中でいつの間に斧なんで買っていたのだろうか・・・何かを作る途中なのだろう。
ただいまと言って戻ると、もう暇で暇で暇だったと侍女様に言われる。魔物討伐も簡単すぎるし、ベンチでも作ろうと思って居たというじゃない。それならと、この大きな木にブランコを作っては?と提案すると、それは良さそうだとウキウキしながら縄を出して木材を加工し始めている。
その縄はいつの間に用意したの?何のために?結構長いけど?見てはいけないものを見てしまったようなので、何も見なかったことにした。
作った緑の様子を見てみると、特に枯れてるや後退してる等と言うことも無く、そのままの現用維持がちゃんとなされているようで、私が1日ぐらい離れていても問題ないことが解った。
ちょっと範囲を広げてみようかなと思って2倍ぐらいのサイズに女神さまの加護の付与をしてみる。ただしイメージは芝生な感じで森ではない。
なんていうか芝生でゴロゴロして見晴らしの良いピクニックをしたいと言う感じかな?
こちらの世界に芝生ってなかったよな?と突然思い出し、侍女様達を見ると、あーまたやっちゃったかぁーって顔をしている。えへっ・・・って顔をしてみる気と通用しなかった。
「何かやる時には報告、連絡、相談が大事だと言って居たのはだれでしたっけ?」
「私です・・・」
「でももういいですよ、不毛の地にこれだけの緑を作った時点でもう常軌を逸してると思います」
「そう思う?」
「はい、リケーネ国のこの不毛の地は私も知っていました、何をやっても育たない呪われた地だと」
「え?知ってたの?」
「私達暗部はいろいろと叩き込まれますからね、他国の情報など」
とうとう暗部って言っちゃったよ・・・・・味方になってくれてよかった。
「そうなんだ・・・」
「これだけで十分異質なので、もう目立つなとは言えません。もう十分すぎるぐらい目立ってしまっていますからね、土地を早急に買い占めることをお勧めしますよ。森目当てでやってくる人少なからずいると思います」
「森ぐらい別に共有しても良いかなって思うんだけど?」
「何言ってるんですか!人は一つ要求を満たすと次の要求がでてくるんですよ。そしてそれを許すと際限なくどんどん要求モンスターになっていくんです」
「う、うん・・・」
「何でこっちには森が無いんだ不公平だ!あっちには木があるのにこっちには無い不公平だ!道が整備されてない整備しろ!とかですね?どんな小さなことでも人のせいにする輩と言う者は必ず出てきます、なので、自分が購入した土地だけを緑にすることをお勧めします」
ごもっともすぎて何も言えないわー
「わかったそうする・・・あとさ前世から転移してきた人と出会ったんだけど」
キッ!っと目がつりあがった侍女様がこちらを見てくる・・・怖いかな・・・別に私が悪いことしたわけじゃないよ?偶然だよ?たまたまだよ?
「どゆうご関係の人なんですか?」
「まったく前世からのつながりは無いけどね、こちらの世界に来るには二通りあって、一つは前世で死んでこちらで生まれ変わる転生。もう一つは前世で死んでないのに突如こちらの世界に来てしまう転移。と言うのがあって?彼女は転移なの。突然こっちに来てしまって一人でこちらで頑張ってみるみたい、だから侍女様達と護衛騎士にも会ってもらって、仲良くしてほしいなって。あわよくば仲間に引き入れたいなって思ってるんだ」
「なぜ仲間にする必要が?もうこちらで頑張ってるんですよね?なら生活はそのままの方が良くないですか?」
「そう思っていきなりこちらに連れてくるようなことはしなかったんだけど・・・どーしても大事なものを作れるスキルがあるの。私にはそれが必要なの!」
「それとは何でしょう?」
「夕飯の時に教えてあげるね、それを食べてから、判断して欲しい」
「食べ物ですか・・・わかりました挑みましょう」
挑まなくても良いんだけど・・・私が執着しているからか、絶対美味しいものに違いないと思って居るよう。もちろん美味しいことに間違いはないんだけどね。
ドリーさんとはどうやってであったかを話、あとは本人たちの目で判断してもらうことにした。そしてドリーさんに連れられて教会に行って前世の文字を読んでしまい、司祭様に裏につれていかされ、スキル鑑定を受けて住民板を発行してもらったことを報告すると。
また目がキッ!っとなってこちらを見ている・・・不可抗力だって・・・しょうがないじゃない・・・
ここからが重要なんだけど、隠れスキルまですべて住民板に登録されてしまったことを伝えると、ピクっと眉毛を動かしていたけど、少し考え込んでいるよう。
侍女様達もちゃんとスキル鑑定を受けてから住民板をもらったらしく、特に隠れスキルのことは言われなかったそうだ。
え?侍女様達も隠れスキル持ってたの?って思わず見てしまったら、少し呆れたような顔をされてしまった。それもそうか・・・持ってそうだよね。
今度は6日後に教会に来て欲しいと言われてると伝え、6日後には全員で一緒に街に行くことにした。
色々話していたら夜になってきたので早めの夕飯を食べることになり、まずは買ってきたおにぎりの味違いを5個出す。全部食べるとお腹がいっぱいになってしまうので、1つのおにぎりを4人で分ける。
侍女様と護衛騎士にどの味が一番好みかと聞くと。
侍女様は焼きおにぎり
護衛騎士は砂糖だと言う
侍女様センスあるよ!特にすごくおいしいとも思わず、まずいとも思わず。これが本当に大事な食べ物なのか?という顔をしているので、4つのお皿を出して白米を片側に寄せていく。
いぶかしげに見ている侍女様と護衛騎士。兄と私はマイカレーを取り出し、そっと片側にカレーを乗せていく。
それを見た侍女様と護衛騎士も自分たちの収納巾着からカレーを取り出し、片側にそっとかけている。私と兄はスプーンを取り出し、一口食べて見せる。
真似をする侍女様と護衛騎士。
一口入れた瞬間に固まる二人。
そうでしょうとも
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