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だらだら生きるテイマーのお話  作者: めぇー
第6章
133/181

第133話 市役所

王都は大変にぎわっている。コライユ国とドレ国を経由してきたからか、異国情緒という感じはあまりしなかったのだけど、ヴェルト国から直できたら異国にきた!という気持ちになるんだろうけど、実際とても素朴っていうのが正直な感想である。


ーーーーーーーー


まずは宿を2泊取る。この町全体のことを調べる時間だ。その前に屋台市場へ!


コライユ国とドレ国を足してリケーネ国独特の食事を合わせた感じで、いろいろと楽しめる食文化のよう。香辛料を沢山使ってる料理もあれば、ハーブ料理もあり、程よくミックスとなっていてとても食べやすそうな匂いをしている。


私の前世の国と似たような感じの味付けで私はとても嬉しい。ヴェルト国は味が無かったし、コライユ国は薄すぎた。ドレ国は味が濃く沢山食べていたけど胃もたれがあった。今は若いから良いけど、歳をとったときに食べれる料理ではなさそうな味付けだった。


リケーネ国は健康的なご飯から身体に悪そうな美味しい料理まで、すべてがそろっているような国だ。


忘れていけないのは一番のメインはカカオである!侍女様が任せて下さいと息巻いてどこかに行ってしまった。素晴らしい報告を持ってきてくれるに違いない。


私は兄と護衛騎士と一緒に、街の治安や少し郊外の住みやすい場所土地の価格などを調べることに。


街の中心地から30分ほど離れると、田畑が多くなってくる。そこから更に馬車で1時間ほどの距離になるとただ同然で土地が手に入る場所があるそうだ。


何故格安化と言うと魔物が多く出るのと、なぜか王都から1時間ほど馬車で行くとそのあたりは不毛の土地となるようで、農作物が育たないらしい。そこからまた進むと農作物が育つようになるらしい。


何かの祟りなのではないかと地元ではささやかれてはいるけど、特に何か悪いことが起こると言うう事でもなく、ただなにも育たないと言う事らしい。


それは人間にも当てはまるようで、子ができない、生まれても育たないなど、ありとあらゆるものが育たないらしい。


そりゃぁただ同然にもなるよね。現在は皇室が管理しているようで、購入したい場合は町の不動産屋ではなく、王宮の道の整備や土地の管理をする建設部門に申請するようになってるらしい。


しかも!最初の3年間はお試し期間として無料で住めるとのこと、そのままその土地に住むのであれば買い上げと言う形になるらしい。それでもまったく人は住んでないそうだ。


ちょっとした家庭菜園もできないかららしい。家庭菜園結構重要だからね、だからお年寄りもすまないらしい、というより人間は全く住んでないらしい。


そこまでの不毛の土地・・・逆に気になりません?私の持ってる隠れ成長スキルでどうにかならないかな?だって格安だよ?王都まで馬車で1時間は少し時間がかかるけど・・・自分の持ってる能力を考えるとそれぐらい離れて、あまり人と接触しないで暮らしていた方が、良いかも知れないと思うんだよね。


これは帰ってからみんなと相談。侍女様と護衛騎士はもしかしたらもっと中心寄りに住むかもしれないしね。


私のスキルをもってしてもダメなら3年を待たずして別の場所に引っ越せばいいだけだ。土地の広さは自分で申請すれば好きなだけ購入できるらしい。なおいいじゃないですか!両親を呼び寄せることも容易だ!成功すればだけど。


不毛地帯は夢見た人が何度もチャレンジしているようだけど、誰も成功したことが無いらしい。治安は良くも悪くもというより、人が居ないので何も無いようだ。むしろそんな場所にしか住めないのかとリケーネ国の住民から同情心をそそるようで・・・


その代わり魔物は多いらしので、冒険者が良く野営をしている場所にもなっているらしい。魔物の生態の謎っぷりがあがりますね?魔物は子育てしない?でも魔ウリ坊あいるしなー?世の中謎だらけってことだね。


他にも候補を見つけておく、不毛の地の手前の土地のお値段を調べたり、不毛の地の向こう側を調べてみたり。ドレ国で魔物を売れば結構すぐ買える金額ではあった。


夕飯はそれぞれ購入し、宿でご飯を食べながらみんなと相談する。


侍女様は王都まで馬車ではなく、徒歩で行ける距離に住みたいと言う。毎日カカオの新作をチェックするためだそうだ、気合が入っているし気持ちは凄い解る。


護衛騎士は侍女様の意見に賛成している。侍女様ラブだ。


私は不毛の地にとりあえず土地を借りて住んでみたい、自分が持ってる隠れスキルで作物がどうにかできないかを検討したいことを伝える。3年間の無料期間があるけど、3か月ぐらい様子を見て、どうするか決めると伝えると。


それなら侍女様は3か月はお付き合いしてくれる気になったらしい。馬車で1時間ぐらいなら馬に乗って行けば40分ぐらいで王都につくだろうから問題ないだろうといういう結論になったみたい。


護衛騎士は苦い顔をしている、馬を使われたくないのだろう。侍女様は魔クマの存在を今は忘れてるみたいだから、黙っておこう。魔クマなら30分で着きそうな気がしている。ただのクマだったらそうはいかないだろう。


何回も行ったり来たりしていたらそのうち街の人もなれるとおもうけど、悪目立ちしそう。


それに私たちには収納巾着と言うとても便利アイテムがあるから、少し離れていても大した問題ではないと言うこと、むしろ土地を買いたいなら不毛の地で狩りを沢山して、ドレ国各地で売りさばいた方が早く自分たちの家を買えるだろうと言う結論に至った。


ずるい?これが現実だ!楽して生きるのよ!


兄はとても楽しそうに私の話を聞いてくれて、3か月後が楽しみだななんて言ってくる。両親が来るまでになんとか整えたいよね。うん、ちょと、うん、だいぶ時間が足りないけどね、やるだけやってみよう。


そうと決まれば、明日はさっそく建設部門に行って土地を借りることにしよう!今日もみんなで神経衰弱をして私はいつものごとく寝落ちしてしまった。


みんなの身体が動かない間に、テッロの街で神経衰弱カードは無事商品化して、売り上げたお金は住民板に振り込まれることになっていて、移住するのであれば、新たな住民板を作ってからそちらに振り込むという話になっている。なので王都では住民板の手続きもしたいし、やることが一杯ある。


建設部門は王宮にあると言うので、王宮の一般人に向けた場所に向かって歩いている。前世で言う所のの市役所が王宮の一部にくっついてるイメージかな。


建設部門にはたくさんの人がいる、聞き耳を立てていると、道路が陥没しているから直して欲しいや、どこそこに道路を作ってほしいなど、みんながいろんなことを言っている。これは大変な部門だな・・・


順番を待ってるけどみんながみんな自分の意見を通したくてなかなか居なくならない。結構待ってからようやく私たちの番になり、少しうんざり顔の受付のお兄さんが


「本日はどのような要望で?」


と聞いてくるじゃない。つかれてますね、御気の毒様です。


「あの、私たちは移住を考えています、まだこの国の人間では無いのですが、不毛の土地なら3年間無料で貸し出ししてくれると聞いたのですが、外国人でも借りることは可能でしょうか?」


「あー多いんですよね。あの土地は外国人でも貸していますよ、どこがいいですか?」


とても雑な感じだ・・・まぁあれだけクレームと言う名の要望を毎日聞かされていたらそうなりもするわね。


事前に決めていた北側海寄りの不毛の土地を借りることにした。広さは途中から広くとることもできるようなので、控えめで家庭菜園が出来る広さ、そして前任の先駆者が使っていた小屋を利用しても良いとのこと。家は建ってないらしい。


場所と広さは解りやすく番号と紐で仕切られていてわかりやすくなってるらしい。雨風によって残っていたらという話だ、不毛すぎる。


少しぐらい境界線はみ出してしまっても問題ないらしい。それぐらい使い道が無い土地だと言う。


今日から利用して良いと言うことで、さっそく現地に向かうことにしたいけど、言う銃の手続きと、冒険者ギルドによってテイムした魔物たちはどうしたらいいのか聞くことに。

本日もお読みいただきありがとうございます


面白いな、続きが気になって思った方は

イイネ ☆☆☆☆☆ ブックマークいただけるとうれしいです

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