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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第6章
135/181

第135話 魔クマ色が変わる

なんか可愛らしい庭出来そうじゃない?ピンクと白をのふわふわしたガーデンってなんかこう、ファンタジーなね?一度は憧れません?


ーーーーーーーー


「まいど!じゃぁこちらがお薬だよ。薬の色も解りやすく白とピンク色に分かれてるので間違えることは無いと思います」


「もし間違えて魔クマにピンクのお薬飲ませたらどうなりますかね?」


「ピンクの魔クマが誕生するだけだかな・・・?」


「それもテイムされてるよって思われますかね?」


「そうですね、間違いなくテイムされてると思われるかと思います」


そっか・・・魔クマを白にするかピンクにするか、迷いますね?


「それとあと一つ、テイム解除されるとその薬の効果も切れて、本来の色に戻るそうですよ、開発者さん凄いですね」


「わーそれはすごい!ありがとうございます!」


「おきおつけてー!」


冒険者ギルドを後にして、侍女様に魔クマは何色にするか?と尋ねると、少し考えさせてくださいと言うじゃないの、そんなに真剣に考えること!?まぁそうだよね、自分の納得のいく色にしたいよね。その気持ちはわかるよ。私なら白にするかな?いやぁーピンクの魔クマもみてみたいしなぁ?


色を変えることが可能であれば他の色のバリエーション増やせばものすごくテイマーが儲かりそうでは?


んっまてよ?もしテイムしたのを売りたい場合はどこで売ればいいのだろう?もう一度受付のお姉さんの場所に戻り、聞いてみた。


その場合は冒険者ギルドでも商業ギルドでも構わないみたい、手数料は1割取られるけどとのこと。あとは直接やり取りするのも問題ないけど、もし問題が発生したら誰も助けてあげることができないから、安心料としてギルドを通すことをお勧めされた。なるほど・・・面倒ごとは嫌だからギルドを通そうかね?


あれじゃない、白馬の馬で馬車引いたら貴族の人死ぬほど喜びそうじゃない?


ささっと騎士を振り向くと、俺の馬は白くしない!と言われてしまった。私の考えを伝えたら、王族に高く売れるんじゃないか?と言う結論に。この世界完全な白馬みたことないからね?どこかしらちょっと色があるというかね。


この薬がどの位白くなるのか試してからにしよう。


さっそく自分達が借りた土地に向かうことにする。侍女様は魔クマを白くしたいと言ってきたので、収納靴下に入れていた魔クマを取り出し白い薬の飲ませてみると、徐々に白くなってきた。一気に変わる感じではないようだ。30分ぐらいしたら全身が真っ白になった。すごいなーこの薬。


ミルキーホワイトっていうの?すっごい可愛い感じの色だ。


そして散歩と称して馬を連れて来ていた護衛騎士。こっそりテイムして白くなる薬を飲ませたら、魔クマより早く真っ白になった。


おぉ!輝くように白い!これは!これは!売れるのでは!?魔クマとは少し色が違うう気もするけど、綺麗な白色になっている!


テイムされたことに気が付いてなかった護衛騎士が目を三角にし近寄ってきたのでテイム解除したら一瞬で元の色に戻った。護衛騎士には首をかしげておいた。


おぉー!すごいねこのお薬は!王宮に売りつけようと思ったけど、これなら王宮のテイマーさんでもできるし、うーん、自分たちが乗る魔物にまずは食べさせるところから始めよう。


ファルコペッレグリーノの魔猛禽3羽を呼び寄せて、色が白くなるのとピンク色になるのどちらがいいか?と聞くと、生まれたままの色が良いと言われた・・・たしかに・・・この子たちは自給自足でご飯あげてないからなぁ・・・ずーっと側にいるわけでもないし。白色ピンク色になったら狩りがしずらくなるかもしれないしね。


他の人に狩られない様に本当に気お付けて欲しいなと思いながら3羽の意見を尊重するために、お薬は飲ませないことにした。


よし!ならば!今日は何をテイムしようか!?


違う、まずは土地に行くことから始めるんだった。すーぐ考えがそれてしまう。今日は現場に行って、止まるか止まらないかを決めて、街から通うか通わないかを判断する。


最初から4人住めるならそれでもいいけどね?だから私と兄の乗り物になりそうな動物をテイム出来たらいいなと思ってる。


一応誰も住んでないと言う不毛な場所だけど、住み始めたら何が起こるかはわからないから、魔オオカミや魔クマの用心棒も欲しいよね。


向かいながらぼちぼち進めていきますかー


侍女様の白魔クマにのって移動だ!兄と護衛騎士は走っている、私と侍女様はお先にと進んで目的の番地にたどり着こうと思って居る。


途中魔クマと通り過ぎた旅人たちがいたけど、魔クマが白いからかみんなびっくりした顔をしても驚いたり叫ばれたりすることはなかった。


お薬1個金貨1枚だけど、テイムされてるというのが証明されるのであれば安いお薬だと思う。


しばらく走ると不毛の地が見えてきた、そして目視できるほどに魔物が居る。何なのこの場所?木も育たない草も育たないのになぜこんなに魔物がいるのか?しかも結構な数。


侍女様も魔クマを一旦止めて、不毛の地を見ている。教えてもらった先駆者の小屋は見当たらない。うーんこれはどうしたらいいのだろう?


侍女様と一緒に魔クマから降りて不毛の地へ歩き始める。まずは番号が書かれてる札を見つけたいけど、魔物多いなぁ・・・とにかくやるしかないか。


不毛の地に足を踏み入れる、しかしなぜか魔物はこちらを見ずにフラフラとしているようだ。こちらを見ることも無いし見ても襲ってくることも無い。


私と侍女様は目を合わせて同時に首をかしげる。どおゆうこと?


「不毛の地ってよくわからないけど、魔物一杯いるのに襲ってこないんだね?どうなってるの?意味が解らないんだけど」


「群れる魔物たちでは無いので、油断させて一気に襲ってくると言うことは無いでしょうが、なるべく間引いて進んで行った方がよさそうですね。襲ってくる系だけ狩りして生きましょうか?」


「そうだねぇ、これだけ一杯いたら収納巾着も収納靴下も一杯になっちゃうしね、どうする?兄と護衛騎士待つ?」


「うーん、待ちましょうか、何が起こるのかさっぱり見当もつかないので」


不毛の地から少し離れた場所に移動し、お茶をすることにした。テーブルも作りたいしビーチチェアも作りたいし、収納巾着もつくらなくちゃ、あっ!魔リス事件ですっかり忘れてた!!!


「あのね、渡すのをすっかり忘れてたんだけど、これ馬車2台分ぐらいは入ると思うよ」


収納ベルト巾着を渡すと、凄く嬉しそうにお礼を言いながらベルトにさっそく装着している。純粋に作って良かったなって思った瞬間だった。今まではお金の為にとかスローライフの為にと理由があったけど、こうやって純粋に人が喜ぶ姿を見るのもいいね。とってもいい。


侍女様は収納巾着からいろいろと収納ベルトの方に移動させている、たまにチラっと見えるのが暗器のような物だったり、人に向けて投げてはいけないようなものが大量に見えたりしたけど、何も気づかなかったし見なかったことにした。侍女様はウキウキしているように見える、たぶん。目がギラついてるわけではないと思う。


そうだそうだ誤解も解いておかなくては!冒険者ギルドで侍女様が絡まれたあの瞬間、前世で読んでいた本にある出来事とそっくりだったと伝えた。


前世の多くの本には冒険者の女性がギルド内で絡まれたり、からかわれたりとするという物語が大量にあり、その一場面を見ているようでとてもわくわくしてしまったことを伝えると。


侍女様が前世にはどのような物語があったのか、聞かせてもらいたいと言うので、この世界に無いどこにでもいけちゃうドアの物語とか、雲に乗って悪い奴を退治する物語は想像しずらいだろうと思い。


みんな大好き鬼退治の話を少し脚色して話すことにした。


ある日川に流されてしまった赤子が下流でおじいさんとおばあさんに拾われて育てられ。大きくなったら犬と猿と鳥をテイムして魔物の中の魔物、魔王をやっつけに行くって話をした。


侍女様はとても真剣に、手に汗握るような勢いで聞いてくれてて、話しているこちらも、だんだん楽しくなってしまい、少し大げさに話を盛って話してしまった。


話終わったら兄と護衛騎士が見えてきたので、丁度きりが良かったなと。息が切れてる二人に対して、侍女様が説明をして、一杯お茶を飲んでから、魔クマと一緒に不毛の地に本格的に足を踏み入れることにした。


本日もお読みいただきありがとうございます


面白いな、続きが気になって思った方は

イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです

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